6月22日(日本時間23日)に行われたNBAドラフト2023で、新たな歴史がつくられた。
アメン・トンプソンとアサー・トンプソンの双子の兄弟が、全体4位と全体5位で指名されたのだ。同じ年のドラフトで双子の兄弟がそろって10位までに指名されたのは史上初となる。
ともに2021年に創設されたプロバスケットボールリーグ、オーバータイム・エリートでプレイしていたことでも注目されていたトンプソン兄弟は、いずれも身体能力の高さを誇る20歳。1分だけ早く生まれたというアメンが兄だ。
アメンが全体4位でヒューストン・ロケッツに指名されると、さらに続く全体5位でアサーもデトロイト・ピストンズに指名され、双子の兄弟が続けて指名されることになった。ピストンズによると、双子の連続指名は、ディックとトムのバン・アースデール兄弟(1965年に10位と11位)、マーキーフとマーカスのモリス兄弟(2011年に13位と14位)に続く3組目とのこと。
アメンは報道陣に「先にいくことになったのはクールな感じだと思う」と話している。
「家族にとっては多くの意味があることだ。僕とアサーはどちらが先に指名されても喜んでいた。でも、これまでのハードワークのすべてが報われて、家族にとってはすごく意味のあることだった。僕たちが連続で指名され、双子で初めて同じ年のドラフトで5位までにそろって指名されたのは、すごく意味のあることだ」
これからは別々の道を進むことになるが、アサーは「僕らは適応していくと思っている」と述べた。
「少し大変かもしれないけど、彼は大丈夫だと思うよ。僕も大丈夫さ。FaceTimeで連絡していくよ」
NBA ではブルックとロビンのロペス兄弟、モリス兄弟、ケイレブとコディーのマーティン兄弟、ジュリアンとジャスティンのシャンペニー兄弟など、2022-2023シーズンも複数の双子の兄弟が活躍した。また、NBAドラフト2023でポートランド・トレイルブレイザーズに全体23位で指名されたクリス・マレーも、サクラメント・キングスに所属するキーガン・マレーの双子の兄弟だ。