【プレイイン・トーナメント展望】ヒート対ホークス

2023-04-10
読了時間 約2分
(NBAE via Getty Images)

2020年の導入後初めて、前年のプレイオフで対戦した2チームがプレイイン・トーナメントで再戦することになった。

NBAプレイイン・トーナメント2023は、イースタン・カンファレンスの7位マイアミ・ヒートと8位アトランタ・ホークスの対戦で幕を開ける。勝者は第7シードとしてプレイオフ・ファーストラウンドで第2シードのボストン・セルティックスと対戦だ。ヒートはわずか1年前に東地区の第1シードとなったチームで、プレイオフ・ファーストラウンドで第8シードのホークスを第5戦で沈めている。

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その後、様々な変化があったが、主力選手の大半は変わっていない。ヒートではまだバム・アデバヨとジミー・バトラーが中心だ。今季、オールスターに選出されたのはアデバヨだけだが、バトラーは1試合平均22.9得点、5.9リバウンド、5.3アシストを記録し、オールNBAチーム入りするだけの活躍だった。

勝者こそがすべてという状況において、バトラーほど怖い選手はほとんどいない。

一方のホークスは、まずトレイ・ヤングから始まることが変わらない。だが、新たにデジャンテ・マレーというバックコートの相棒がいることは助けとなる。このバックコートコンビが、クリント・カペラ、ジョン・コリンズ、ディアンドレ・ハンターといった才能ある面々を率いるのだ。

ヒートもホークスも多くの浮き沈みがあったシーズンを経てのプレイイン・トーナメント出場となった。ヒートはかなりのケガに見舞われたが、NBA有数のタフなチームであることは変わらない。ホークスはここ数か月にわたって勝率5割をうろついているが、シーズン半ばにクイン・スナイダー・ヘッドコーチが就任して以降、新たな方向性を見つけた。

プレイオフでセルティックスと対戦するのは、どちらのチームになるだろうか。『スポーティングニュース』が、ヒートとホークスによるプレイイン・トーナメントの前に必要なすべてを紹介する。

ヒート対ホークス、2022-2023シーズンのレギュラーシーズン成績

今シーズンの対戦はヒートが4試合で3勝している。だが、どの試合も一桁点差の勝負だった。

  • 2022年11月27日: ヒート 106-98 ホークス
  • 2023年1月16日: ホークス 121-113 ヒート
  • 2023年3月4日: ヒート 117-109 ホークス
  • 2023年3月6日: ヒート 130-128 ホークス

バトラーは4試合のうち3試合に出場し、平均25.0得点、8.0リバウンド、6.3アシストを記録している。

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一方、ヤングはヒートとの4試合で平均19.8得点、9.8アシスト、フィールドゴール成功率35.6%、3ポイントショット成功率20.8%とかなり苦しんだ。

シーズン最後の顔合わせでは、バトラーが26得点(FG14本中8本成功)、10リバウンド、9アシストとトリプルダブルに迫る活躍で、ヒートを僅差での勝利に導いている。

ヒート対ホークスの注目ポイント:デジャンテ・マレー効果

ヒートには守備でヤングを苦しめるために必要な人材がそろっている。まさにそれこそが、歴史的に彼らがやってきたことだ。

昨年のプレイオフでも、ヒートはファーストラウンドでオールスター選出2回のヤングを平均15.4得点、6.0アシスト、FG成功率31.9%、3P成功率18.4%にとどめた。わずか5シーズンで31のターンオーバーを誘発している。

1回のシリーズで、ヒートはヤングをスローダウンさせる青写真を描いたのだ。当時のヤングはホークスでとにかく主要なボールハンドラーだった。

そういった戦略に対抗していくために、ホークスはオフシーズンにマレーの獲得へと大きく舵を切った。プレイメークにおけるヤングの負担を軽減させ、ヤングを封じることに相手が全力を注ぐのを難しくさせられる選手を手に入れたのである。

彼らはまだお互い慣れようとしているところだ。だが、今季のマレーは74試合出場で平均20.5得点、6.1アシスト、5.3リバウンドと、ホークスに大きく貢献した。

ヒートとのプレイイン・トーナメントは、ホークスがずっと競っていけるチームになろうとしていく中で、マレーが今後チームにとってどんな存在になれるのかを知るための素晴らしい機会となるだろう。

原文:Heat vs. Hawks odds, prediction, schedule for 2023 NBA Play-In Tournament game(抄訳)

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