NBAは5月2日(日本時間3日)、シカゴ・ブルズのアレックス・カルーソが、2023-2024シーズンのNBAハッスル賞(NBA Hustle Award)を受賞したことを発表した。ブルズの選手としては、2020-2021シーズンのサディアス・ヤング以来となる2人目の受賞となる。
ハッスル賞は従来のボックススコアではなく、2016年のプレイオフから収集されているハッスルスタッツに基づいて贈られる賞だ。ハッスルスタッツには、ディフレクション、ルースボールの確保、テイクチャージ、スクリーンアシスト、ショットコンテスト(シュートに対してディフェンダーが間合いを詰める行為)、ボックスアウトなどが含まれる。スタッツはNBA.com/Statsで見ることができる。
アレックス・カルーソのハッスルスタッツのランキング
ハッスルスタッツ | 1試合あたり | 順位 | 1分あたり | 順位 |
---|---|---|---|---|
ディフレクション | 3.7 | 1 | 0.1299 | 1 |
ルースボール確保 | 1.0 | 5 | 0.0358 | 1 |
テイクチャージ | 0.17 | 7 | 0.0059 | 7 |
ショットコンテスト | 5.0 | 60 | 0.1750 | 51 |
スクリーンアシスト | 0.5 | 61 | 0.0186 | 58 |
ボックスアウト | 0.4 | 89 | 0.0142 | 88 |
※ランキングは58試合(チームの全82試合の70%)&平均24分超出場の147選手が対象。1試合平均出場時間が異なる選手間の比較を均等にするため、ハッスルスタッツは1分平均の値を計測する。
2022-2023シーズンにオールディフェンシブ・ファーストチームに選出されたカルーソのハッスルスタッツは、リーグトップクラスのペリメーターディフェンダーと見なされている理由を示している。
1試合平均1.7スティールはリーグ4位、3.7ディフレクションはリーグトップ。ルースボールの確保は1試合平均(1.0)で4位、1分平均(0.0358)は首位だ。テイクチャージは合計(12)で9位、1試合平均(0.17)で7位だった。
ショットコンテストはリーグ60位(1試合平均5.0)、3ポイントショットに対するコンテストは6位(1試合平均3.1)。カルーソが守った相手選手のショットは、全体で2.4%、3Pで1.3%、6フィート(約183センチ)以内からで5.6%、それぞれ成功率が平均を下回っている。
NBAでの7シーズン目で、カルーソは自己最多の平均得点(10.1)、リバウンド(3.8)、3P成功(1.9)、フィールドゴール成功率(46.8)、3P成功率(リーグ31位の40.8)、ブロック(1.0)を記録した。
リーグ4位の平均1.7スティールは自己最多。また、平均1スティール&1ブロック超を達成したのは、ガードではカルーソのほかにデリック・ホワイトしかいない。
カルーソがコートに立っている際のブルズのディフェンシブレーティング(110.6)はリーグ2位。この数字は、カルーソがコートにいないとリーグ24位(117)に落ちる。
2023-2024シーズンNBAハッスル賞候補トップ5
順位 | 選手 | チーム | ポジション |
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1 | アレックス・カルーソ | シカゴ・ブルズ | ガード |
2 | スコッティー・バーンズ | トロント・ラプターズ | フォワード/ガード |
3 | ブランディン・ポジェムスキー | ゴールデンステイト・ウォリアーズ | ガード |
4 | ルーゲンツ・ドート | オクラホマシティ・サンダー | ガード |
5 | グラント・ウィリアムズ | しゃー | フォワード |
原文:Bulls' Alex Caruso wins 2023-24 NBA Hustle Award(抄訳)
翻訳:坂東実藍