13年前に歓喜を味わった場所に帰ってくるマルク・ガソル「本当に最高」

2019-10-08
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思い出の場所、さいたまスーパーアリーナ

自身初となるNBAタイトル獲得に続き、マルク・ガソルは9月にもスペイン代表の主力選手としてFIBAバスケットボール・ワールドカップ制覇に大きく貢献した。同じ年にこの2つのタイトルを獲得したのは、2010年のラマー・オドム(当時ロサンゼルス・レイカーズで優勝、アメリカ代表として世界選手権でも優勝)以来となる史上2人目の快挙だ。

わずかな休養期間を経て、長いNBAのシーズン、さらには来夏の東京オリンピックでの戦いに臨むことになるが、ガソルは新たなチャレンジを楽しみにしている。

トロント・ラプターズのニック・ナース・ヘッドコーチは10月7日の練習前、ガソルをNBAジャパンゲームズの初戦で起用することを取材陣に明言した。ガソル自身も「NBAとワールドカップを同時に制覇できたことが、いかに幸運であるかを理解しなければならない」と語り、心身両面でいい状態であることを強調している。

「ハッピーな気分で毎日のワークアウトに臨み、笑顔を見せ、チームメイトにモチベーションを与えている。この夏ずっとプレイしていてほとんど休んでいないけれど、自分が直面するものは素晴らしいチャレンジであり、とてもエキサイティングなことさ。心はリフレッシュできているし、シーズンが待ちきれない」。 

今回、NBAジャパンゲームズが開催されるさいたまスーパーアリーナは、ガソルにとって一生忘れられない思い出の場所だ。

13年前の世界選手権(現ワールドカップ)にスペイン代表として初来日した際、準決勝のアルゼンチン戦で足を骨折した兄のパウ(現ポートランド・トレイルブレイザーズ)に代わってギリシャとの決勝戦で先発し、17分間で7本のリバウンドを奪って優勝に貢献した。自身2度目のワールドカップ制覇を成し遂げてから約4週間後の10月8日、ガソルは13年前に世界チャンピオンとなった場所に帰ってくる。 

「すごくクレイジーなことだと思うと同時に、とても美しいことだとも感じている」と語るガソルの言葉からは、本拠地トロントや母国スペインから約1万km離れた日本で行なわれるNBAジャパンゲームズに対する特別な思いが伺えた

「日本に戻ってこられたことがとてもうれしい。先日パウと話をした時に『同じ場所に行くのか?』と聞かれたんだけど、私は『わからない』と答えてしまった。13年前は今回と違うホテルに泊まっていたけど、あの時と同じアリーナでプレイできるのは本当に最高だ」。