マーク・キューバン、コロナ禍めぐり「責任のなすり合いは無意味」

2020-06-12
読了時間 約1分

アメリカがゆっくりと仕事や娯楽に向けて再開するなか、人々が「新しい日常」とはどのようなものかを知ろうとするのは自然なことだ。

ダラス・マーベリックスのオーナー、マーク・キューバンにとって、それはここまでに至った出来事を吟味するという意味でもある。そして、この数か月のことに一部の人が怒り続けている一方で、キューバンは少し異なる見方をしている。

『Mavs.com』とのQ&Aセッションで、マーベリックスのオーナーは新型コロナウイルスやバスケットボール再開に関する様々なトピックに言及した。以下にその一部を伝える。

ーー7月31日(日本時間8月1日)予定のNBAシーズン再開の実現にどれほど自信があるか?

そう願っているし、楽観している。開き始めている州があり、感染数が増えるケースもあるが、死者数に関してはそこまで増加していない。実際に再開するまでの30~60日で、科学がさらに向上し、どうなるかがもっと分かるようになるだろう。

ーー振り返って、危機への対応についてもっと違うようにすべきだった、できたはずだと思うか?

でっち上げなのか、現実なのか、現実じゃなかったのか、誰が正しい手順を踏んだのか、どの州、どの市長が正しかったのか、経済活動を止めたのは誰で、大騒ぎしたのは誰か、正しいことをしたのは誰で、しなかったのは誰か、たくさんの意見がある。

まず、我々が真剣にこういったことに対して取り組み始めたのが3月11日(同12日)だったということを、人々は本当に分かっていない。それからまだ3か月しか経っていない。それなのに、我々がすべての情報を持っているとか、すべて正しい決断を下せるとか考えるのは狂気だよ。情報は不完全で、さらに毎日変わっていく。不完全な決断を下すしかないんだ。だから、これから数か月だよ。後からなら何でも言える。

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ーーここまでの結果をどう捉えている?

正しい答えや間違った答えはなかったということを、全員が認識しなければならないと思う。非常に用心深くなったことは、多くの人や多くの仕事、多くの痛みに影響しても、ネガティブなことではなくプラスだったと思う。繰り返すが、不確実な時期に、もっと悪いことや予想以上にウイルスに感染力があったら、ひどいことになっていたかもしれない。

問題は、今の我々がこの責任のなすり合いをしているということだ。それは非生産的だよ。党派に分かれて非難するというのはもっと悪い。双方がリーダーシップを欠いているということになる。そして、全員が認識しなければならない。我々が真剣にとらえるようになってからの3か月で、我々は確かに打ちのめされ、まだすべてが分かっていないが、もう少し自信を感じられるようになったところまでは来たのだと認識しなければならない。どういう見方でも、それはプラスだ。我々はまだ用心深くあらねばならない。まだ不確実なことはたくさんある。だが、我々は進化を続ける。責任のなすり合いはまったくばかげている。

ーーマーベリックスの選手たちが練習や試合でコートに戻ったとき、彼らにどんな反応を期待する?

ウチの選手たちが自分たちの見解をしっかりと表現し始めると思うか? 間違いなくするだろう。そして我々はそれを完全にサポートする。彼らが何をしようとね。

原文:OWNER’S CORNER: CUBAN OFFERS THOUGHTS ON COVID-19 AND WHY ‘BLAME GAME’ IS POINTLESS by EDDIE SEFKO/Mavs.com(抄訳)​


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