マイケル・ジョーダンは20年前に引退したかもしれない。だが、その競争心はまだ健在だ。
NBAドラフト2023で3位までに指名されると見られているブランドン・ミラーは、それを直接知ったという。
シャーロット・ホーネッツは6月19日(日本時間20日)、ドラフト前のワークアウトの第2ラウンドにミラーとスクート・ヘンダーソンを参加させた。どちらの選手を全体2位で指名するか検討しているからだ。
ジョーダンはホーネッツの株式の過半数を売却することで合意したが、今年のドラフトにおける最終的な発言権を持つと見られている。『ESPN』のエイドリアン・ウォジナロウスキー記者は、ホーネッツがヘンダーソンではなく、アラバマ大学のミラーを指名すると報じている。
ワークアウトで印象的だったミラーだが、ジョーダンからはトラッシュトークされたと明かしている。
ミラーは「彼と会えたのはもちろんクールなことだったよ」と話した。
「テレビで見ている時のようだったのは確かだ。いつもトラッシュトークだよ。本当に彼との時間は楽しかった」
「彼にはただのシューターだなと言われたよ。3ポイントショットを打つだけのシューターだとね。だけど、僕は信じないさ。自分の才能や能力を分かっている。ジョーダン(が言うこと)は気にしないさ」
ジョーダンからのジャブを軽く受け流したミラーは、逆にうまく切り返している。
ミラーは「僕のほうからも彼にトラッシュトークをお返ししたよ」と続けた。
「それに彼がフリースローをエアボールするのも見たからね。それも彼に対するトラッシュトークの材料としてずっと使える」
ミラーは平均18.8得点、8.2リバウンド、2.1アシスト、3P成功率38.4%を記録。オールアメリカン・コンセンサスセカンドチーム、サウスイースタン・カンファレンスの年間最優秀選手、新人王、カンファレンストーナメントMVPに選ばれた。
スターポイントガードのラメロ・ボールとスムーズにフィットすれば、ミラーはホーネッツのウィングで強力な得点源となるだろう。ホーネッツから全体2位で指名されたら、これからミラーはもっとMJ(ジョーダン)のトラッシュトークに慣れたほうが良いかもしれない。