ジェイレン・ブランソンが語るニックスの目標 謙虚な姿勢はリーダーシップの証

2024-08-28
読了時間 約2分
(Getty Images)

ニューヨーク・ニックスが新シーズンでカンファレンス・ファイナルにたどり着かなければ、落胆のシーズンと見られる可能性は低くない。

注目記事:大谷翔平の最新成績&ランキングまとめ(外部配信)

しかし、ニックスのリーダーであるジェイレン・ブランソンは、ポストシーズンに特定のラウンドまで勝ち進むことや優勝を目標に設定していないようだ。

ブランソンは『The Mark Jackson Show』で、「1日ごとに集中していくのが、僕たちにとって最大の目標だと言いたい」と、チームが短期的な目標に集中しなければいけないと話している。

「将来のことを考えだしたり、優勝を目指そうとすると、危険を伴うと思う。それができないとは言わないけど、自分たちに可能な限り最高のチームになるために乗り越えなければいけない障害や機会を見過ごしたくないんだ。1日ごと、1試合ごとに集中し、シーズンを通じて自分たちの位置を確かめていけば、まず何よりもそれが最終的により良いチームになる役に立つと思う」

また、ブランソンは「この夏、みんながジムでそれぞれのプレイに取り組んでいるのを見られて素晴らしかったのは確かだ。みんな飢えているということだからね」と、チームにはハングリーさがあり、新シーズンのニックスに役立つはずだと話した。

「本当に満足している選手はひとりもいないんだ。チームの全員が、これまでのNBAキャリアのどこかで疑いの目を向けられてきた。だから、この選手たちはみんな、同じような心構えでいるんだ。勝利を望み、ここニューヨークで勝ちたいと思っているんだよ。だから、大変なことだけど、それを望み、それを成し遂げるために必要なことは何でもするという意欲を持った選手たちがいるんだ」

ブランソンはニックスに加入してからリーダーシップを称賛されてきた。ハードワークしつつ、謙虚さを保ち、だが自信も失わず、ロッカールームの団結を保つバランスが適切という周囲の声は少なくない。

ポッドキャストでの今回の回答も、その例のひとつと言えるだろう。10月の時点でニックスが5月を視野に入れてコートに立っていたら、シーズン中につまずく可能性も十分だ。

しかし、ブランソンは一つひとつの試合で向上していくことに集中している。スポーツにおける常套句ではあるが、ニックスはそれを体現しているようだ。ここ2シーズン連続で、ニックスは力強くレギュラーシーズンを終えてきた。

本当にプレイオフでの躍進が目標となるシーズンにおいて、ブランソンの忍耐強さと集中力は、ポストシーズンで競っていくことより、ポストシーズンに向けてチームが徐々に築いていく助けとなるはずだ。

原文:Jalen Brunson's modest goal for next season shows why he's the perfect leader(抄訳)
翻訳:坂東実藍