NBAとNBPAがNBAオールスター2022で300万ドル以上を寄付

2022-02-12
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NBAとNBPA(NBA選手会)は、オハイオ州クリーブランドで2月18日から20日(日本時間19日から21日)に開催される2022年のNBAオールスターを通して、300万ドル(約3億4500万円/1ドル115円換算)以上をクリーブランド周辺都市とHBCU(Historically Black Colleges and Universities/黒人の学生に高等教育を授ける大学)のコミュニティーに寄付する予定だ。

NBAと選手協会は地元コミュニティ団体と協力し、青少年、教育、健康の公平性、食糧難、ファイナンシャル・インクルージョン(金融包摂)に焦点を当てたプログラムとサポートを提供。 さらに、2021年のNBAオールスターの成功を踏まえ、再びHBCUコミュニティーを盛り上げ、次世代のリーダーたちをエンパワーする。

2022年NBAオールスターゲームによるクリーブランド周辺都市への支援

NBAオールスター2022では、NBAケアーズの活動を通じてオハイオ州北東部にある2つの団体に75万ドル(約8625万円)が寄付される。

今年は、ケビン・デュラント(ブルックリン・ネッツ)がキャプテンのチーム・デュラントが『グレイター・クリーブランド・フードバンク』のために、そしてレブロン・ジェームズ(ロサンゼルス・レイカーズ)がキャプテンのチーム・レブロンが『ケントステイト大学 I Promise 奨学金プログラム』のためにプレイすることになった。

『グレイター・クリーブランド・フードバンク』はオハイオ州北東部で毎年40万人以上に食糧を提供し、一方の『ケントステイト大学 I Promise 奨学金プログラム』は『I Promise』の学生たちに高等教育の機会と関連するサポートを提供している。

それぞれの団体には、試合開始前に15万ドル(約1725万円)ずつ寄付される。その後、最初の各3クォーターの勝利チームが支援する団体に10万ドル(約1150万円)ずつ、合計30万ドル(約3450万円)が寄付される。 最初の各3クォーターはそれぞれの12分間でより多く得点したチームが勝利チームとなる。NBAオールスターゲームの勝利チーム(最終目標得点に先に到達したチーム)は、15万ドル(約1725万円)の寄付金を団体のために獲得する。

最終目標得点は、第3クォーターまでの合計得点が多いチームの得点に24を足した数字となる。これは、現役最後の10年間にコービー・ブライアントが着用した背番号24にちなんだものだ。両チームは時間無制限で第4クォーターをプレイし、先に最終目標得点に到達したチームが勝利となる。

また、過去6シーズンに引き続き、NBAと『State Farm』が試合中のアシスト1回につき1900ドル(約22万円)を寄付し、その総額を2つの団体で分配することになる。 両団体には合計で100万ドル(約1億1500万円)近くが寄付される予定だ。

HBCUクラシックとその取り組み

米国東部時間の2月19日 午後2時(日本時間20日 午前4時)には、ハワード大学とモーガンステイト大学の男子バスケットボールチームがウォルスタイン・センターにおいて初のNBA HBCU Classic(AT&T提供)で対決。 NBAとAT&Tは、HBCUに対するそれぞれの継続的なコミットメントの一環として各校に10万ドル(約1150万円)、合計20万ドル(約2300万円)を寄付する。

さらにリーグは、ストーリー性のあるコンテンツ、キャリア開発の機会、特別なパフォーマンス、HBCUの学生や卒業生を支援するための資金提供などを予定している。10名の地元HBCUの大学生には、オールスターの週末にNBAのインターンとしてリーグの様々なオフィス部門で働く機会を提供。また、オハイオ州ウィルバーフォースのセントラルステイト大学の学生アーティストに依頼し、HBCUでの経験やスポーツに焦点を当てたオリジナルアートを制作・展示する。

COVID-19(新型コロナウイルス)の教育やインセンティブなど

NBAは、クリーブランド・キャバリアーズとともに、ジャスティン・ビブ市長のワクチン接種やブースター接種、健康に関する教育を奨励する市全体の取り組みを支援。市内各地のワクチン接種会場で、COVID-19ワクチンまたはブースターを接種した人には、オールスターのイベントやキャバリアーズの試合のチケットをはじめ、グッズやサイン入りアイテムなどのインセンティブが提供される。

その他

2022年のNBAオールスター期間中にはそのほかにも、選手協会財団レガシー補助金を通じたクリーブランド周辺都市エリアの学齢期の子どもたちのスポーツへのアクセスを向上、ファイナンシャル・インクルージョン(金融包摂)と、現在も続くパンデミックの影響からの復興支援を目的としたNBAオールスター・リワード・プログラムなど、さまざまな取り組みが予定されている。

公式リリース(英語)