歴代年間最多勝利F1ドライバーは? マックス・フェルスタッペンの記録更新はあるのか

2023-11-22
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Getty Images

2023年のF1は、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)の独壇場だった。すんなり3連覇を決めただけでなく、その後も優勝を重ね、シーズン記録を塗り替えた。11月26日、今季最終戦アブダビGPを迎えるが、無敵の世界王者はその記録をさらに伸ばし、有終の美を飾るのか。

本記事では、歴代の年間最多勝利ドライバーについて紹介する。

1950年の初開催以来、FIA F1世界選手権はさまざまな変化を遂げてきた。細かなルールだけでなく、エンジン、参加者数、そしてレース数まで。2023年は史上最長となる23戦のカレンダーが組まれ、21戦が終わったなか(※エミリア・ロマーニャGPが雨天中止)、マックス・フェルスタッペンが残る最終戦アブダビGPで、1シーズンの最多勝利記録を更新するかに注目が集まっている。

スポーティングニュースは、F1における1シーズン(年間)最多勝利記録とそれぞれドライバー(年度別)の勝率を紹介していく。

F1シーズン最多勝利ドライバーは?

歴代最高の年間最多勝利記録は18勝(85.71%)。これはマックス・フェルスタッペンが今季樹立した記録で、最終戦を待たずして前シーズンの15勝(68.18%)を上回った。勝利数だけ見れば2022年時点で歴代トップに立っていたフェルスタッペンだが、F1はシーズンによってGP開催数が異なるため、年間勝率が最終的な評価を決める指標だった。

フェルスタッペンが今季打ち立てた「85.7%」という年間勝率は、2004年世界王者のミハエル・シューマッハと、2013年世界王者のセバスチャン・ベッテルが達成した勝率をそれぞれ塗り替えた。

『皇帝』シューマッハは2004年、18戦中13勝を挙げ、同シーズンの「72.22%」を占めた。残りの5戦のうち2戦は2位だった。ベッテルは2013年に19戦で13勝を挙げており、勝率は「68.42%」ながら、シューマッハが達成できなかった最多連勝記録(9勝)を達成した。この連勝記録はベルギーで始まり、ブラジルで終わった。

今季のフェルスタッペンは、その連勝記録までも「10」に塗り替える無双ぶりを発揮した。最終戦アブダビGPでも年間最多勝利数と勝率を伸ばすのか。2023年ラストレースも見逃せない。

なお、年間王者連覇記録では「7」でシューマッハと並ぶ1位のルイス・ハミルトンは、年間勝利数は11勝だが、キャリア通算優勝回数は前人未到の「103」となっている。(フェルスタッペンは現時点で通算53勝)

年間最多勝利ドライバー(順位は勝利数ベース)

順位 ドライバー 勝利数(勝率) 年間レース数
1 マックス・フェルスタッペン 2023年 18(85.71%) 21(全22戦中)
2 マックス・フェルスタッペン 2022年 15(68.18%) 22
2 ミハエル・シューマッハ 2004年 13(72.22%) 18
  セバスチャン・ベッテル 2013年 13(68.42%) 19
3 ミハエル・シューマッハ 2002年 11(68.70%) 17
  セバスチャン・ベッテル 2011年 11(57.89%) 19
  ルイス・ハミルトン 2014年 11(57.89%) 19
  ルイス・ハミルトン 2018年 11(52.38%) 21
  ルイス・ハミルトン 2019年 11(52.38%) 21
4 ルイス・ハミルトン 2020年 10(58.82%) 17
  ルイス・ハミルトン 2015年 10(52.38%) 19
  ルイス・ハミルトン 2016年 10(52.63%) 21
  マックス・フェルスタッペン 2021年 10(45.45%) 22