7月28日、東京オリンピック・男子サッカーグループA第3戦、U-24フランス代表対U-24日本代表の試合が行われた。
南アフリカ、そしてメキシコも制し2連勝と好調なスタートを切った日本が、3戦目で相対したのはグループきっての難敵フランス。トップレベルの選手は居ないものの、マルセイユでは酒井宏樹の同僚だったフロリアン・トヴァンや、元フランス代表のアンドレ=ピエール・ジニャックなど実力者を擁している。
日本はこの試合、引き分け以上で1位通過、1点差以内なら破れてもグループリーグ突破、もし破れても条件次第で突破できるという状況。森保一監督は前試合から先発を3人変更、負傷離脱していた冨安健洋が復帰、左MFには旗手怜央、前線には上田綺世がスターティングメンバーに名を連ねた。
グループリーグ突破が懸かるなか、ともに慎重な立ち上がりになるが、前半も中頃には日本が大きくリードを奪う。まず26分には、田中碧、久保建英、上田とパスが繋がり、上田が思い切り良くシュート。相手GKに防がれるも、跳ね返ったところを久保建英が押し込んだ。これで久保は日本人選手初となる五輪での3戦連発。
そして、その7分後の34分に日本が追加点を奪う。またしても、田中、久保、上田の連携でシュートに持ち込むと、その跳ね返りを今度は前線に上がってきていた酒井宏樹が押し込んだ。
後半に入っても、日本はフランスにペースを握らせない。
70分には、左からのクロスをスペースで受けた上田が絶妙な落としを見せ、最後は後半から途中交代で入った三好康児がフィニッシュ。さらに、その直後にはフランスのランダル・コロ ミュアニが三好の足を踏み、VARの末レッドカードが提示され実質、ここで勝負は決した。
残りの時間も日本がフランスを寄せ付けず、試合終了間際にはカウンターから途中で投入された前田大然がフィニッシュし、ファイナルスコア4-0で快勝。久保の歴史的な3戦連発という快挙も含め、文句なしの充実した内容でA組首位で準々決勝進出を決めた。(破れたフランスはグループリーグ敗退)
また、この結果、31日に行われる準々決勝の日本の対戦相手はニュージーランドに決まった。