ジャズのドノバン・ミッチェルがテレビに出演し現状を語る

2020-03-17
読了時間 約2分

新型コロナウイルスの陽性反応が見つかったユタ・ジャズのドノバン・ミッチェルは、判明してから症状は一切ないと話している。

3月16日(日本時間17日)、ミッチェルは『ABC』の番組「Good Morning America」でロビン・ロバーツ記者のオンラインインタビューに応じた。12日(同13日)に陽性と分かってから、公の場でインタビューに応じたのは初。ミッチェルは無症状であることや、判明してから自己隔離していると説明した。

ミッチェルは「自分にとって最も大切なのは、隔離して人と接触しないことだ」と述べている。

「症状はない。独特な状況だ」。

「明日から7試合のシリーズをプレイすると言われたら、シューズを履く準備はできていると冗談を言い続けているよ。本当にそうだったらうれしいんだけどね」。

11日(同12日)にジャズのチームメイト、ルディ・ゴベアの陽性がNBAで最初に判明した。彼らのほかにデトロイト・ピストンズのクリスチャン・ウッドも感染が報じられている。ウッドは7日(同8日)のジャズ戦でゴベアとマッチアップした。

ゴベアとミッチェルは週末にNBAを通じて動画でファンに状況を報告した。その動画の中で、ゴベアは「日々少しずつ気分は良くなっている」と明かし、新型コロナウイルスの感染拡大を抑えるために、正しい衛生習慣を実践するように呼び掛けている。ミッチェルは動画で「元気」だが「適切な予防措置」で自己隔離していると述べている。

ミッチェルは「Good Morning America」で「症状はない。無症状だ」と語った。

「道を歩くことだってできるだろう。僕が病気だと公になっていなければ、気づかないだろうね。それがウイルスの最も恐ろしいところだと思う。元気に、大丈夫に見えても、誰と話すか分からない」。

ゴベアは先日、ソルトレイクシティでの試合を前にしたメディアセッションで、テーブルに置かれていた報道陣のレコーダーなどの機材すべてに触っている。そのセッションでチームがウイルスにどう対処しているか問われた際、ゴベアは「今の僕らにできることはあまりない」と話していた。

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ミッチェル感染の責任がゴベアにあるのか、その逆なのかは分からない。13日(同14日)、ゴベアはソーシャルメディアで「診断を知ってから多くの感情を覚えました。何よりも恐怖、不安、そして困惑です。まず何より大切なのは、自分が危険にさらしたかもしれない人たちに対して公に謝罪したいということです。当時は自分が感染しているとは思いもしませんでした」と謝罪している。

「Good Morning America」のインタビューで、ミッチェルはゴベアの投稿や動画を見たとし、怒りが収まるまで少し時間を要したと話している。

ミッチェルは「正直、冷静になるまで少し時間がかかった。彼が言ったことを読んで、聞いたよ。彼が大丈夫なのはうれしい。自分も元気でうれしい」と述べた。

「正直、本当にうれしいのは、こんなことを言いたくはないけれど、(感染したのが)全員じゃなくて僕らふたりだけだったことだ。彼も僕も家に子どもはいない。チームメイトやスタッフには子どもを持つ人たちがいる。だから、できる限りで抑えることができたのはうれしい」。

自己隔離している間、ミッチェルは『NBA 2K20』で遊んだり、映画を見たり、大学時代からNBA時代まで自分の以前のハイライトなどを見て過ごしていると明かした。ただ、いずれも実際に試合でプレイする喜びには至らないとも話している。

ミッチェルは「自分たちの以前のハイライトを見ている選手たちもいるよね」と述べた。

「僕もかなり見ているよ。大学時代の自分やNBAを通じての自分…良い思い出を振り返られる。でも、試合が恋しいよ。NBAの世界最高のファンの前でプレイするのが恋しい」。

なお、インタビューの中で、ミッチェルはソルトレイクシティのグラニット学区における昼食提供に参加することを明かした。球団が16日(同17日)に発表したもので、パンデミック(世界的流行)により学校が休校している間に地域の恵まれない生徒たちが無料で食事できるようになる。

原文:Donovan Mitchell says he's asymptomatic of coronavirus by NBA.com(抄訳)​


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