『ESPN』のエイドリアン・ウォジナロウスキー記者によると、フィラデルフィア・76ersはトレード要求にもかかわらず、ジェームズ・ハーデンをロスターに残して2023-2024シーズンを迎える計画という。
2022年2月に76ersに加入したオールスター選出10回のハーデンは、今オフシーズンに来季のプレイヤーオプションを行使してトレードを要求と報じられていた。だが、76ersはまだ納得する取引に至っていない。
2001年以来となるイースタン・カンファレンス・ファイナル進出を目指す76ersは、ハーデンが昨季MVPのジョエル・エンビードと一緒に球団に貢献することを願っていた。だが、76ersはここ2シーズン連続で東地区準決勝敗退。昨季はボストン・セルティックスとのシリーズで3勝2敗とリードしながら、連敗を喫して3勝4敗で敗れている。
ブルックリン・ネッツでケビン・デュラントと、76ersでエンビードとプレイするようになり、ハーデンはヒューストン・ロケッツ時代ほどの活躍ではなくなっている。それでも、得点王3回、アシスト王2回のハーデンは、ヒューストン・ロケッツを去って以降、ここ3シーズンは毎シーズンで平均20得点&10アシスト超を達成している。
昨季もハーデンはリーグトップの平均10.7アシストを記録。また、3ポイントショット成功率38.5%は、デュラントやラッセル・ウェストブルックとトリオを組み、有望な若手として活躍したオクラホマシティ・サンダー時代の2011-2012シーズン以来の数字だった。
ウォジナロウスキー記者によると、ハーデンは今オフシーズンのトレードにこだわっているものの、76ersは「タイトルの望みを失いかねないトレードをしない」という。ハーデンが活躍し、エンビードが健康を保てば、混迷の東地区で76ersはその望みを保つことができるかもしれない。
原文:Report: Philadelphia 76ers end James Harden trade talks(抄訳)