50戦無敗のボクシングレジェンド、フロイド・メイウェザーとお騒がせ系YouTuberローガン・ポールのエキシビションマッチのペイパービュー(有料視聴)の売上件数が、100万件に及んだと欧米メディアが伝えた。正確な件数はまだ確定しておらず、さらに伸びる可能性があるという。
現地時間6月6日に行われたメイウェザーとローガン・ポールのエキシビションマッチは、8回フルラウンドで決着がつかず、メディアやファンはKO出来なかったメイウェザーの失態を責め、逃げ切ったローガンの健闘を称えるなど、多くの方面で物議を醸した。
米スポーツ専門メディアの『The Athletic』は、そのエキシビションマッチのペイパービュー(PPV)売上が100万件に及んだと関係筋からの情報として伝えた。しかも視聴者数は確定しておらず、まだまだ増える可能性があるとも指摘する。
米国では、ボクシング中継で知られる米放送局『Showtime』と『Fanmio』により、49.99ドル(約5473円)で有料視聴が放送・配信された。そして参考になるが、英国では『Sky Sports Box Office』で16.95ユーロ(約2258円)で配信され、日本ではWOWOW(月額固定)が放送・配信した。
『The Athletic』のマイク・コッピンガー記者によると、ボクシングで100万件を超えることは非常に稀で、先日のマイク・タイソンとロイ・ジョーンズ・ジュニアのレジェンド同士のエキシビションマッチが150万件を突破したくらいで、近年では現役プロ選手同士で100万件を超えた試合はサウル"カネロ"アルバレス対ゲンナジー・ゴロフキンの再戦が最後だという。
ただ、試合当日のアクセス過多でストリーミング再生に不具合が生じたことから返金を求める声が上がっており、Showtimeもそれに応じることを発表済みだ。
いずれにせよプロボクサー同士の本道の試合よりも、話題先行のレジェンドや動画配信者たちの試合が話題を集めているのが現状。次の注目カードとして、ローガンの弟ジェイクと元UFC王者タイロン・ウッドリーの試合が控えている他、レジェンドのひとり、オスカー・デラホーヤも48歳での復帰を目指し、こちらも話題になっている。だが、コッピンガー記者は「いずれその魅力は薄れる」と評し、この狂騒が長く続かないであろうことを示唆している。