ウォリアーズのウィギンズ「僕はここでレジェンドになりたい」

2022-10-28
読了時間 約2分
(Getty Images)

昨シーズンのオールスターゲームで先発出場を果たしたアンドリュー・ウィギンズは、ポストシーズンを通し、攻守を守れる2ウェイプレイヤー、そして精力的なリバウンダーとなり、ゴールデンステイト・ウォリアーズの2番手の選手として大きな飛躍をした。そして、元ドラフト全体1位指名の彼は、2026-27シーズンまでの4年1億900万ドル(約160億2300万円/1ドル147円換算、以下同)の延長契約を結んだ。

確かに、彼はもっと大きな契約—ミネソタ・ティンバーウルブズとの5年1億4700万ドル(約216億円)の延長契約—を結んだことがある。しかし、NBAのキャリア全体で初めて、ウィギンズは自分がいるべき所にいるのだ。

もともと、ケビン・デュラントの移籍とディアンジェロ・ラッセルの絡んだブルックリン・ネッツとのサイン&トレードがきっかけで起こったトレードの一部としてウォリアーズにやってきたウィギンズは、常に次に崩れるドミノのような印象だった—スティーブ・カーからステフィン・カリー、ボブ・マイヤーに至るまで誰もがみんな正しいことを言っているときでさえも。

そしてある時、すべてがピタリとはまった。すべてがうまくいき、ウィギンズは突如として、現在のアンカーで未来への架け橋となるチームの礎石になったのだ。

自分ではない誰かになろうとする重荷から解放され、当面の安定を確保したウィギンズは、自信を持って自分のバスケットボールのアイデンティティと継続的な進化に集中することができている。そして今、再び大きな夢を見ている。

「僕はここでレジェンド(伝説)になりたい」

ウィギンズは最近、『The Athletic』に掲載された記事の中でそう言い、初のオールディフェンシブ・チーム入り、オールスター再選出、そしてもちろん、さらなるチャンピオンシップ獲得の願望を語っている。

彼はNBA.comとのインタビューでも前述の野望を詳しく話している。

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「アンドレ(イグダーラ)、ドレイモンド(グリーン)、クレイ(トンプソン)、ステフ(カリー)—彼らはウォリアーズのレジェンドで、ベイエリアのレジェンドなんだ。僕が引退する頃には、みんなが僕をそんな風に見てくれることを願っている。僕はただ努力を続けて、彼らが達成したことを成し遂げる必要があるんだ。それが大きなモチベーションになっている。彼らはここでタイトルを獲得してリーグを支配した。本当に多くのことを成し遂げてきたんだ。僕は彼らがやったことを引き継ごうと努力するよ」

まだ序盤ではあるが、9年目のシーズンが始まって4試合が終わり、今やベテランの域に入った彼はキャリア最高のスタートを切っている。そう、ベイエリアに来てから初めて、1試合平均20得点超えを果たしているのだ。しかし、それよりももっと大事なことがある。

ウィギンズはリバウンド、ブロック、スティール、フィールドゴール成功率の平均で自己最多を記録し、130分間の出場でターンオーバーは1回しかしていない。

得点力は以前から変わらない。しかし、ミネソタでは得点以外には特に多くをもたらさないと考えられていたこともあったウィギンズが、現在のMVP候補(かつ大学時代のチームメイト)のジョエル・エンビードを擁するドラフトで、かつて全体1位指名を受けたときの希望と約束を十分に果たしている。

ウィギンズは、トンプソンとイグダーラが長く務めてきたウォリアーズにおけるウィングのディフェンスのエースとなる機会に話題が移ると表情が明るくなった。

「僕はディフェンスが大好きなんだ。僕のゲームの中でも特別なものだし、楽しいんだ。相手を止めることほど素晴らしいことはない。相手を止めた後は、最高の気分さ。得点はあったら嬉しいものって感じだよ。でも、ディフェンスで相手を止めるのは、それこそが人々の原動力だと僕は思っているんだ。相手を止められれば、その分、攻撃が楽になるからね」

原文:Warriors' Andrew Wiggins eyes 'legend' status: How Stephen Curry, Draymond Green fuel ambitious next steps for Canadian All-Star
翻訳:YOKO B Twitter : @yoko_okc

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