ニューオーリンズ・ペリカンズのオールスターで、キャリア4年目の選手であるブランドン・イングラムは、チームで最も静かな選手のひとりかもしれない。しかし、もしアスリートでなければ、音楽業界に挑戦していたかもしれないという意外な一面も持つ。意外ではないことは、彼が目標としてきた現役NBA選手が、彼と体型の似たリーグMVPで、2度の優勝経験を誇るあの選手だったことだ。
22歳のイングラムは、最初の3シーズンをロサンゼルス・レイカーズでプレイした。ペリカンズに多くいるデューク大学出身の選手でもある。ノースカロライナ州出身のイングラムが、自身の背景や影響を受けたものをPelicans.comに話してくれた。
若い頃は、大好きな選手の絵を描くのが好きだった
――なぜ背番号14を選んだ?
13に一番近い数字だったからで、(今季のペリカンズで)実は13を着用できるのに気付くのが遅すぎたんだ。高校でつけていた番号だから13に変えようとしたんだけど、もう遅すぎた。大学でも13にしようと思ってたのだけど、もう誰かが使っていた。13は兄の番号だったんだ。(デューク大では)結局13に近いから14をつけることにした。
――ファンが驚くかもしれない事実は何かある?
僕は作曲している。
――NBA選手でなければ何をしていた?
音楽アーティストになるだろう。
――バスケットボール以外で一番の趣味は?
若い頃は、大好きな選手の絵を描くのが好きだった。歳をとるとともに、音楽に興味が向いていった。あとは僕がどういうタトゥーが欲しいかタトゥーを彫ってくれる人に伝えるために、タトゥーを描いたりもする。そういったことが好きかな。
ジェリー・スタックハウスのおかげでここまで来れた
――ほかのNBAチームや別のスポーツで一番仲の良い選手は誰?
ジャマール・マレー(デンバー・ナゲッツ)。あとデジャンテ・マレー(サンアントニオ・スパーズ)とケンテイビアス・コルドウェル・ポープ(レイカーズ)。僕の地元のノースカロライナ州キンストン出身で同じくNBAでプレイしているレジー・ブロック(ニューヨーク・ニックス)。
――バスケットボールをプレイしていて一番学んだことは?
次の試合、次の日は必ずやってくる。自分に厳しくあることは大丈夫だけど、また自分を証明できるチャンスがあることを忘れてはいけない。
――バスケットボール以外で一番好きな運動は?
ボクシング。
――ニューオーリンズで一番好きなことは?
地元を思い出させてくれる。時の流れが遅く、食べ物も美味しいし。そして全てを共にしてくれる素晴らしい人たちがいる。
――自分にとって一番の助言者は誰?
(元NBA選手で現在バンダービルト大学のヘッドコーチ)ジェリー・スタックハウス。7~8年生の頃にプレイしていたAAUチームのコーチだった頃から僕の助言者なんだ。良い選択をするよう、人として、バスケットボール選手としてより良くなるためにはどうすれば良いか、常に声をかけてくれている。彼の言葉は全て本音だから、本当に感謝している。彼のおかげでここまで来れたんだ。
若い頃に目標にしていた選手は…
――一番好きな健康的な食べ物は?
芽キャベツ。
――一番嬉しかったクリスマスプレゼントは?
初めての携帯電話。クリスマスでの一番の思い出は、(亡くなる前に)最後に大叔母に会えたことだね。
――ルーキーとしてNBAで一番驚いたことは?
82試合をプレイするのに精神力がとても必要だと理解したとき。アリーナについて、どうやってバスケットボールをプレイすれば良いのかわからないときもあった。とても集中できている日もあれば、ここにいたくないと感じる日もあった。プレイや練習をしているときに、常に集中していられることがとても大切なんだ。
――若い頃に目標にしていたNBA選手は?
ケビン・デュラント。長さがあってシュートが打てる最初の選手のひとりだった。彼はドリブルからの攻め、ブロック、スティールといろいろなことをやっていた。206cmでハンドリングできる選手のテンプレートを生み出してくれた。まあ彼は213cmかもしれないけど、彼が生み出したんだ。
――NBAシーズン中に丸一日休みが与えられたら何をする?
一日中寝るね。
――NBAで一番格好良いユニフォームは(ペリカンズ以外)?
シャーロット・ホーネッツ。色が良いね。
原文:Off the Court: Pelicans forward Brandon Ingram by Jim Eichenhofer/Pelicans.com