日本時間7月11日(木)から開幕した2024年の女子ゴルフメジャー第4戦となる『アムンディ・エビアン・チャンピオンシップ』(The Amundi Evian Championship 2024/エビアン選手権)の最終日が14日に行われ、古江彩佳がこの日65の6アンダーで回り、通算19アンダーでメジャー初優勝を飾った。日本人女子がゴルフのメジャー大会を制したのは、樋口久子(1997年)、渋野日向子(2019年)、笹生優花(2021年)に次いで4人目。
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首位から1打差の2位タイでスタートした古江は、前半9ホールを2アンダーで回るも、ステファニー・キリアコウとローレン・コフリンもスコアを伸ばし、なかなか差が縮まらない。
バックナインも我慢のゴルフが続いたが、潮目が変わってきたのは14番から。パー3のショートホールでワンオンに成功した古江は、距離のあるパットを冷静に沈めてバーディー奪取。すると、15番と16番も連続バーディーを沈めて首位を走るキリアコウをついにとらえる。
そして、17番でこの日初のボギーをたたいたキリアコウに対し、古江は冷静にパーセーブ。古江、キリアコウ、この日8アンダーと猛チャージをかけてきたパティ・タバタナキットの3人が通算17アンダーで並ぶ大混戦となった。
そして迎えたパー5の最終ホール。ここで古江がツーオンしたのに対し、ティショットを左に打ち込んだキリアコウは2打目を出すだけ。2打目でスーパーショットを見せた古江は、イーグルトライのパットをきっちりと沈めてメジャー初優勝を飾るとともに、米ツアー2勝目を手にした。
試合経過・ハイライト
※内容は逆時系列。日時は日本時間表記。
22:47 古江はイーグルトライを見事沈める有終の美。通算19アンダーでメジャー初制覇!グリーン上では感涙の古江。
22:40 古江のファーストカットからの2打目は、グリーンのエッジ付近に着弾してからカップの方へと転がるスーパーショットでイーグルチャンス!
22:38 キリアコウのラフからの2打目は出すだけの一打。
22:33 18番、454ヤードのパー5。今大会で最も難易度が易しいホールで、古江の1打目はフェアウェイ右でギリギリ止まったか。トップで並ぶキリアコウは、1打目を左の観客席のほうへ打ち込んでしまう。
22:29古江は大事なパーパットを冷静に沈めて、通算17アンダーをキープ。古江を含めた3人が首位に並ぶ大混戦で最終ホールへ。
22:28 キリアコウはこの日初のボギーでスコアを一つ落とし、通算17アンダー。
22:26 古江のバーディートライは、距離がありラインも難しいパットだったが、カップ左淵をわずかにかすめて惜しくもインならず。
22:24 首位を走るステファニー・キリアコウは、グリーン手前から3打目をミスしてグリーンオンならず。
22:20 古江のセカンドショットはピン奥をとらえるナイスオン。
22:13 17番、311ヤードのパー4。右ドッグレッグのホールで、古江のティショットは、左サイドのファーストカットへ。
22:10 古江が3連続バーディー!通算17アンダーとして、ついに首位をとらえる。
22:07 渋野がバーディーで大会4日目をフィニッシュ。通算イーブンパーで大会を終えた。同組の勝もバーディー締めでホールアウト。通算7オーバーで4日間を戦い終えた。
22:02 16番、155ヤードのパー3。古江のティショットはグリーンの傾斜を利用してカップの方向へ転がり、みたびのバーディーチャンス。
21:57 古江の距離あるバーディートライは、見事カップイン!古江も思わず右手を挙げて喜びを表す。2ホール連続でバーディーでトップと1打差の通算16アンダー。
21:52 ラフからの古江の3打目はグリーンオンするも、距離が残る。
21:46 古江の2打目はコース右のラフにつかまる。ボールの沈み具合からラフが深そうな感じ。
21:42 15番、524ヤードのパー5。古江のティショットはファーストカットでボールが止まるナイスショット。
21:38 古江の距離あるバーディーパットは、吸い込まれるようにカップイン!通算15アンダーとして3位タイに浮上。残り4ホールで首位とは2ストローク差。
21:33 14番、176ヤードのパー3。古江はピン手前から攻めるショットでワンオンに成功。
21:27 岩井明愛が最終ホールをバーディーで締めてホールアウト。この日は1イーグル、3バーディー、2ボギーの68で回り、通算9アンダーでフィニッシュした。岩井はこの時点で10位。
21:26 古江はフックラインを読んで、ボールが大きく弧を描いてカップに向かうもインならず。
21:20 古江の2打目は、ピン手前に落としてバーディーチャンス。
21:15 13番、416ヤードのパー4。古江のティショットはフェアウェイをつかまえるナイスショット。
21:11 古江はボギーパットを沈めて、通算14アンダーにスコアを落とす。
21:09 古江のパーパットはカップ左で蹴られてカップインならず。
21:05 古江のラフからのアプローチはしっかりと打ってピンそばへ寄せるナイスアプローチ。
21:01 ラフからの古江の2打目は、グリーンを通過してラフへ。2打差で首位を追う古江はここが踏ん張りどころ。
20:54 12番420ヤードのパー4。古江の1打目は左のラフにつかまるが、ボールの上が見えていることもありそれほど深くはなさそう。
20:50 古江は距離のあるバーディーパットで果敢にカップを狙うもあと一歩足りずパーセーブ。
20:48 山下がバーディーフィニッシュでホールアウト。この日は72の1オーバーで回り、通算3アンダー。この時点で38位タイ。
20:48 古江のセカンドショットはしっかりとグリーンをとらえる。
20:43 竹田麗央が通算3オーバーでホールアウト。この日は77の6オーバーと大きくスコアを落とした。
20:41 11番、363ヤードのパー4。左ドッグレッグのホールで、右のバンカー際に落とすナイスショット。
20:35 古江のバーディートライはカップの左に切れて惜しくもインならず。後半最初のホールはパースタート。
20:30 古江のセカンドショットはきっちりとグリーンをとらえるナイスショット。バックナインに入って古江の調子が全開になってきたか。
20:25 10番、410ヤードのパー4。若干右ドッグレッグのホールで、古江の1打目はフェアウェイをしっかりととらえ、セカンドでピンを狙いやすい位置に落とす。
20:22 渋野、3番のミドルホールで長い距離のバーディーパットを沈めて通算1オーバー。
20:20 西郷真央が最終日を1アンダーで回り通算4アンダーで大会をフィニッシュ。この時点で29位タイ。
20:19 古江はバーディーパットを慎重に沈める。前半を3バーディー、1ボギーで回り、バックナインで逆転を狙う。
20:13 古江は3打目をグリーンオンしてバーディーチャンス。
20:10 古江は2打目をグリーン手前に落とすナイスショット。
20:04 9番、489ヤードのパー5。前半ラストのホールで、古江のティショットはフェアウェイをしっかりとキープ。
19:56 古江はきっちりとパーセーブして4連続パー。
19:52 古江のバンカーショットはピンそばまで距離を出す素晴らしいショット。
19:48 8番、183ヤードのパー3。首位2人を2ストローク差で追う古江は、1打目がグリーン左にこぼれ、バンカーにつかまってしまう。
19:42 古江はきっちりとパーセーブして我慢のゴルフが続く。
19:40 古江のパットはカップ左を通過して惜しくもバーディーならず。
19:36 古江の3打目はグリーンオンしてバーディーチャンス。
19:29 古江の2打目は得意距離に落とすレイアップ気味のショット。
19:24 7番、532ヤードのパー5。古江の1打目はフェアウェイをきっちりととらえる。
19:19 岩井は10番でバーディーを奪い通算8アンダーに伸ばす。
19:18 古江はパーセーブ。
19:16 古江のバーディーパットは惜しくも外れる。
19:11 古江の2打目はグリーン上に着弾してカラーまで転がるもナイスショット。
19:06 6番、374ヤードのパー4。古江のティショットはフェアウェイをキープ。
19:04 9番の岩井、ロングパットを沈める見事なイーグルで通算7アンダーに伸ばす。
19:03 古江、大事なパットをきっちりと沈めてパーセーブ。
18:58 1打目がバンカーにつかまった古江は、ピンを肩口に見る感じでアドレスして左のエリアに出すナイスバンカーショット。
18:55 5番、174ヤードのパー3。古江のティショットはグリーン右手前の池方面へ。アプローチはタフな位置からになりそう。
18:45 古江、パーパットは打った瞬間に外したとわかるような仕草で、残念ながらボギーで一歩後退。
18:41 古江、距離のあるバーディーパットは、逆目で上りのためか打ち切れずに2メートルほど残ってしまう。
18:38 古江は2打目をグリーンに乗せてバーディーチャンス。
18:37 15番のパー5、勝は絶妙な距離感で3打目をピンそばに寄せてこの日初のバーディー!
18:33 サンデーバックナインイン入った山下、バーディーパットをきっちりと沈めて連続バーディー!通算5アンダーにスコアを伸ばす。
18:27 4番、425ヤードのパー4。距離のあるミドルで、古江は1打目をフェアウェイキープするナイスショット。
18:21 山下、9番でバーディーを奪い、前半を2バーディー、2ボギーで折り返す。
18:20 古江、上りのバーディーパットを慎重に沈めて連続バーディー!通算15アンダーにスコアを伸ばす。
18:15 3番、古江のセカンドショット。つま先下がりながら、ピンそばにつけるナイスショット。
18:13 1番をパーでスタートした古江は、2番でバーディ奪取して首位タイに浮上!
17:36 通算13アンダーの古江彩佳が最終組でティオフ。
17:03 通算2オーバーの渋野日向子と通算4オーバーの勝みなみが同組で10番からティオフ。
16:30 通算6アンダーの岩井明愛が1番から通算2アンダーの西村優菜が10番からティオフ。
15:57 通算4アンダーで28位タイの山下美夢有が1番からティオフ。
15:35 ともに通算3アンダーで35位タイの西郷真央が1番から、武田麗央が10番からティオフ。
3日目までのハイライト
日本勢は過去最多の10名が参戦。古江彩佳は、パリ五輪の日本代表枠争いで惜しくも敗れたが、今大会は初日から2日連続で6アンダーで回るなど、3日目を終わって首位から1打差の通算13アンダーの2位タイで最終日に逆転を狙う。その他の日本勢では岩井明愛が通算6アンダーの19位タイ、先日の全米女子プロで2位に入った山下美夢有が通算4アンダーの28位タイで3日目までを終えるなど計8名が最終日を迎える。3日目までを終えて首位を走るのは、通算14アンダーのステファニー・キリアコウ(オーストラリア)。なお、畑岡奈紗と笹生優花の2人は残念ながら予選を突破することができなかった。
※以下、大会前時点の情報。
⛳️大会日程・概要
アムンディ・エビアン選手権は1994年に創設され、男女を通じて唯一ヨーロッパで開催されるメジャー大会だ。先日の全米女子プロゴルフ選手権で2位フィニッシュの山下美夢有をはじめ、直近5年間のメジャー大会優勝者である笹生優花、畑岡奈紗、渋野日向子ら、昨年大会と並ぶ最多10人が日本からエントリーしている。今大会は7月11日(木)から7月14日(日)の4日間にわたって開催され、最終日の終了は日本時間14日(日)深夜~翌15日(月)未明となる予定だ。
- 大会名称:アムンディ・エビアン・チャンピオンシップ (欧文名:The Amundi Evian Championship 2024)
- コース:エビアンリゾート・ゴルフクラブ (フランス、エビアン・レ=バン/総距離:6523ヤード/パー71)
- 日程:2024年7月11日(木)~14日(日)
- 日本と現地の時差:-7時間
- 賞金総額:800万ドル(約12.8億円/1ドル160円換算)
- 日本の出場予定選手:岩井明愛、勝みなみ、西郷真央、笹生優花、渋野日向子、竹田麗央、西村優菜、畑岡奈紗、古江彩佳、山下美夢有
📺エビアン選手権2024のテレビ地上波放送はある?
日本時間7月11日(木)夜開幕予定の2024年のエビアン選手権は、テレビ地上波での放送は予定されていない。テレビ衛星放送の『WOWOW(ワウワウ)』で生中継されるほか、WOWOWのインターネット動画配信サービス『WOWOWオンデマンド』でも同時配信される。
WOWOWオンデマンドの配信では毎大会用意されている日本人選手専用カメラは本大会でも登場。日本人選手たちの活躍を密着映像で配信する予定となっている。
ゴルフ専門チャンネルのゴルフネットワーク 、中継実績の多いBS松竹東急、BSJapanext、PGAツアーを数多く配信しているU-NEXT(ユーネクスト)、スポーツ配信実績豊富なDAZN(ダゾーン)、ABEMA(アベマ)、SPOTV NOW(スポティービーナウ)等での中継予定はない。
放送・配信チャンネル
- テレビ地上波:なし
- テレビBS/CS:WOWOW
- インターネット:WOWOWオンデマンド
👀エビアン選手権を無料で見るには?
2024年のエビアン選手権はWOWOWの独占放送・配信となっており、WOWOW、WOWOWオンデマンドでは現在無料体験期間の提供を行なっていないため、基本的に無料視聴はできない。
ただし、11日(木)19:00放送スタートの大会初日(前半)ならびに11日(木)22:00放送スタートの大会初日(後半)については、初回放送に限り、無料放送・配信されるので、このタイミングのみ、視聴環境があればテレビ、PC、スマホ、タブレットなどで視聴することができる(WOWOWオンデマンドの利用にはアカウント登録が必要)。
WOWOW/WOWOWオンデマンドの放送・配信予定時刻
- 7月11日(木):1日目(前半) 19:00〜22:00(無料放送・配信)
- 7月11日(木):1日目(後半) 22:00〜25:45(無料放送・配信)
- 7月12日(金):2日目(前半) 19:00〜22:00
- 7月12日(金):2日目(後半) 22:00〜25:45
- 7月13日(土):3日目(前半) 17:00〜22:00
- 7月13日(土):3日目(後半) 22:00〜25:00
- 7月14日(日):最終日(前半) 17:10〜22:00
- 7月14日(日):最終日(後半) 22:00〜25:00
※各日、後半の放送終了時刻は変更の場合あり。
※試合開催・放送予定は主催者・放送局の都合により変更になる場合があります。最新情報は各公式サイト等をご確認ください。