クリーブランド・キャバリアーズは5月23日(日本時間24日)、JB・ビッカースタッフ・ヘッドコーチの解任を発表した。
ビッカースタッフはレギュラーシーズンで170勝159敗を記録(ポストシーズンは6勝11敗)。2023年、2024年と2年連続でプレイオフに進出した。ここ3シーズンは毎年44勝以上を達成している。今季、キャバリアーズはビッカースタッフの下で2018年以来となるイースタン・カンファレンス・セミファイナル進出を果たした。
バスケットボール運営部代表のコビー・アルトマンは、「JBはとても尊敬されているNBAコーチで、素晴らしい人物です」と話している。
「彼はこの4年、選手たちが自分のベストを出せるように着実に後押しした文化の確立に手を貸してくれました。このような決定はいつだって簡単ではありません。この球団の再建が彼のリーダーシップの下で始まったことを振り返ればなおさらです。NBAは独特なビジネスで、球団が前進し、さらに優勝に向けて競えるようにすべく、時に積極的にリスクを負うことが必要となります。キャバリアーズに対するJBの貢献のすべて、クリーブランドのコミュニティにおける取り組みに、大きく感謝しています。JBとご夫人、3人のご子息の今後の幸運をお祈りいたします」
ビッカースタッフは2021年12月に複数年の延長契約を結び、3シーズン連続の勝利数増を達成(2019-2020シーズンは19勝46敗、2020-2021シーズンは22勝50敗、2021-2022シーズンは44勝38敗、2022-2023シーズンは51勝31敗)。また、キャバリアーズの若い主力選手たちの育成にも貢献した。
45歳のビッカースタッフは、2019-2020シーズンを前にアソシエイトヘッドコーチとしてキャバリアーズに加入。2020年のオールスターブレイク直後に指揮官となり、COVID-19(新型コロナウイルス)のためにシーズンが打ち切られるまでに5勝6敗を記録した。2021-22シーズンには44勝38敗を記録し、前年から白星を倍増させている。
2022-23シーズンにはキャバリアーズを2017-2018シーズン以来となる50勝とポストシーズン進出に導いた。このシーズンのキャバリアーズは、ディフェンシブレーティング(109.9)がNBAトップの数字で、オフェンシブレーティング(115.5)が5位。ボストン・セルティックス、フィラデルフィア・76ersとともに、攻守どちらもレーティングがリーグトップ10入りしたリーグの3チームのひとつだった。