WBC2023・2次ラウンド進出国予想丨侍ジャパン他、各プールのオッズ・海外の評価・勢力図は？

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2017年以来6年ぶりに国・地域別の野球世界一決定戦、第5回ワールド・ベースボール・クラシック（2023 World Baseball Classic™）が3月8日に開幕。POOL B（東京プール）となった侍ジャパン（野球日本代表）の初戦は、9日に東京ドーム（東京都文京区）で開催される中国戦となる。

ほかのスポーツであれば「まずは1次ラウンド突破……」となるが、日本はWBCを2度制覇しており、目標も2009年以来、3大会ぶりの世界一奪還となっている。もちろん監督・選手たちは油断することなく1次ラウンドの全試合に臨むと思われるが、ここでは客観的に、オッズの視点から2次ラウンド進出国の予想を行う。

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■WBC（ワールド・ベースボール・クラシック）各プールのオッズ

それでは各プールのオッズを見ていこう。

■プールA上位2チーム

キューバ 1.36
オランダ 1.61
イタリア 2.30
チャイニーズ・タイペイ 3.75
パナマ 5.50

■プールA勝者

キューバ 2.10
オランダ 3.50
イタリア 6.50
チャイニーズ・タイペイ 8.00
パナマ 9.50

■プールB上位2チーム

日本 1.01
韓国 1.10
オーストラリア 7.50
中国 23.00
チェコ共和国 29.00

■プールB勝者

日本 1.15
韓国 4.50
オーストラリア 41.00
中国 81.00
チェコ共和国 101.00

■プールC上位2チーム

アメリカ 1.03
メキシコ 1.33
カナダ 4.50
コロンビア 5.50
イギリス 41.00

■プールC勝者

アメリカ 1.22
メキシコ 4.50
カナダ 21.00
コロンビア 21.00
イギリス 101.00

■プールD上位2チーム

ドミニカ共和国 1.05
ベネズエラ 1.50
プエルトリコ 2.00
イスラエル 12.00
ニカラグァ 41.00

■プールD勝者

ドミニカ共和国 1.36
ベネズエラ 5.00
プエルトリコ 5.50
イスラエル 61.00
ニカラグァ 101.00

※以上、オッズは全て3月7日時点

■プールA・B・Cは順当…プールDは“死の組”か

WBCでは、1次ラウンド各プールの上位2チームが2次ラウンドに進出する。プールA・B・Cは、どのチームが勝者（1位通過）になるか、上位2チームのオッズが競り合っているものの、2次ラウンド進出チームの予想は、上位2チームのオッズが突出。プールAはキューバとオランダ、プールBは日本と韓国、プールCはアメリカ合衆国とメキシコになることは間違いなさそうだ。

一方プールDは、優勝候補筆頭のドミニカ共和国が勝者になることは間違いなさそうだが、2位争いは熾烈。ベネズエラとプエルトリコの差はわずかだ。そしてドミニカ共和国にも暗雲が立ち込めている。

ドミニカ共和国の“主砲”と目されていたブラディミール・ゲレーロ・ジュニア（トロント・ブルージェイズ）が、合流直前の負傷により欠場。2021年に大谷翔平（ロサンゼルス・エンゼルス）と本塁打王争いを繰り広げた強打者だけに、日本でも知っている人は多いだろう。日本で例えるならば、打者・大谷が欠場。大谷によるWBC強化試合・阪神タイガース戦の2打席連続本塁打を見れば、その“穴”の大きさは理解できるはずだ。加えて、ダルビッシュ有の同僚であるフアン・ソト（サンディエゴ・パドレス）も、コンディション不良から代表合流が遅れることになった。

とはいえ、ドミニカ共和国の選手層は厚い。例えば、侍ジャパンから2試合連続本塁打を放ったアリスティデス・アキーノもドミニカ共和国出身だが、「彼を代表に」という声は聞こえない。そうしたことを考慮すれば、プールDで頭ひとつ抜き出ていることは確実だ。

ベネズエラもプエルトリコも、MLB所属選手が名を連ねる。ベネズエラには、ホセ・アルトゥーベ（ヒューストン・アストロズ）、サルバドール・ペレス（カンザスシティ・ロイヤルズ）、ロナルド・アクーニャ・ジュニア（アトランタ・ブレーブス）といった強打者。プエルトリコには、2度の最優秀救援投手賞を誇るエドウィン・ディアス（ニューヨーク・メッツ）ほか、日本球界からネフタリ・ソト（横浜DeNAベイスターズ）もチームに合流している。

■プールAの伏兵イタリア、ホーム開催チャイニーズ・タイペイにも可能性

プールA・B・Cは順当としたものの、プールAに関しては注意が必要だ。

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まず1番人気のキューバだが、昨季まで福岡ソフトバンクホークスに所属したジュリスベル・グラシアルとアルフレド・デスパイネほか、MLB所属選手の参加が可能になった影響が大きい。ジョアン・モンカダとルイス・ロバート（ともにシカゴ・ホワイトソックス）が主軸を担う。投手陣には、リバン・モイネロ（ソフトバンク）、ライデル・マルティネス（中日）が名を連ねた。

オランダから野球を連想する人は少ないかもしれないが、キュラソーなどカリブ海の自治領出身の野球選手は多い。NPBシーズン最多となる60本塁打を放ったウラディミール・バレンティンも、その1人だ。そのバレンティンのほか、ザンダー・ボガーツ（サンディエゴ・パドレス）、ジョナサン・スコープ（デトロイト・タイガース）といった強打者がそろう。

この2チームの2次ラウンド進出が順当ではあるものの、マイク・ピアザ監督率いるイタリアも、大谷の同僚であるデビッド・フレッチャー（ロサンゼルス・エンゼルス）、マシュー・フェスタ（シアトル・マリナーズ）といったMLB所属選手が参加。キューバやオランダから勝利を奪うだけの実力を備えている。

チャイニーズ・タイペイはホーム開催。調整などの面で、他チームに比べて高いアドバンテージを有している。また選手個人を見ても、張育成（ボストン・レッドソックス）や宋家豪（東北楽天ゴールデンイーグルス）など、他チームに見劣りはしない。

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