得点力以外でも攻守両面でセルティックスを苦しめたバックスのアデトクンボ

2022-05-02
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NBA Entertainment

5月1日(日本時間2日)に行われたイースタン・カンファレンス・セミファイナル第1戦で、ミルウォーキー・バックスのヤニス・アデトクンボは自分が世界最高の選手であることを再び証明した。

バックスを倒すためには、昨季のNBAファイナルMVPを抑えるのが鍵となるのは周知のことだった。だが、セルティックスの粘り強い守備でスコアラーとして苦しめられても、アデトクンボは違う点で勝利に影響を及ぼすことができたのだ。

第1戦のアデトクンボは24得点、13リバウンド、12アシストを記録し、プレイオフで自身2度目のトリプルダブルを達成した。フィールドゴール25本中9本成功ながら、それでも試合で最も支配的な選手だったことは、今シリーズの今後に向けてセルティックスにとって恐怖だ。

だが、彼らしい効率的な得点力をなしに、アデトクンボはいかに存在感を発揮したのだろうか?

攻撃では、プレイメーク能力でトップクラスのセルティックスの守備を切り崩した。

セルティックスのプランは、ファーストラウンドでブルックリン・ネッツのケビン・デュラントを抑えたのに似たものだった。主に担当したのはアル・ホーフォードだが、セルティックスはとても積極的にトラップとダブルチームを仕掛け、アーク内でボールを持った時にアデトクンボを封じた。

だが、セルティックスのプレッシャーで序盤に何度かターンオーバーしたアデトクンボは、本当に落ち着いて正しい読みで味方をオープンにした。

アデトクンボの12アシストから、バックスは7本の3ポイントショットと5本の2ポイントショットを沈め、31得点をあげている。アシストには含まれなかったが、アデトクンボが自らバックボードにボールを当ててダンクを叩きこんだ場面は、この日の試合の見逃せないハイライトだった。

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そして守備だ。一瞬でとてつもないカバーでバスケットをアタックしようとする選手を恐怖させ、ディフェンダーとして完璧な役割を果たした。

セルティックスのFG成功率が今季最低の33.3%にとどまったのは、アデトクンボのヘルプディフェンスが大きかったのだ。第1戦のセルティックスは2P成功がわずか10本と球団史上最少の数字だった。

アデトクンボとブルック・ロペスでペイントをふさぎ、バックスはセルティックスに50本の3P試投を強いた。『ESPN』によると、アデトクンボかロペスがコンテストした際のセルティックスのFGは20本中3本成功にとどまっている。2Pに限れば15本中1本成功だ。

セルティックスはコンテストされた2P23本中2本成功(8.7%)にとどまった。ESPNがデータ収集を始めた2014年以降で2番目に低い数字という。

スコアラーとしてうまくいかなかったとしても、適応し、ハイレベルなパスと守備で勝利に影響を及ぼすことができるアデトクンボの能力は、このシリーズでセルティックスの脅威となる。第2戦でセルティックスはいかに調節してくるだろうか?

原文:Bucks star Giannis Antetokounmpo's Game 1 impact bodes trouble for Celtics in Eastern Conference Semifinals(抄訳)

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