超RIZIN.3 対戦カード|朝倉未来vs平本、パッキャオvs鈴木→安保|その他のカードは?【随時更新】7.28 さいたまスーパーアリーナ

2024-07-27
読了時間 約16分
RIZIN FF

総合格闘技イベント「RIZIN」の人気シリーズ『超RIZIN.3』(スーパーライジン3)が2024年7月28日(日)に開催される。ファン待望の朝倉未来vs平本蓮を筆頭に、ボクシングレジェンドのマニー・パッキャオ参戦など、決戦日に向けて注目カードが出揃うことになった。

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本記事では、『超RIZIN.3』の新たなカード・情報が発表され次第、随時更新予定だ。同大会はABEMA(アベマ)U-NEXT(ユーネクスト)などでPPV配信される。

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■超RIZIN.3│第1弾は今大会の看板カード!賛否両論のふたりが遂に激突

2024年3月16日、RIZIN真夏の祭典『超RIZIN.3』の第1弾カードが発表され、大会の目玉となるマッチアップが明らかとなった。

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▼朝倉未来(あさくら・みくる)vs 平本蓮(ひらもと・れん)

朝倉未来vs平本は、RIZINファンにとって長らく待望された対決であり、賛否はあれど、現在の日本格闘技界で最も注目されているカードのひとつだ。2020年頃から両者はSNS上や会場で舌戦を展開。ただ、ともにフェザー級ながらも、実績や実力面で先行する未来と平本の間に明確な差があり、対戦は実現しなかった。

ところが、未来はフロイド・メイウェザーとのエキシビション戦以降、低迷。2023年5月のMMA復帰戦でヴガール・ケラモフに瞬殺され、同年11月『FIGHT CLUB』ではオープンフィンガーグローブキックルールでYA-MANにKO負けを喫し、失意の引退を示唆。そのどん底状態の未来にエールを送り、「仇討ち」宣言と同時に「介錯」を申し出たのが平本だった。

平本は昨年大晦日『RIZIN.45』、YA-MANを完封する形で「仇討ち」に成功。これを受けて、超RIZIN.3の看板カードとして、4年の時を経てついに「朝倉未来vs平本蓮」が実現することになった。

その後も舌戦を繰り広げていた両者だが、7月6日、都内で「フェイスオフイベント」が行われ、会見以来となる直の『視殺戦』を演じた。

未来は「今年は俺の大復活。今までで一番格闘技に向かい合ってきたので、マジで自信しかない」と豪語し、「クレベル(コイケ)とか鈴木千裕に全然勝てると思ってる。その辺のストーリーも見せたい」と先を見据えた。4か月ぶりの平本には「自信がないように見えた。絶対(自分が)勝つなって今日ここで会って思いました」と先制打を放ち、キレイに戦うつもりはないとも話した。

対する平本は、アイルランドでのコナー・マクレガーとのトレーニングや、 日本人初のラジャダムナン・ルンピニー統一王者の吉成名高とのスパーリングなど、強度の高い練習に打ち込んできただけに「フィジカルを徹底的に、レスリングとかグラップリングも全部やってます。朝倉未来には『実は練習してなかった』とか、負けたあとに言われるとこっちがスッキリしないんで、全力でやってきてほしい」と皮肉っていた。

また、「(負けた方が)引退するとか言われてますけど、俺、引退しないですからね」と釘を差したが、未来は「俺が負けたら必ず引退します。(だから)絶対100パーセント勝ちます」と覚悟を示した。

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7月20日の最終会見では、完全決着を目指し、5分5ラウンドの特別ルール「RIZIN LAST MAN STANDING」スペシャルマッチとして実施されることが明らかになった。3Rを越えた場合、3R終了時点での採点を公開し、4R以降を続行するという。また、スコアリングはRIZINが通常採用するトータルマスト制(試合全体の採点)ではなく、ラウンド別10点制で行われる(フルマークで50点)。

さらに勝者に『LMSベルト』が贈呈されることも発表されたが、未来は「俺は勝ってもこのベルトはいらないです」とし、受取を辞退した。

また、元・旧ジャニーズの手越祐也が両者の試合前に国歌斉唱(独唱)を担当することも発表されたが、未来は会見の場で「すぐに試合がしたいから不要」とし、平本は会見後に自身のSNSで不要論を展開したことで、ファンを巻き込んだ騒動となり、オファーを受けた手越が誹謗中傷を受ける事態に発展。

事態収拾のため、「望まれていないのであれば」と手越側から辞退し、RIZIN運営も手越サイドとファンに謝罪した。


■超RIZIN.3│二つ目のカードはフライ級元師弟対決!

4月29日『RIZIN.46』で、一本勝ちを収めた神龍誠が、試合後リング上で元師匠である扇久保博正に対戦意思を表明。榊原信行CEOが両者の意思を確認し、その場で決定した。

▼扇久保博正(おうぎくぼ・ひろまさ)vs 神龍誠(しんりゅう・まこと)

扇久保と神龍は、パラエストラ松戸(現The Blackbelt Japan)時代の元師弟関係だ。『RIZIN.46』での勝利を受け、神龍は「僕の堀口選手へのリベンジロードの中で、扇久保選手は絶対倒さなくちゃいけないので、時代を変えるためにも指名させていただきました」と述べ、かつての師である扇久保に挑戦する決意を表明し、堀口恭司へのリベンジも語った。

扇久保も大晦日大会でジョン・ドッドソンに競り勝っており、現フライ級王者であり宿敵である堀口に挑むためにも、元弟子・神龍との対決は避けて通れない。

神龍は師匠を超えることができるのか、それとも扇久保が壁となって立ちはだかるのか。師弟対決であると同時に、フライ級タイトル挑戦者を決める戦いになりそうだ。


■超RIZIN.3│第3弾は豪華4カード追加発表!会見では大乱闘勃発!?

5月25日に『超RIZIN.3』の追加カードが全4カードが発表された。

▼斎藤裕(さいとう・ゆたか)vs 久保優太(くぼ・ゆうた)

元フェザー級王者の斎藤裕と、元K-1王者でありMMA転向後、絶好調の久保優太の対戦が決定した。お互いのここまでの戦績は対照的で、ここ最近の斎藤はあまり芳しくはない。

斎藤は2021年10月の『RIZIN.31』以降、牛久絢太郎に2敗、その間の朝倉未来戦にも敗れてまさかの3連敗を味わった。2023年4月の『RIZIN LANDMARK 5』で平本蓮と接戦の末、2-1判定で勝利を収め連敗を脱出したが、続くクレベル・コイケ戦でダースチョークを極められ、プロキャリア初の一本負けを喫している。

一方、久保はこれまでのMMA戦績が5戦4勝1敗で現在4連勝中と、試合を重ねるごとにMMAでの適応力を見せてきており、絶好調の様子だ。前回の試合ではONEでも実力者として活躍した高橋遼伍に判定で勝利し、さらに実力を証明した。

記者会見で斎藤は「最短で終わらせる方法で1秒でも早く終わればいいなと、まったく油断はしていない」と意気込みを述べ、久保は残り2か月間でしっかりと準備を進め、期待に応えると語った。斎藤は再起戦で勝利を掴めるのか、絶好調のまま久保が斎藤を喰らうのか注目だ。

▼所英男(ところ・ひでお)vs ヒロヤ

関連記事:所英男 vs ヒロヤ 見どころ・勝敗予想オッズ|『超ライジン.3』(スーパーライジン3)(外部配信)

「朝倉未来1年チャレンジ一期生」の若手ファイター、ヒロヤが『超RIZIN.2』に続いて『超RIZIN.3』にも参戦する。対戦相手は、寝技を得意とするベテラン格闘家の所英男だ。前回、ヒロヤは修斗王者に劇的なKO勝利を収める番狂わせを見せ、注目度が上がっている。

対する所は現在3連敗中と不調が続いており、今回の会見で「負けたら引退します」と宣言。記者から「決定事項ですか?」と尋ねられると、所は「はい」と即答し、不退転の決意を示した。所の引退宣言に対して、ヒロヤは「やることは変わりません。その思いをすべて受け止め、胸を借りるつもりで思いっきりぶつかっていきます」と語った。

この対決では所が46歳、ヒロヤが26歳と、実に20歳の年齢差があるカードとなる。ヒロヤが所に引導を渡すのか、所がベテランの意地とテクニックではねのけるのか。

▼芦澤竜誠(あしざわ・りゅうせい)vs 皇治(こうじ)

関連記事:芦澤竜誠 vs 皇治 見どころ・勝敗予想オッズ|『超ライジン.3』(スーパーライジン3)(外部配信)

K-1時代から因縁深い二人がMMAで激突する。両者は2023年4月に開催された『RIZIN.41』で、キックボクシングルールで対戦し、3Rの激闘の末、芦澤竜誠が2-1の判定勝利を収めた。その後、二人はいずれもMMAに転向した。

各々のMMAデビュー戦において、皇治は三浦孝太にKO勝利、芦澤は太田忍にKO負けを喫している。そして、今回の対戦はお互いMMA2戦目となるが、会見では芦澤が急遽ベアナックルルールでの対戦を要求。ルールに関して、お互い口論になると乱闘騒ぎにまで発展し、芦澤は会見を途中退席する形となった。

今回、芦澤は皇治とのMMAルールでの対戦に関して不安を感じている様子だったが、皇治は終始MMAでの対戦を要求。しかし、皇治は前回芦澤に負けていることもあってか「芦澤がベアナックルを要求するならベアナックルでも問題ない」と芦澤の要求を呑むような発言に翻した。

会見後、榊原CEOはベアナックルルールでの対戦を否定しているが、両者が望む場合アメリカの『BKFC(ベア・ナックル・ファイティング・チャンピオンシップ)』と調整する可能性も示唆している。乱闘騒ぎでの傷跡で皇治が左頬を少し赤くしていたが、二人の対戦は予定通りMMAルールで行われるのか、注目カードとなった。

▼鈴木博昭(すずき・ひろあき)vs YA-MAN(やーまん)

関連記事:鈴木博昭 vs YA-MAN 見どころ・勝敗予想オッズ|『超ライジン.3』(スーパーライジン3)(外部配信)

一度流れた鈴木博昭vsYA-MANのカードが『超RIZIN.3』で実現する。同カードは当初、2024年4月の『RIZIN.46』での対戦が予定されていたが、YA-MANの怪我により白紙となっていた。今回、YA-MANは怪我を治し万全の状態で会見に登壇し、意気軒昂だった。

それぞれ直近の試合では、YA-MANがMMA2戦目で平本蓮と激しい打撃戦を繰り広げて会場を盛り上げるも、判定3-0で敗れ、涙を流す悔しい結果となった。

一方、『怪物くん』こと鈴木博昭は、西谷大成や芦田崇宏を破り2連勝中。会見でYA-MANが「怪物くんの膝をぶっ壊してやるんで」と挑発、怪物くんは「やってみろよ」と返し、バチバチの様子を見せた。

はたして怪物くんが3連勝を果たすのか、YA-MANが再起戦を勝利で飾るのか。


■超RIZIN.3│第4弾はベアナックルファイトで2カードが追加!ベアナックル王者が参戦!

6月6日に『超RIZIN.3』の追加カードが全2カード発表された。

▼ジョン・ドットソン vs 征矢貴(そや・たかき)

素手にバンテージを巻いただけの拳で戦うベアナックルファイト(以下BKF)で、2つの追加試合が発表された。そのうちの1試合は、ジョン・ドットソンvs征矢貴だ。BKFはアメリカでは大きな注目を集めているが、日本ではまだ馴染みが薄いルール・競技でもある。

しかし、RIZINと『BKFC』が提携を締結したことで、4月に開催された『RIZIN.46』にて篠塚辰樹が、日本人選手として初めてBKFに挑戦。『BKFC』で活躍するJ・マルチネスに1RにKO勝ちを収めたことで、日本でこのルールの火付け役となった。芦澤竜誠がvs皇治戦でBKFルールを主張したのもその流れを汲んだ形だ。

『RIZIN』でのドットソンは、扇久保博正や所英男らと対戦経験のあるお馴染みのMMAファイターだが、BKFでも4戦3勝3KO1分の戦績を持ち、現初代『BKFC』フライ級王者でもある実力者だ。

そんなベアナックル王者に立ち向かうのは、BKF初参戦となる征矢貴だ。現在、MMAでは2連敗中だが、このBKFで王者ドットソンを破り再起を目指したい。

また、前回の『RIZIN.46』で行われたBKFで勝利した篠塚は、ドットソンの持つベルト奪取を目標に掲げており、この試合の勝者が今後、篠塚との対戦する可能性もあり得る。なお、篠塚は7月に『BKFC』アメリカ大会に出場することが決まっている。

▼タイ・エマリー vs チャリーサ・シガーラ

女子同士によるBKFが『RIZIN』の舞台に初参戦する。タイ・エマリーは、ベアナックルの試合で勝利した際にパフォーマンスとしてリング上で自身の胸を晒し騒動を起こしたことで有名だ。

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この衝撃的なパフォーマンスはSNS上でも話題を呼び、団体側から厳重注意をされている。そんなエマリーはラグビーやアメフト、サッカーなど様々なスポーツ経験を持ち、彫刻のように鍛え抜かれたそのボディは男子顔負けだ。

ベアナックルの戦績は、2022年9月にデビューを果たすと華麗なコンビネーションでKO勝利すると、続く2戦目では大量の流血を起こしながら5Rを戦い抜くも、惜しくも判定負けを喫している。

対するチャリーサ・シガーラは、黒帯柔術家でUFCにも出場経験のあるファイターだ。MMAではデビュー以来、すべての試合をフィニッシュで4連勝するが、続く試合はキャンセルが続き、2年ぶりの試合から2連敗を喫する。

その後、ベアナックルに転向し、BKFデビュー戦では流血の末に5Rの激闘を展開したが、判定負け。試合前後の顔の変化は痛々しく、もはや別人のように顔は腫れ上がったが、その激しい打ち合いがベアナックルファンの心を掴んでいる。

続くBKF2戦目では1R開始30秒でダウンを取られ、その衝撃で足首が折れて試合続行不可能となりTKO負け。だが、平然と折れた足を戻して立ち上がろうとするシガーラが垣間見せた狂気のファイターぶりにファンも魅了された。

女子同士の対戦だが、男子顔負けのクレイジーな試合展開が予想されるカードだ。


■超RIZIN.3│第4弾発表で伝説のボクサーvs現RIZIN王者の衝撃対決と美女同士のMMAマッチも追加!(※変更)

『RIZIN.47』が開催された6月9日(日)に会場で豪華2カードが追加発表された。

※6月28日に鈴木千裕からマニー・パッキャオvs安保瑠輝也に変更。変更の経緯については下記に記述している。

▼マニー・パッキャオ vs 鈴木千裕(すずき・ちひろ)※変更

関連記事:マニー・パッキャオ vs 安保瑠輝也 見どころ・勝敗予想オッズ|『超ライジン.3』(スーパーライジン3)(外部配信)

RIZINとワンマッチ契約を結んだとされていたマニー・パッキャオが、ついに『超RIZIN.3』に選手として参戦することが、榊原CEOから正式に発表された。

パッキャオは、ボクシング史上唯一の8階級制覇王者としてアジアのみならず、世界的に知られる伝説的ボクサーだ。母国では政治家としても活動しており、フィリピンの英雄として称えられている。

パッキャオは現役最盛期の2015年、無敗のまま5階級制覇という史上初の偉業を成し遂げたフロイド・メイウェザーと対戦している。このレジェンド同士による試合は『世紀の一戦』とされ、当時のレートで約600億円の興行収入を売り上げる、ボクシング史に残るメガイベントとなった。

そんなレジェンド・パッキャオがRIZIN、いや日本のリングに立つことになる(1998年の若手時代を入れると2度目)。そのパッキャオに挑戦するのが、現RIZINフェザー級王者で現KNOCK OUT-BLACKスーパーライト級王者の鈴木千裕だ。

無効試合を除くと8連勝と破竹の勢いに乗る鈴木は、代名詞にもなっている『稲妻』を落とすような豪腕を武器にRIZINフェザー級王者までのぼり詰めた。今回の対戦発表後、「無謀な挑戦」という声も出た一方、ボクシングレジェンドにも『稲妻』を落としてくれるのではないかという期待が寄せられた。

3分3R、68.0kg契約のRIZINスタンディングバウト特別ルールという、ボクシング準拠の試合となるが、パッキャオは「エキシビションではなくリアルファイトとして契約した」と強調していた。

ヴガール・ケラモフ戦やパトリシオ・ピットブル戦など数々のアップセットを起こしてきた鈴木だが、パッキャオ戦に先駆け、大一番に臨んだ。だが、この試合が不運の呼び水となってしまった。

6月23日にKNOCK OUT代々木体育館大会で、MMAの師匠である五味隆典とボクシングマッチで対戦。しかし、試合前から右拳を痛めていた鈴木は精彩を欠き、3分3Rドローという消化不良の決着に。試合後も表情を曇らせた。

そしてこの五味戦後の28日、RIZINは緊急記者会見を開き、鈴木が右拳骨折により全治4か月のドクターストップとなったことを発表。あわせて鈴木の代役として安保瑠輝也を抜擢した。

▼RENA(レーナ)vs ケイト・ロータス

美女格闘家同士によるMMAのカードが発表された。

DEEPを主戦場にしている美女格闘家のケイト・ロータスが、満を持してRIZINに初参戦する。ここまで11戦5勝6敗と若干敗け越しているが、『RIZINの絶対女王』RENAを破りRIZINデビュー戦で一躍名乗りを上げたい。

対するツヨカワ女王のRENAは、約1年半ぶりとなった前回の試合『RIZIN LANDMARK 9』にて、韓国対抗戦枠としてシン・ユリと対戦。接戦を制して3-0の判定勝利を収めている。

RENAはここまで19戦14勝5敗と、ケイト・ロータスに比べると実績では大きく上回っており、RIZIN初参戦の相手に絶対女王が壁として立ちはだかる格好となった。


■超RIZIN.3│鈴木千裕が怪我により欠場、代役として元K-1王者デモリッションマンが参戦を発表!

6月28日に緊急記者会見が行われ、RIZIN公式YouTubeチャンネルにて生中継された。

▼マニー・パッキャオ vs 安保瑠輝也(あんぽ・るきや)

緊急記者会見では、鈴木千裕が6月23日に開催されたKNOCK OUT代々木体育館大会における五味隆典とのボクシングマッチで全治4か月の右拳骨折を負いドクターストップとなったため、代役として安保瑠輝也が出場することを発表した。

記者会見で終始俯いていた鈴木は、右拳に包帯を巻いた状態でファンに謝罪し、安保にも敬意を示し頭を下げた。

これ対して安保は「鈴木選手の無念の気持ちもオレが背負って本当に勝つ気で挑もうと思っているので応援お願いします」と意気込んだ。

大会約1か月前に「二つ返事で」このパッキャオ戦を引き受けた安保は、第4代K-1 WORLD GPスーパー・ライト級王者の肩書を持つキックボクシング出身ファイターだ。

安保に変更されたことで、パッキャオ戦の契約体重は68kgから69kgに変更。現在の体重が78~79kgであることを明かした安保は、残り1か月で約10kgの減量を求められることになった。

減量について安保は「(計量失敗は)大丈夫です! 100%ないです! 計量失敗するときは格闘家をやめるときだと思っているんで」と覚悟を示した。

発表会見の最後で安保は鈴木と握手を交わし、「オレがさいたまスーパーアリーナの天井に穴が開くくらいの『稲妻』を落とすんで」と拳を合わせ、代役として『稲妻魂』も引き継いだ。

この事態を受けてパッキャオは、「相手が変わったと聞いたが、もちろんノープロブレムだ。ファイターには怪我は付き物だ」と述べ、代打の安保に対しては「君にはボクシングは崇高でファンタスティックで、そして何よりも難しいことを教えよう」と警告した。


■超RIZIN.3│第5弾の追加発表で5連勝中のPANCRASEフェザー級王座が参戦!

6月17日に『超RIZIN.3』の追加カードがSNS上で発表された。

▼新居すぐる(にい・すぐる) vs 摩嶋一整(まじま・かずまさ)

現在、5連勝中のPANCRASEフェザー級王者・新居すぐるが、RIZINの寝技師こと摩嶋一整と『超RIZIN.3』で対戦する。

連勝中の勢いに乗る新居は、昨年9月、主戦場としているPANCRASEのフェザー級タイトル戦において、亀井晨佑に一本勝ちし、ベルトを獲得している。王座獲得後は、昨年12月に大舞台となる大晦日『RIZIN.45』に出場し、元DEEPフェザー級王者で2連勝中だった弥益ドミネーター聡志に豪快な右フックでKO勝利を収め、RIZINリングでも大きなインパクトを残した。

対するは、日本でも指折りの実力を持つ寝技師・摩嶋一整だ。直近の試合では急遽ケラモフの代役として参戦した今成正和に下馬評を覆されての敗戦。RIZINでの戦績は2勝4敗と負け越しており、あまり力を発揮できていない。そのうちの2勝は実力者の横山武司と芦田崇宏を破ってのものだが、実力者が多く集うRIZINフェザー級ではなかなか芽を出せずにいる。

この試合の勝者が、層の厚いフェザー級の最前線に立つことが期待されるだろう。

また、RIZIN公式X(旧Twitter)では、新居と摩嶋が『超RIZIN.3』出場決定を告げられる瞬間が話題となっている。新居はクラブのセキュリティとして、摩嶋は山口県の工場でサラリーマンとして働いており、互いに異なる顔を持つファイターの対戦としても関心が寄せられている。

(※新居すぐるの発表)

(※摩嶋一整の発表)

7月20日の最終会見で、全11試合のオーダーが決定。朝倉未来vs平本蓮がメインイベント、パッキャオvs安保瑠輝也がセミファイナルで確定した。

新たな発表があり次第、追記・更新される。

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■超RIZIN.3予定対戦カード(試合順確定)

  • メインイベント(第11試合):RIZIN MMA特別ルール 5分5R(66.0kg)
     朝倉未来 vs 平本蓮
  • セミ(第10試合):RIZINスタンディングバウト特別ルール 3分3R(69.0kg)
     マニー・パッキャオ vs 安保瑠輝也(※鈴木千裕は拳の怪我により欠場)
  • 第9試合:RIZIN MMAルール 5分3R(66.0kg)
     斎藤裕 vs 久保優太
  • 第8試合:RIZIN MMAルール 5分3R(57.0kg)
     扇久保博正 vs 神龍誠
  • ─────── 休憩 ───────
  • 第7試合:RIZIN MMAルール 5分3R(59.0kg)
     所英男 vs ヒロヤ
  • 第6試合:RIZIN MMAルール 5分3R(61.0kg)
     芦澤竜誠 vs 皇治
  • 第5試合:BKFCフライ級 ベアナックルルール 2分5R(57.2kg)
     ジョン・ドッドソン vs 征矢貴
  • 第4試合:RIZIN MMAルール 5分3R(49.0kg)
     RENA vs ケイト・ロータス
  • 第3試合:RIZIN MMAルール 5分3R(66.0kg)
     鈴木博昭 vs YA-MAN
  • 第2試合:BKFCフライ級 ベアナックルルール 2分5R(57.2kg)
     タイ・エマリー vs チャリーサ・シガーラ
  • 第1試合:RIZIN MMAルール 5分3R(66.0kg)
     新居すぐる vs 摩嶋一整

※上記カードは、大会運営の都合や選手の体調等の理由で変更される可能性がある。


■大会概要(日程・会場)

  • 正式大会名:Yogibo presents 超RIZIN.3
  • メインイベント:朝倉未来vs平本蓮(見込み)
  • 開始時刻:2024年7月28日(日)12:00開場(予定)14:00開始(予定)
    ※上記時間は大会運営の都合で前後する
  • 試合会場:さいたまスーパーアリーナ(埼玉県さいたま市)

⬛放送予定(テレビ中継・インターネット配信)

『超RIZIN.3』はABEMAU-NEXT、RIZIN 100 CLUB、RIZIN LIVE、スカパー!(スカパー!番組配信)で、PPVライブ中継される。

ネット配信系は前売り税込6500円、当日税込6900円、アーカイブ税込4400円。スカパー!は税込6900円。プラットフォームによっては独自の割引施策が実施される。

ABEMAは、有料会員(ABEMAプレミアム)初回登録の上でのPPVチケット購入で4000円がキャッシュバックされる。また、朝倉未来、平本蓮の応援チケット(前売り/当日)も販売する。キャッシュバック条件が特定の銀行口座所持者に限られるU-NEXTに対して、どの銀行口座でも良いABEMAの方が条件的に気軽だ。

U-NEXTは、キャンペーンページからの有料会員初回登録(31日間無料)で、4000円がキャッシュバックされる。初回登録の600ポイントとあわせて計4600円オフになり、業界実質最安値となる。

テレビ地上波や衛星放送WOWOW(ワウワウ)、また、DAZN(ダゾーン)、Amazon Prime Video(アマゾンプライムビデオ)、SPOTV NOW(スポティービーナウ)、TVer(ティーバー)、Lemino(レミノ)といったスポーツ配信実績のあるサービスでのライブ配信予定はない。


⬛現地観戦チケット

5月20日(月)正午(22日18時まで)にファンクラブ先着先行、RIZIN 100 CLUB先着先行の販売が開始される。オフィシャルサイト先着先行が5月24日(金)正午(24日18時まで)に始まり、一般販売(イープラス、チケットぴあ、ローソンチケット)は6月2日(日)10時からとなる。