ついにビクター・ウェンバンヤマが爆発だ。
シーズンが始まってから、ウェンバンヤマはところどころで非現実的なポテンシャルを見せていた。だが、NBA入りして5試合目となった11月2日(日本時間3日)のフェニックス・サンズ戦で、ドラフト全体1位指名の注目新人は、歴史的なパフォーマンスを披露している。
アリゾナ州フェニックスのフットプリント・センターで行われたこの日の試合で、ウェンバンヤマは3ポイントショット6本中3本成功を含むフィールドゴール26本中15本成功の38得点、10リバウンド、2アシスト、1スティール、2ブロックを記録した。
ビクター・ウェンバンヤマが伝説的なグループに仲間入り
NBAの歴史でも偉大なビッグマンになるべく、ウェンバンヤマは正しい道のりにあるようだ。サンズ戦で象徴的なビッグマン2人と肩を並べることになったのである。
『ESPN Stats & Info』によると、NBA入りからの5試合で100得点&10ブロック超を達成したのは、1992年のシャキール・オニール以来という。
ウェンバンヤマは開幕からの5試合で103得点をあげた。同期間の100得点超は、スパーズではデイビッド・ロビンソンに次ぐ球団2人目の記録だ。また、38得点はスパーズ新人の歴代3位タイの数字となる。ロビンソンの41得点とはわずか3点差だ。
さらに、10代での35得点&10リバウンド&2ブロック超は、NBAの歴史でレブロン・ジェームズ、ケビン・デュラントに続く3人目となる。
ここでは、『スポーティングニュース』がサンズ戦でのウェンバンヤマのパフォーマンスをまとめた。
ビクター・ウェンバンヤマが見事に宙を舞う
映画「スペース・ジャム」を見ているのかと思ったとしても、おかしなことではない。それだけのダンクだったからだ。
スパーズの速攻の場面で、ウェンバンヤマはトレイ・ジョーンズからのパスをフリースローライン近くで受け取ると、宙を飛んで両手でスラムダンクを叩きこんだ。
ビクター・ウェンバンヤマがトレイ・ジョーンズとアリウープ
とにかくリムの近くにボールを放るだけでいいのだ。
サンズの守備が止まっている間に、ウェンバンヤマは再びジョーンズとの連係を見せた。3Pラインの外からのアシストで、ウェンバンヤマはリングに向かって跳び、アリウープを決めている。
ジョーンズの視野とプレイメークは、まさにウェンバンヤマがポイントガードに必要とするものだ。
ウェンバンヤマが3Pで見事な前半を締めくくる
前半終了間際、ウェンバンヤマは自らボールを運ぶと、そのままドリュー・ユーバンクスを相手に3Pを沈めた。
この日のウェンバンヤマはハーフタイムまでに20得点をあげている。開幕4試合のうち、3試合でウェンバンヤマは20得点以下だった。
ビクター・ウェンバンヤマとマラカイ・ブランナムのコンビネーション
これをどうやって止められるというのだろうか?
トップでボールをハンドリングしていたウェンバンヤマは、スイッチでマークについたのがより小さいグレイソン・アレンとなったが、抜こうとするのではなく、マラカイ・ブラナムにパス。手からボールが離れるやいなや、自身はリングに向かってアリウープを要求した。
ビクター・ウェンバンヤマのスピンサイクル
ビッグマンがスピンムーブをしても、それほど印象的というわけではない。
だが、ビッグマンが左ブロックからスピンムーブを見せ、ドリブルを1回してから、左手でリバースレイアップを決めれば、それはすごいことだ。
ユーバンクスにとっては、長い夜だったことだろう。
ビクター・ウェンバンヤマのサンズ戦スタッツ
- 38得点(FG26本中15本成功、3P6本中3本成功、FT6本中5本成功)
- 10リバウンド
- 2ブロック
- 2アシスト
- 1スティール
- 2ターンオーバー
- 3ファウル
- 出場35分間
原文:Victor Wembanyama highlights: Spurs rookie joins legendary company with stunning performance vs Suns(抄訳)
翻訳:坂東実藍