マックス・フェルスタッペンのF1年間王者2連覇が秒読みとなっている。早ければ、2019年以来3年ぶりの開催となる、10月9日(日)の日本グランプリ(以下GP)決勝で決まる可能性がある。それにはどんな条件があるのか、マウロ・マリアーニ(Mauro Mariani)記者が伝える。
参考記事:伏兵ペレスがルクレール制して2勝目、フェルスタッペンの年間王者は持ち越し|F1シンガポールGP2022決勝結果・順位
2022年シーズンは空前のフェルスタッペン無双
メルセデスの黄金時代が続いた間、多くのファンはルイス・ハミルトンが幾度も幾度もF1チャンピオンになるのを見守ってきた。しかし、英国人絶対王者の長期政権は、2021年シーズン最終戦、ついに終焉を迎える。ミハエル・シューマッハと同じ7度の戴冠で終止符を打たれ、新たな王朝が始まった。そう、マックス・フェルスタッペンの時代である。
2021年のアブダビGPで、ハミルトンの8度目の王座を阻止したこの若きオランダ人は初めて年間タイトルを獲得した。そして、何らかサプライズがない限りは、2022 年度の年間王者となり2連覇を達成するはずだ。現在のレッドブル・レーシングチームの優位性は絶対的と言うほかなく、最高のマシンと優れたドライバーを備えている。誰もフェルスタッペンを2連覇を止めることはできないだろう。
スポーティングニュースは、フェルスタッペンのドライバーズタイトル2連覇がいつどこで決まるかの条件を解説する。
フェルスタッペンの年間王者2連覇には何が必要で、いつ実現する?
第17戦シンガポールGPを終えた時点で、フェルスタッペンが他を圧倒しているのは言うまでもない。ドライバーズポイントは341点に到達しているからだ。フェラーリの顔役シャルル・ルクレールが237点、レッドブルの僚友「チェコ」ことセルジオ・ペレスは235点となっており、フェルスタッペンとの差は未だ大きい。
3年ぶりに開催される日本GP(決勝10月9日)を含め、残り5戦には最大138点(各GP優勝で25点、ファステストラップでさらに1点。ブラジルGPではスプリント1位で8点)がかかっている。ランキング上位3人のドライバーが、それぞれチャンピオンになるには数学的条件がある。もっとも、現実的には昨季王者フェルスタッペンが再びタイトルを手にすることは否定するまでもないだろう。5戦全戦で無得点にでもならない限りは、ルクレールとペレスに逆転のチャンスはほとんどない。
となると、決するのはいつなのか、だ。フェルスタッペンの年間王者確定は、日本の鈴鹿サーキットで実現する可能性が最も高い。フェルスタッペンがドライバーズランキング2位に112点以上の差をつければ、王座にたどり着くために多くの計算を行う必要はないのだが、いずれにせよ以下がフェルスタッペンの日本GPでの年間王者確定条件になる。
フェルスタッペンの日本GPでの年間王者確定条件
- フェルスタッペンが日本GPをファステストラップで優勝した場合(ほかのドライバーの結果は関係ない)
- フェルスタッペンが日本GPに優勝し、ルクレールが3位以下の場合
- フェルスタッペンが日本GPで2位(最大360点到達)になり、ルクレールまたはペレスが4位以下の場合
もしフェルスタッペンが日本で年間王者になれば、残念ながらアメリカGP、メキシコGP、ブラジルGP、アブダビGPは消化試合となるだろう。
F1 2022年度王者になる可能性があるドライバー
ランキング | ドライバー | ポイント |
1位 | マックス・フェルスタッペン(レッドブル) | 341点 |
2位 | シャルル・ルクレール(フェラーリ) | 237点 |
3位 | セルジオ・ペレス(レッドブル) | 235点 |
原文:Qué necesita y cuándo podría ser campeón Max Verstappen de la temporada 2022 de F1
※本記事は、スペイン語記事を翻訳・編集のうえ、追加情報を加えた日本版記事となる。
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