2023年オフにFAとなる大谷翔平(エンゼルス)の契約及び移籍情報まとめ|MLB 2023

2023-07-27
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2023年は大谷翔平(ロサンゼルス・エンゼルス)がMLBに渡ってから6年目のシーズン。今シーズンを終えれば、大谷はフリーエージェント(FA)となり、日米を含めた全球団との交渉が可能となる。ここでは大谷のFAや移籍に関する報道を時系列でまとめる。※特に記載のない場合は日本時間表記。

2023年7月27日:米メディア『スポーツ・イラストレイテッド』が大谷はトレードされないと報道

米メディアの『スポーツ・イラストレイテッド』(Sports Illustrated)が、エンゼルスは今年のトレードデッドラインまでに大谷をトレードしないと報じた。トム・ベルドゥッチ記者によるとエンゼルスは大谷を保持するだけでなく、この夏のトレード市場で買い手になることを決定したとのこと。

その言葉通り、報道の数時間後には、エンゼルスは先発投手のルーカス・ジオリトと中継ぎのレイナルド・ロペスをそれぞれシカゴ・ホワイトソックスからトレードで獲得したことを発表した。

エンゼルスは現在アメリカン・リーグ西地区3位でワイルドカード争いでは4ゲーム差につけている。残留した大谷、有鈎骨骨折からの復帰が8月半ばと報じられているマイク・トラウトらを中心にチームを解体することなくプレーオフ出場を目指していくようだ。

2023年7月16日:米メディア『トーキング・ベースボール』がレッズへの移籍を予想

米野球メディアの『トーキング・ベースボール』(Talkin’ Baseball)が、今年のトレードデッドラインまでに移籍する選手のうち21人の移籍先を予想。大谷の移籍先はシンシナティ・レッズと予想した。

2023年6月21日:ミナシアンGMが大谷について言及

ロサンゼルス・タイムズのサラ・バレンズエラ記者によると、エンゼルスのペリー・ミナシアンGMはトレード期限と大谷に関する質問に対して、「私たち(チーム)の現状を考えると、それは自明の理だ」と回答したとのこと。

エンゼルスがプレーオフう争いに残っているためトレードに応じる可能性は低いと推測される。

2023年5月9日:ESPNでMLB関係者が大谷のFA契約を予想

アメリカのニュースサイトESPNが代理人や球団幹部など26人に大谷の契約がどのようなものになるかの調査を行い発表した

調査によると総額5億5000万ドル(約742億5000万ドル/1ドル135円換算)以上が6人で総額での最高額は11年6億500万ドル(約816億7500万円/1ドル135円換算)だった。一方最低額は2億4000万ドル(約324億円/1ドル135円換算)となり最高と最低で500億円近い差がある。

ただし年平均にすると総額の最高額は1年約74.25億円で同じく総額の最低額は1年約81億円となり金額は逆転する。いずれにせよとてつもない金額での契約が予想されている。

26人の調査結果一覧表

総額(万ドル) 総額(万円) 年数 年平均(万ドル) 年平均(万円)
60,500 8,167,500 11 5,500 742,500
60,000 8,100,000 12 5,000 675,000
58,000 7,830,000 12 4,833 652,500
55,000 7,425,000 11 5,000 675,000
55,000 7,425,000 10 5,500 742,500
55,000 7,425,000 10 5,500 742,500
52,800 7,128,000 12 4,400 594,000
52,600 7,101,000 11 4,782 645,545
52,500 7,087,500 12 4,375 590,625
52,500 7,087,500 11 4,773 644,318
52,000 7,020,000 11 4,727 638,182
52,000 7,020,000 10 5,200 702,000
51,700 6,979,500 12 4,308 581,625
51,500 6,952,500 11 4,682 632,045
51,500 6,952,500 11 4,682 632,045
51,200 6,912,000 12 4,267 576,000
51,200 6,912,000 10 5,120 691,200
51,000 6,885,000 10 5,100 688,500
50,000 6,750,000 10 5,000 675,000
50,000 6,750,000 9 5,556 750,000
49,200 6,642,000 12 4,100 553,500
47,500 6,412,500 13 3,654 493,269
42,750 5,771,250 9 4,750 641,250
42,000 5,670,000 8 5,250 708,750
40,000 5,400,000 8 5,000 675,000
24,000 3,240,000 4 6,000 810,000

※1ドル135円換算

2023年4月13日:MLBトレードルーマーズでFAランキング1位

MLBの移籍情報サイトである『トレードルーマーズ』が2023年オフのFAパワーランキングを発表。大谷は1位とランク付された。

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2023年シーズン:年俸3000万ドル(約43億5000万円/1ドル145円換算)

2022年10月1日:エンゼルスとの1年契約を発表

エンゼルスが1年3000万ドル(約43億5000万円/1ドル145円換算)で2023年シーズンの契約合意したことを発表した。調停権3年目のプレーヤーとしては過去最高の金額となった。

2022年シーズン:年俸550万ドル(約6億9000万円/1ドル125円換算)

初めて投打の両方で規定に到達。2年連続でオールスターゲームにも出場した。野手としては157試合の出場で打率.273、34本塁打。投手としては28試合の登板で15勝9敗、防御率2.33の成績を残す。

MVP投票では2位、サイ・ヤング賞投票では4位に入った。

2021年シーズン:年俸300万ドル(約3億2000万円/1ドル108円換算)

野手として155試合に出場し打率.257、46本塁打、投手としては23試合の登板で9勝2敗、防御率3.18(規定未到達)の成績を残しMVPを満票で受賞した。オールスターゲームにも初めて出場。

2021年2月10日:エンゼルスとの2年契約合意を発表

調停を回避し2年850万ドル(約9億100万円/1ドル106円換算)で契約合意したことが報じられた

2020年シーズン:年俸70万ドル(約7600万円/1ドル108円換算)

新型コロナウイルスの影響で60試合制の短縮シーズン。野手としては44試合に出場し打率.190、7本塁打とMLB移籍後キャリアワーストの成績となった。投手としては2018年以来2年ぶりに登板。しかし2試合で防御率37.80と結果を残せず。MLBで3シーズンを過ごしたことで年俸調停券を取得した。

2019年シーズン:年俸60万ドル(約6700万円/1ドル111円換算)

前年に受けたトミー・ジョン手術の影響で5初出場は5月。6月に日本人選手ではMLB初となるサイクルヒットを達成するなど、野手として106試合に出場し打率.286,18本塁打の成績を残す。一方で投手としての出場はなし。9月に左膝の手術を行った。

2018年シーズン:年俸54万5000ドル(約5900万円/1ドル108円換算)

スプリングトレーニングでは防御率27.00、打率.125と苦戦する。しかし4月と9月に月間最優秀新人を受賞するなど、野手としては104試合で打率.285、22本塁打、投手としては10試合で4勝2敗、防御率3.31の成績を残し新人王を受賞した。10月にトミー・ジョン手術を受けた。

2017年12月10日:エンゼルスで入団会見

エンゼルスタジアムでファン公開の入団会見を行う。背番号が「17」に決定。契約金は231万5000ドル(約2億6000万円/1ドル112円換算)とMLB公式サイトが報じた

2017年12月9日:エンゼルスと契約合意

MLB公式サイトでエンゼルスが大谷と契約合意したことを報じ、エンゼルスも公式で翌日に会見を行うことを発表。

2017年12月2日:ポスティング申請

北海道日本ハムファイターズ(NPB)がポスティングの申請手続きを行ったことを発表した。

2017年11月11日:メジャーリーグ挑戦を正式表明

大谷が東京都千代田区の日本記者クラブで記者会見を開いた。その場でポスティングシステムを利用してMLBへの移籍を目指すことを正式に表明した。

大谷翔平のMLB年度別成績

野手

  試合 打率 本塁打 打点
2018 104 .285 22 61
2019 106 .286 18 62
2020 44 .190 7 24
2021 155 .257 46 100
2022 157 .273 34 95

投手

  試合 勝利 敗戦 回数 奪三振 防御率
2018 10 4 2 51.2 63 3.31
2019
2020 2 0 1 1.2 3 37.80
2021 23 9 2 130.1 156 3.18
2022 28 15 9 166 219 2.33