2023年も多くの歴史的で見逃せない瞬間の数々があった。
それらの主役となるのは選手たちだ。NBAのスーパースターたちの知名度は、かつてないほど高まるばかりとなっている。それを強調するのが、ソーシャルメディアのインタラクションだ。
2023年のNBAのソーシャルメディアプラットフォーム(X、Instagram、TikTok、Facebook、YouTube)で閲覧数が上位だった選手たちは以下のとおりだ。
1.レブロン・ジェームズ(28億回)
ジェームズは2023年2月8日(日本時間9日)、カリーム・アブドゥル・ジャバーを抜いて通算得点のNBA歴代トップに立った。初のインシーズン・トーナメントでMVPに選ばれたジェームズは、12月30日の39歳の誕生日を前に、まったくスローダウンする兆しを見せていない。
2.ステフィン・カリー(16億回)
初の第7戦での50得点を記録した4月から、初の3ポイントショット成功3500本を達成した12月まで、カリーは長距離ショットの定義を変え続けている。
3.ビクター・ウェンバンヤマ(13億回)
ウェンバンヤマほど高く期待されていた有望株は多くない。フランスのビッグマンは7フィート4インチ(約224センチ)という体格やタイミングの良さに、ガードのスキルとクイックネスも兼ね備える。ドラフト全体1位で指名されたウェンバンヤマは、すでに最年少での20得点&20リバウンドも達成した。
4.ニコラ・ヨキッチ(12億回)
デンバー・ナゲッツはNBAファイナル進出、ましてやNBA優勝を経験したことがなかった。その高みに彼らを導いたのがヨキッチだ。トリプルダブル達成回数でラッセル・ウェストブルック、オスカー・ロバートソン、マジック・ジョンソンに続き、歴代4位につけている。
5.ルカ・ドンチッチ(9億1400万回)
昨季は4シーズン連続でオールNBAファーストチームに選出され、先日もマイケル・ジョーダン以来の早さで通算1万得点を達成。ドンチッチはますます向上しているようだ。通算平均28.1得点は、現役ではトップ、歴代で3位の数字となっている。
6.ジェイソン・テイタム(7億6300万回)
ボストン・セルティックスを6年間で4回目となるイースタン・カンファレンス・ファイナルに導いたテイタムは、今季もここまでエリートチームをけん引している。4シーズン連続のオールスター選出は、セルティックスではポール・ピアース以来。第7戦での51得点という記録は、これからしばらく語り継がれるだろう。
7.ケビン・デュラント(6億4800万回)
NBAで最も優勝未経験年数が長い球団にデュラントがトレードで加わり、フェニックス・サンズには注目と期待が集まった。先日、通算得点の歴代10位に浮上したデュラントは、いずれにしてもレジェンドとなるだろう。
8.ジミー・バトラー(6億3400万回)
バトラーは、プレイオフになれば彼とマイアミ・ヒートがシード順位に関係なく危険である理由を思い起こさせた。プレイイン・トーナメントのぎりぎりのところからNBAファイナルまで勝ち進んだのだ。さらに、バトラーはメディアデーで本当に忘れられない印象を残した。
9.ヤニス・アデトクンボ(5億9200万回)
コート上ではインサイドで不可欠な支配力、コートの外では純粋な喜びを示すギリシャの怪物だ。先日、通算リバウンドでミルウォーキー・バックスの球団記録も樹立した。スポーツと失敗の関係に言及した昨季ポストシーズンのコメントは、これまでになく思慮深い議論につながった。
10.ジャマール・マレー(4億5600万回)
ナゲッツを高めたのはヨキッチかもしれないが、優勝の望みに火をつけたのはマレーだった。彼が長期離脱から健康に戻ったことだ。ファイナル第3戦でのトリプルダブルをはじめとするプレイオフにおける活躍から、優勝チームにおける彼の力に疑いの余地はない。
11.アンソニー・デイビス(4億5600万回)
インシーズン・トーナメント決勝で41得点、20リバウンドというパフォーマンスを見せたことで、ロサンゼルス・レイカーズがどこまでいけるかを定めるのはデイビスと再確認された。昨季のウェスタン・カンファレンス・セミファイナル、ゴールデンステイト・ウォリアーズとの第1戦でデイビスが30得点、23リバウンドと活躍したのも流れをつくった。
12.カイリー・アービング(4億5400万回)
ダラス・マーベリックスでアービングとドンチッチがコンビを組むことになったのは、リーグ全体に衝撃を与えた。このプレイメーカーコンビは、マーベリックスを再びポストシーズンに導こうとしている。
13.オースティン・リーブス(4億1000万回)
ドラフト指名外からの成功した選手は多くない。レイカーズでその成功を収めているリーブスは、NBAでのブレイクにさらなる好感をもたらした。アメリカ代表でも活躍し、人気と期待はさらに高まっている。昨季ポストシーズンでの「オレだ!」を超えるものはないだろう。
14.ジョエル・エンビード(3億9600万回)
昨季、エンビードはようやくMVPを受賞した。だが、12月20日(同21日)のミネソタ・ティンバーウルブズ戦で守備トップのチームを相手に51得点をあげたように、今季はさらに向上している。
15.ジャ・モラント(3億8500万回)
モラントの電光石火のプレイはソーシャルメディアに合っている。だが、出場停止処分のため、彼は長期間出ることができなかった。待望の復帰戦では決勝点。期待を上回る活躍を見せた。
原文:2023 NBA social rankings: LeBron James leads 15 most-viewed players(抄訳)
翻訳:坂東実藍