女子サッカー界の言論家ラピノーが表敬訪問拒否を宣言
サッカーメディア『Eight by Eight』のインタビューにおいて、米国女子サッカー代表の中心人物であるミーガン・ラピノーは、もし米国チームがワールドカップで優勝したら、ホワイトハウス表敬訪問に参加するのかと問われ、極めて率直な表現でそれを否定した。
「”クソみたい(f-ing)” なホワイトハウスなんかに絶対行かない。そもそも私たちは招待されないでしょう」
“I’m not going to the fucking White House.” - @mPinoe pic.twitter.com/sz1ADG2WdT
— Eight by Eight (@8by8mag) 2019年6月25日
自らLGBTを公言し、米サッカー界における男女の報酬の差について発言し、訴訟を起こすなど、オピニオンリーダーとしての顔も持つラピノー。トランプ大統領に対しても様々な抗議活動を行ってきた。
最たる例は、NFLサンフランシスコ・フォーティナイナーズのQBコリン・キャパニックが行った警察官の暴力と人種差別への抗議行動への賛同だろう。2016年にはラピノー自らも試合前の国家演奏の際に膝立ちをした初めての白人アスリートとなった。
ラピノーは、今ワールドカップでも自身の抗議活動を続けている。国家演奏の際に他の選手が胸に手を当て、米国家「星条旗」を歌うなか、1人だけ無言で立ち続けているのだ。
一方、トランプ大統領もまた政治専門紙『The Hill』にラピノーの国家演奏での抗議活動について問われ、それをするべきではないと明確に批難している。そして今回のラピノーの訪問拒否発言を受け、トランプ大統領はTwitterアカウント上で「優勝してから言いなさい」と応酬し、火に油を注ぐ格好となった。
....in our Country’s history, and the poverty index is also best number EVER), leagues and teams love coming to the White House. I am a big fan of the American Team, and Women’s Soccer, but Megan should WIN first before she TALKS! Finish the job! We haven’t yet....
— Donald J. Trump (@realDonaldTrump) 2019年6月26日
大統領自身は女子サッカーの試合を観ることは楽しいという。『The Hill』に対し「彼女らは本当に才能に溢れている」とも話した。
ひるがえって『Eight by Eight』誌のラピノーへのインタビュー(表敬訪問の質問)は、世論的にも米国代表のワールドカップ2連覇への期待が大きいことも浮き彫りにしている。
優勝最有力候補とみられる米国代表チームだが、6月24日のスペイン戦では今大会初めての失点となるゴールを許し、予想外の苦戦を強いられた。ラピノーはその試合でチーム唯一の2得点を挙げ、米国代表は2-1でからくも勝利し、準々決勝へ駒を進めた。
「プレッシャーは大きいけど、それがかえって力になるだろうと思う。今はただ、1つ1つの試合に勝利することだけを考えている。たとえ試合終了10分前に2点差で負けていたって、私たちは必ず勝つ」
ラピノーはそう『Eight by Eight』に語っている。
「こんな状況は前にも経験しているし、だからこそ私たちは強いのです」
米国代表は、日本時間6月29日早朝、同じく優勝候補の筆頭であるフランスとの準々決勝を迎える。
原文:Megan Rapinoe: 'I'm not going to the f—ing White House'
翻訳:角谷剛
編集・校正:SNJ編集部
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「※」は提携サイト『Goal』の記事です