ウェンバンヤマ対ヘンダーソンなど新人対決が注目の5試合|NBA 2023-2024シーズン

2023-08-23
読了時間 約3分
(NBA.com)

ヤニス・アデトクンボ対ニコラ・ヨキッチや、ルカ・ドンチッチ対ステフィン・カリーなど、リーグを代表する大物たちがマッチアップするレギュラーシーズンの対戦は、誰もが待ち望んでいるだろう。

同じように期待が寄せられるのが、リーグに新しく加わった最も若い選手たちの初顔合わせだ。

NBAの今後10年を決めるかもしれないルーキーたちによる初めての対戦は、新人王レースにも影響するだろう。ここでは、大きな注目を集める新人たちの5つの対戦を取り上げる。

※日時は日本時間

1. ビクター・ウェンバンヤマ対スクート・ヘンダーソン

サンアントニオ・スパーズ対ポートランド・トレイルブレイザーズ(12月29日午後12時)

この注目の対戦には、興味深い過去がある。2022年10月のことだ。ウェンバンヤマが所属していたメトロポリタン92と、ヘンダーソンが在籍していたNBA Gリーグ・イグナイトが対戦したのである。18歳同士の対戦は『ESPN』で放送され、NBAのスカウト120名超が観戦していたと言われる。

この試合でヘンダーソンは28分間出場し、28得点、5リバウンド、9アシスト、2スティールを記録。イグナイトの勝利に貢献した。ウェンバンヤマは37分間の出場で37得点、4リバウンド、1スティール、5ブロックをマークしている。

当時は、シーズンが進むにつれ、ヘンダーソンがウェンバンヤマを上回るかもしれないという議論があった。だが、ウェンバンヤマは「僕が生まれていなければ、彼が1位指名にふさわしいと思う」と述べている。そして、彼は間違っていなかった。

2. ビクター・ウェンバンヤマ対ブランドン・ミラー

シャーロット・ホーネッツ対スパーズ(1月13日午後12時)

ドラフトの全体1位指名と2位指名が対戦するのだから、これ以上シンプルなことはない。もちろん、ウェンバンヤマは断トツのトップで、誰も彼を上回ることはなかった。だが、ミラーもホーネッツを感銘させ、ブレイザーズから3位指名されたヘンダーソンよりも先に指名されたほどだ。

サマーリーグでのミラーのショットは精彩を欠いたが、ホーネッツのアシスタントコーチは、期待が過度な批判につながったと感じている。ウェンバンヤマですら初戦は今ひとつで批判されたが、サマーリーグのその後2試合のパフォーマンスで黙らせている。

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3. アメン・トンプソン対アサー・トンプソン

ヒューストン・ロケッツ対デトロイト・ピストンズ(1月13日午前9時30分)

双子の兄弟の対戦で、ある種の混乱が起きるかもしれない。彼らは誕生から高校、そしてオーバータイム・エリートの昨季でのセミプロ生活と、人生を通じてほとんど一心同体だった。

ドラフト史上、双子の兄弟がそれぞれ5位までに指名されたのは、彼らが初めてだ。アメンが4位、アサーが直後の5位で指名されている。だが、その彼らは初めて遠く離れることになった。ドラフト前にアサーは「これまで最も長く離れていたのは2日だね」と話している。

ともに6フィート7インチ(約201センチ)だが、アメンのほうがよりポイントガードで、アサーは伝統的なウィングだ。昨季リーグMVPに選ばれている。彼らが同じコートで対戦する時、ファンは比較を楽しむかもしれない。ただ、深い絆で結ばれる兄弟たちにとっては、いつだって分かち合うことが大切だろう。

4. ビクター・ウェンバンヤマ対ビラル・クリバリー

スパーズ対ワシントン・ウィザーズ(1月21日午前9時)

2023年ドラフト組との対戦で、ウェンバンヤマにとって3番目に注目なのは、メトロポリタン92でチームメイトだったクリバリーとのマッチアップだ。6フィート6インチ(約198センチ)、ウィングスパンは7フィート2インチ(約218センチ)のクリバリーは、ドラフトで全体6位指名されている。

ウェンバンヤマほど騒がれなかったクリバリーだが、ラスベガスでのサマーリーグでは力強いパフォーマンスを披露した。オクラホマシティ・サンダー戦では19得点、4リバウンド、3アシスト、4ブロックを記録。スパーズ戦では10得点、6リバウンド、4アシスト、3ブロック、2スティールをマークしている。

まだショットを磨く必要はあるが、ウィザーズは夏のクリバリーの仕事と、すべてのポジションを守ろうとする意欲に満足していた。ただおそらく、ウェンバンヤマを守るつもりはないだろう。

5. ミラー対ヘンダーソン

ホーネッツ対ブレイザーズ(2月26日午前11時)

ドラフトで全体2位指名の候補として注目されていた両選手の対戦だ。もしもヘンダーソンが2位で指名されていたら、ホーネッツではバックコートのスター、そして攻撃のイニシエーターとして、ラメロ・ボールと役割がかぶっていたかもしれない。

一方で、ヘンダーソンはブレイザーズに加わったことで、今夏大きく騒がれているデイミアン・リラードのトレード騒動を引き起こすかたちとなった。ラスベガスでのサマーリーグで、ヘンダーソンは早々に肩を負傷して欠場を余儀なくされている。なお、ミラーはブレイザーズ戦で26得点をあげた。

原文:Victor Wembanyama vs. Scoot Henderson among 5 most anticipated rookie duels(抄訳)