渡邊雄太「得点パターンを増やさなきゃいけないと思っているなかで点を取っていけた」|キャバリアーズ戦後一問一答(12月27日/現地26日)

2022-12-27
読了時間 約2分
(NBA Entertainment)

ブルックリン・ネッツの渡邊雄太が12月27日(現地26日)に敵地ロケット・モーゲージ・フィールドハウス(オハイオ州クリーブランド)で行われたクリーブランド・キャバリアーズ戦後にメディアの取材に応じた。

この試合で渡邊は19分36秒間のプレイで3ポイントショット3本中2本成功を含むフィールドゴール5本中4本成功の10得点を記録し、125-117の勝利に貢献した。

以下、渡邊の試合後の一問一答(すべて日本語での質疑応答。質問は要約)。

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流れのなかでプレイできている感じがします

――この9連勝中、チーム全体が自信持ってプレイしているように見える。

渡邊:チーム内でそれぞれの役割が本当にはっきりしてきました。これだけ長い時間を過ごした分、連勝中はずっとそうですけど、1人1人がコートに出た時に何をしなきゃいけないかっていうのが明確になっていると思うので、そこはすごく良いと思っています。

――ケビン・デュラント、カイリー・アービングという2人のスーパースターに注目がいくが、ケミストリーも大きいのか。

渡邊:あの2人がどんな体勢からでも、どんな状況でも点を取ってくれるという心強さはもちろんあります。それに加えて他の選手たちもしっかり決めるとこで決めているので、2人も自分たちを信じてパスを出してくれる。 今、チームの雰囲気は凄くいいですし、流れのなかでプレイできている感じがします。

――今日の2本目の3Pは右コーナーで相手のマークがついていた厳しい状況で決めた。

渡邊:向こうもダブルチームをし始めて、オフェンスがちょっと手詰まりになったところでした。ショットクロックまで確認できてなかったんですけど、おそらくもうそんなにボールを回して、回してっていう時間もなかったと思います。その前に良い感じで45度からショットを決められましたし、ディフェンスもタイトに守ってきていましたけど、あそこは思い切って打とうと思いました。コーナーは今シーズンすごく高確率で決めているので、あそこは本当に自信を持って打てました。

――ミルウォーキー・バックス、キャブズという強豪相手の勝利は自信になるか。

渡邊:バックスはケガ人もいましたけど、 キャブズはほとんどの選手が揃っているなかで、すごく良い勝ち方だったと思います。最後、(追い上げられて)ちょっと危ない展開にもなりましたけど、それでもしっかり勝ち切れたっていうのは自分たちの力だと思っています。すごく自信を持ってみんながやれているなっていう感じです。

――エバン・モーブリー、ジャレット・アレンを軸にサイズに恵まれたキャブズに対し、ネッツはボールがよく回った。

渡邊:彼らは素晴らしい選手。リムプロテクトとかに関しては素晴らしいと思うんですけど、自分たちは横のところでミスマッチがつくれるかなって思っていました。やはりKD(デュラント)、カイリーがあれだけ乗り出したらダブルチームをしていかなきゃいけないですよね。そこでしっかりチームオフェンスができたと思います。もちろん彼らが1対1で戦いをしてくれるのはすごく大きいんですけど、それもチームのなかで、流れのなかでやれている。だからシーズンが始まった時よりは、彼らも1対1がし易くなってきているんじゃないかなと思います。

自分自身も得点パターンを増やさなきゃいけないと思っている

――前戦同様、3Pは警戒されていたが、今日はカットからのダンク、スクリーンからのドライブでも得点を挙げた。

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渡邊:あれだけ3Pを警戒されると、この間も言った通り、僕が立っているだけでスペースが空くというのが1つの大きな武器にはなっているとは思います。ただ、やはり自分自身も得点パターンを増やさなきゃいけないと思っているなかで、ああいう形で点を取っていけた。後半のレイアップは僕がスクリーンをかけ、相手がKDにダブルチームにいき、僕がハイポストあたりでもらって決めたものでした。

数では上回っていたのでパスをさばくという選択もあったんですけど、最後まで相手選手が僕に対してコミットしてこなかったんで、しっかり強くレイアップに持っていけました。ああいう形で決め切れると、また自分の成長につながるなと思いました。

――3Pは規定をクリアし、成功率でリーグ1位に返り咲いた。

渡邊:ちょっと信じられないというか……。今までの努力だと思います。チームメイトがいいパスをくれるからっていうのもあるんですけど、それでも自分の力がないと、あんなに高確率で決めることができないと思います。もっと自信を持って、特に今日みたいなああいうタイトなディフェンスでもスリーを決めるっていうことも証明できているんで、持ったら思い切って打っていっていいんじゃないかなと思います。

――プレイしていない時間帯にアリーナの通路で自転車を漕いでおくトレーニングは最近やっているのか。

渡邊:右ハムストリングをケガしてからはずっとやっています。身体が冷えた状態で入っていくと、どうしても負荷がかかるので、なるべく身体を冷やさないようにと考えてやっています。(痛みは)やっているときは問題ないです。

シンプルな”Yuta the Shoota”がけっこう好き

――昨夜、チームでクリスマスのイベントはあったのか。

渡邊:クリスマスディナーは一応あったんですけど、(クリーブランドに)来る時間もちょっと遅かったので、そんなにゆっくりせず、パっと食べて、パッと部屋に帰ってという感じでしたね。(クリーブランド到着が8時過ぎと)出発が遅かった分、ニューヨークでちょっとゆっくりはできました。ただ、 個人的にはクリスマスゲームを経験してみたかったなというのはありましたね。

――YESネットワークの実況担当、アイアン・イーグルさんが今日2本目の3Pを決めた際、「彼はHot-anabeだ!(好調を意味するHotと渡邊を合わせた造語)」とまた新たなニックネームを作り出した。

渡邊:Hot-anabeですか(笑)。彼自身も新しいニックネームを考えなきゃと、がんじがらめになっていないといいですけど(笑)。僕はシンプルな”Yuta the Shoota”がけっこう好きです。もともとNBAでの1年目からLAでいつもワークアウトしてくれているオリン(・シンプリス)というスキルコーチが最初に言い出して、ずっと言っていたもの。ここに来てみんなが言い出したんで、この間、ジョークで彼に「ライツ(権利)をしっかり持っておけば良かったのに」とテキストメッセージを送ったところでした(笑)。

――イーグルさんのおかげで多くのニックネームが生まれている。

渡邊:ニックネームが浸透するというのはNBAではある意味、1つのステイタスですよね。僕の場合はまだ浸透まではしていないと思いますけど、これからもっと決めていって、浸透していく時に、あまりいろんなニックネームがあって何を呼んだらいいのかわからなくなるくらいなら、1つに絞っておいてほしいですね(笑)。

取材・一問一答構成:杉浦大介


ネッツは次戦、12月29日午前9時30分(現地28日)にジョージア州アトランタのステイト・ファーム・アリーナでアトランタ・ホークスと対戦する。

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