渡邊雄太 一問一答「自分がやらなければいけないことに集中」

2022-03-01
読了時間 約2分
NBA Entertainment

2月28日(日本時間3月1日)に行われたブルックリン・ネッツ戦の前にトロント・ラプターズの渡邊雄太がメディア対応を行なった。渡邊はここ1か月ほど一桁分台という限られた出場時間しか与えられていない状況ながら、「あまり深く考えすぎず、自分がやらなければいけないことに集中していきたい」と語るなど、前向きな姿勢を崩さずに日々取り組んでいるようだ。

この日のメディア対応のあとに臨んだネッツ戦では、1月25日(同26日)に約22分間プレイしたシャーロット・ホーネッツ戦以来となる二桁分出場(約13分)を果たし、相手選手の上から叩き込む豪快な両手ダンクを含む7得点、4リバウンド、1アシスト、1ブロックと活躍している。

以下、試合前に行われた一問一答(※質問は要約)。


コロナにかかったっていうのは正直、言い訳でしかない

――現在どういったメンタリティーで臨んでいる?

渡邊:今は深く考えすぎないように、です。自分がやるべきことはやっているんじゃないかなとは思っています。正直、厳しい状況が続いていますけど、どこかで必ず評価してもらえると信じてやっているという感じですね。

――以前、安全衛生プロトコルで離脱したあとは「今は試合に使われていないというのも納得」と話していたが、当時は実際にどこか少し崩れていた?

渡邊:何となくリズムに乗り切れなかったという感じです。コロナにかかったっていうのは正直、言い訳でしかないです。シーズンが始まるときにケガをして、復帰してからは自分の中でも納得できる結果を残せていたと思うんですけど、やはりあそこで少しリズムが崩れてしまっていました。

体調管理も含めてプロの仕事。それに関しては自分自身が……いや、(コロナには)全員がかかったんでしょうがない部分もあるんですけど、ただ、もう少し体調の管理の部分も含めて、やっていかなきゃいけないなというふうに感じました。

――今、コーチから言われていることは?

渡邊:いや、特に今はないです。 

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いつ自分が呼ばれてもいいように準備はしておかなければ

――まだポストシーズンでのプレイは未経験。プレイオフでプレイしたいという思いは強い?
 
渡邊:そうですね、特にうちは力はあると思います。どのチームを相手にでもしっかり勝っていけるだけの力は絶対にあります。プレイオフに出れば良い結果が残せるんじゃないかなと思っています。その中で自分としても(チームが)出るだけではなく、試合に出て、チームの一員として勝ちに貢献したいという気持ちはもちろんあります。

レギュラーシーズンも残りわずかになってきていますし、プレイオフまでチームとしてもプッシュしていかなければいけない時期なので、前から言っていることですけど、しっかりと準備は怠らずにやっていかなきゃいけないなと思っています。

――しばらく長い遠征が続いたが、体調的にはどう?

渡邊:今は体調もいいと思います。オールスター明けっていうことで、疲労感もそんなにはないので。ただ、遠征はこれからもずっと続きますし、試合に長く出ているメンバーで疲れは出てくると思うので、そういうときにいつ自分が呼ばれてもいいように準備はしておかなければいけないと思っています。

必ずチャンスはまた回ってくる

――疲労がたまらないようにケアしている?

渡邊:もちろん試合に出れない分、ほかの部分で、コンディショニングをやったりとかというのはもちろんしているんですけど、試合の強度に比べたらやっぱり落ちるところがあります。移動の疲れとかは出てくるんですけど、それはみんな僕たちのチームだけではなく、他のチームもみんな同じ。それは言い訳にせずにやっていけたらと思います。

――運にも左右されると思うが、今の状況を打破するためにやるべきことは?

渡邊:今はポジション的に見ても、ラプターズは3番、4番の選手がすごく多いですし、正直、難しさがあります。ただ、自分がやらなければいけないことっていうのは今までもずっとやってきました。オールスター前から含めて、最後の短い時間で出されたときでも、しっかり結果は残せていると思っています。

試合に出る出ないはコーチが僕をどう判断するか。自分ができる部分とできない部分がもちろんあるので、あまり深く考えすぎず、自分がやらなければいけないことに集中していきたいです。必ずチャンスはまた回ってくると思っているんで、そのときに向けて準備をしていかきゃいけないと思っています。

取材、一問一答構成:杉浦大介 @daisukesugiura