NBAは10月20日(日本時間21日)、長きにわたってNBAで審判を務めたトニー・ブラウン氏が亡くなったことを発表した。
膵臓がんと闘っていたブラウン氏は、家族や友人、同僚の審判たちが看取る中で他界した。55歳だった。
NBAコミッショナーのアダム・シルバーは、「トニー・ブラウンはNBA有数の熟練した審判で、同僚たちにインスピレーションを与えていました」と話している。
「昨年はじめに膵臓がんと診断されてから、トニーは昨季のNBAリプレイセンターでの仕事に戻ろうと、数えきれないほどの治療を通じて勇敢に闘い、ここ20年にわたって非常に尊敬された審判らしく、献身ぶりや決意、情熱を見せてくれました。NBAファミリー全体がトニーの死を悼んでおり、妻のティナさんとご子息たち、同僚の審判たちに深い哀悼の意を表します」
ブラウン氏はNBAの審判として20シーズンでレギュラーシーズンの1110試合、プレイオフの35試合を担当した。2019-20シーズンには初めてNBAファイナルの審判を務めている。歴史的黒人大学であるクラーク・アトランタ大学の出身で、歴史的黒人大学をたたえたアトランタ開催の2021年NBAオールスターゲームの審判団のひとりだった。