マイカル・トンプソンは、息子がダラス・マーベリックスと5000万ドル(約80億5000万円/1ドル=161円換算)の契約を結ぶことを喜ぶべきだと分かっている。
だが彼は、クレイ・トンプソンが違うチームと契約することを望んでいたようだ。
マイカル・トンプソンは7月2日(日本時間3日)、『SiriusXM Radio』の『The Starting Lineup』で「今はあまり祝福する気分ではない」と話した。
父親が望んでいたのは、1987年から1991年まで自身がプレイしたロサンゼルス・レイカーズだ。
マイカル・トンプソンは「レイカーズと交渉し、マーベリックスもいると聞いたら、レイカーズを推そうとするのはもちろんだ」と述べている。
「もちろん、私にとってはそうするのが正しいことで、適切だった。自分にとって正しいことだとも感じた。本当にこの球団を信じているからね。私やクレイを含む家族に対して良い球団だった」
なぜマイカル・トンプソンは息子クレイのレイカーズ移籍を望んだのか
また、マイカル・トンプソンは息子がレイカーズファンとして育ち、小さいころは「コービー・ブライアントがアイドルだった」と話している。
マーベリックスと契約するというクレイ・トンプソンの決断について、マイカル・トンプソンは「ようやく家に戻ってくるなら完璧だと思ったよ」と述べた。
「いつも彼がレイカーズでプレイすることについて話していたからね。ゴールデンステイト・ウォリアーズじゃなければ、ほかのどこでプレイしたいかと。そしてもちろん、コービーのファンだったから、彼はレイカーズでプレイしたかっただろう」
だが、マーベリックスは2023-2024シーズンのNBAでファイナルまで勝ち進んだ。ルカ・ドンチッチという若きスターと、カイリー・アービングという堅実なベテランを擁している。加えて、テキサス州では所得税率がかからないということもある。
それだけに、父親もマーベリックス行きの理由を理解しており、「我慢するさ」と話した。
「受け入れる。彼が自分の決断に満足ならうれしいよ。だがもちろん、私はレイカーズに売り込もうとしたよ」
それでも、マイカル・トンプソンは「もちろんクレイの決断であり、彼の人生だ」と述べている。
「彼は34歳の大人だ。我々もかつて34歳だったようにね。そして我々に父親たちはアドバイスし、我々は自分たちの道を選んだ。それでいいんだ。それが人生だよ。だが、本当に残念だ。私は彼がレイカーになることを願っていた。そしてそれに近づいていた。レイカーズかマーベリックスかだったんだ。だが、マーベリックスが勝った」
「だが、分かるだろう。私は彼がレイカーズでキャリアを終えることを願っていたし、そうなるように祈っていたんだ」
原文:Klay Thompson's father explains why he's 'disappointed' in sharpshooter's decision to join Mavericks over Lakers(抄訳)
翻訳:坂東実藍