8月25日に開幕したFIBAバスケットボールワールドカップ2023は、フィリピン、日本、インドネシアの3か国共催で9月10日まで行われる。
一部グループの2次ラウンド進出チームが確定した5日目は、様々なNBA選手をはじめとする一部の選手が活躍を見せた。
ここでは、8月29日に行われた試合のトップパフォーマーを詳しく見ていくことにしよう。
シェイ・ギルジャス・アレクサンダー(カナダ)
大会が進む中、ギルジャス・アレクサンダーは卓越したパフォーマンスを続けている。101-75で勝利したラトビア戦でも同じだった。
カナダは第1クォーターに13-23とビハインドを背負ったものの、第3Q終了時までに試合をコントロールし、逆転勝利を収めた。この逆転劇で重要な存在となったのが、第3Qに19得点をあげ、最終的に27得点、6リバウンド、6アシスト、2スティールを記録したギルジャス・アレクサンダーだ。RJ・バレット(22得点)やニキール・アレクサンダー・ウォーカー(14得点、5リバウンド)とともに、試合を通じてラトビアを苦しめた。
ジョシュ・ギディー&ゼイビアー・クックス(オーストラリア)
コレクティブなプレイをしている時のオーストラリアは、今大会最高のタレントたちを擁するチームだ。109-89で勝利し、2勝1敗とした日本戦でもそれが見られた。
試合を通じて原動力となり、あらゆるかたちで日本を苦しめたのが、30分間の出場で26得点(フィールドゴール18本中10本成功)、11アシスト、5リバウンドを記録したオクラホマシティ・サンダーのスター選手ギディーだ。
一方、ワシントン・ウィザーズの2年目クックスもその力を発揮。22分間の出場で24得点、16リバウンドをマークしている。10オフェンシブリバウンドは大会記録タイの数字だ。ほかにも、パティ・ミルズ(11得点、9アシスト)とジョシュ・グリーン(15得点、4スティール)も活躍した。
ニコラ・バトゥーム(フランス)
フランスは敗退となったが、少なくとも勝利をあげずに1次ラウンドを終えることは避けられた。85-79で勝利したレバノン戦で終盤に大きな役割を果たしたのがバトゥームだ。3点差で迎えた残り32秒に貴重な3ポイントショットを決めた。最終的にバトゥームは12得点、4リバウンド、3アシスト、2スティール、2ブロックを記録している。
また、ニューヨーク・ニックスのエバン・フォーニエも17得点をあげ、ワールドカップにおけるフランスの歴代最多得点を更新した。
シモーネ・フォンテッキオ(イタリア)
1次ラウンドを通じてイタリアで安定したパフォーマンスを見せてきたフォンテッキオが、90-83でドラマチックな勝利を収めたフィリピン戦でも好調を続けた。ユタ・ジャズで2年目のフォンテッキオは、チーム最多の18得点、6リバウンドを記録。グループAのイタリアは2勝1敗とした。
一方、3連敗となったフィリピンでは、フォンテッキオのジャズのチームメイトであるジョーダン・クラークソンが再び活躍。試合最多の23得点、7リバウンド、6アシストをマークしている。
エハブ・アミン(エジプト)
メキシコを100-72で下し、1994年以来となるワールドカップでの勝利を収めたエジプトの原動力となったのがアミンだ。エジプトの5選手が二桁得点をあげた中で、アミンは22得点、10リバウンド、6アシストとトリプルダブルに近い数字を残した。
アミンはリトアニア戦で10得点、モンテネグロ戦で26得点、そしてメキシコ戦ではオールラウンドな活躍と、大会が進むにつれて調子を上げている。
ニコラ・ブーチェビッチ(モンテネグロ)
シカゴ・ブルズのビッグマンはFG13本中4本成功とショットに苦しんだものの、フリースローは11本中11本成功と100%。チームは無敗のリトアニアに71-91で敗れたが、ブーチェビッチは19得点、4リバウンド、2スティール、1ブロックを記録した。
一方、リトアニアはヨナス・バランチュナスが11得点、8リバウンドを記録。3連勝でモンテネグロとともに2次ラウンド進出を果たしている。
原文:World Cup Standouts Day 5: Shai Gilgeous-Alexander, Josh Giddey run wild(抄訳)