ロサンゼルス・レイカーズのレブロン・ジェームズが3月11日(日本時間12日)、カリフォルニア州ロサンゼルスのクリプトドットコム・アリーナで行われたワシントン・ウィザーズ戦で50得点をあげた。1週間で2度目の50得点超だ。
ジェームズは5日(同6日)のゴールデンステイト・ウォリアーズ戦で、彼の年齢では史上2位となる56得点を記録し、チームが強く必要としていた勝利をもたらした。そして6日後、彼の年齢では史上初となる複数回の50得点超を達成したのである。
37歳の選手としては悪くない成績だ。
我々は、ジェームズが考えられないようなことをするのに慣れている。だが、キャリアのこの時期に差し掛かってのこのレベルのプレイは前代未聞だ。
以下、ジェームズがまだどれだけ支配的なのかを感じさせる4つの数字を紹介する。
29.7
レギュラーシーズン閉幕まで1か月を切った段階で、ジェームズは得点王のタイトルを争う3人のひとりだ。平均29.7得点を記録し、ジョエル・エンビード、ヤニス・アデトクンボと競っている。彼が得点王になるかは分からないが、実現した場合は歴代最年長得点王となる。
しかも、その場合、2位との差は歴然としている。
30歳を過ぎてからの得点王は、過去に6回しかない。マイケル・ジョーダンが3回しており、ステフィン・カリー、ジェームズ・ハーデン、ジェリー・ウェストが各1回だ。最年長記録はジョーダンの35歳。平均28.7得点を記録した。ジェームズは先の12月に37歳になっている。
14
ジェームズは2007-08シーズンに平均30.0得点で得点王に輝いたことがある。もしも今季、2度目の得点王となれば、史上最長記録となる14年の歳月を経ての再びの得点王だ。
現在の記録を持つのは、ここでもジョーダンだ。最初に得点王となった1986-87シーズンから最後の1997-98シーズンまで、間隔は11年。『TSN』の記者によると、2位は6年という。
なお、ジェームズの平均29.7得点という今季の数字は、自身にとって2007-08シーズン以来の成績となる。当時の彼は、23歳だった。
19
2003年のNBAドラフトで全体1位指名されたジェームズは、今季が19年目のシーズンだ。『Stathead』によると、平均29.7得点はキャリアのこの段階で史上最多記録となる。
そしてここでも、2位との差は歴然だ。
レイカーズのレジェンドであるコービー・ブライアントは、19年目に平均22.3得点を記録している。ただ、出場は35試合にとどまった。ほかに19年目で平均二桁得点を達成したのは、カリーム・アブドゥル・ジャバー、ダーク・ノビツキー、カーメロ・アンソニー、カール・マローン、ジョン・ストックトンだけである。
19年目選手の平均得点ランク(Stathead)
順位 | 選手 | シーズン | 平均得点 |
---|---|---|---|
1 | レブロン・ジェームズ | 2021-22 | 29.7(48試合) |
2 | コービー・ブライアント | 2014-15 | 22.3(35試合) |
3 | カリーム・アブドゥル・ジャバー | 1987-88 | 14.6(80試合) |
4 | ダーク・ノビツキー | 2016-17 | 14.2(54試合) |
5 | カーメロ・アンソニー | 2021-22 | 13.6(58試合) |
6 | カール・マローン | 2003-04 | 13.2(42試合) |
7 | ジョン・ストックトン | 2002-03 | 10.8(82試合) |
なお、NBAで19年目のシーズンを戦った選手は23人しかいない。そしてその大半は、引退寸前だった。
136
ジェームズは通算得点ランキングで2位のマローンまであと136点に迫っている。今季のペースなら、記録更新に必要なのはわずか5試合だ。
歴代トップのジャバーまでは1595点の差がある。だが、ジェームズはそれを上回ることができないと疑う者がいるだろうか?
原文:These four LeBron James stats from Year 19 prove the Lakers' star is still the king(抄訳)