【ドラフト会議2018】大阪桐蔭が13年ぶりの記録に並ぶ。一部球団は「方針転換」

2018-10-26
読了時間 約2分

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★ポイント1:大阪桐蔭勢が13年ぶりの記録に並ぶ快挙

今回のドラフトで最も注目を集めたのは大阪桐蔭勢だろう。

根尾昂、藤原恭大、柿木蓮、横川凱と4選手がプロ志望届を提出。根尾と藤原は前評判通り1位で指名され、それぞれ中日、ロッテが交渉権を獲得した。その後、巨人が4位で横川を、日本ハムが5位で柿木を指名し、志望届を出した選手全員がプロ入りのチャンスを掴んだ。

なお、同一高校から2名が1位指名されるのは2005年以来13年ぶりのこと。ちなみにそのときの2人は、中日の平田良介と元・巨人の辻内崇伸で、こちらもまた大阪桐蔭の選手だ。

快挙はこれだけではない。同じ高校から4名の指名は史上最多タイ記録で、2001年の日大三高以来17年ぶり。大学生・社会人を含めると、日本生命から4名が指名された2013年以来5年ぶりのことだった。

また、11球団が高校生に初回入札するのも分離ドラフトを除いて史上最多だった。それまでは昨年の清宮幸太郎(早稲田実→日本ハム)に7球団、中村奨成(広陵高→広島)に2球団の、合計9球団が最多。

今年は高校生、特に大阪桐蔭勢が台風の目になったドラフトだったといっていいだろう。

★ポイント2:親子鷹に兄弟共闘、アマチュア時代に弟とチームメート!?

今年のドラフト会議は「家族の縁」が選手と球団を結びつけたケースもあった。

オリックスは1位で小園海斗(報徳学園高)を指名するも 交渉権を得られず、外れ1位で太田椋(天理高)に入札した。

太田は、根尾と小園が高校生ナンバーワン遊撃手の評価を争う中、2人に次ぐ存在として注目されていた選手だ。その太田椋の父・太田暁氏はオリックスで現役の打撃投手として活躍中。打撃投手と期待の若手というコンビで、来シーズンを戦う。

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また、楽天は育成2位で則本佳樹(山岸ロジスターズ)を指名した。名字からわかるようにチームのエース・則本昂大の弟だ。まずは育成から支配下を目指し、兄と同じ一軍マウンドでの活躍を果たしたい。

アマチュア時代の「縁」がプロでも再び繋がった選手もいる。東京ヤクルトスワローズの育成2位・松本友(BC・福井)は、所属していた福井ミラクルエレファンツで、ヤクルトの主将でもある中村悠平の弟・中村辰哉とチームメートだった。

★ポイント3:日本ハム、ヤクルトは指名方針の変更あり!?

いくつかの球団では例年とは違う動きが見られた。

日本ハムは外れ1位の吉田輝星に始まり、野村佑希(花咲徳栄高)、万波中正(横浜高)、柿木蓮(大阪桐蔭高)と甲子園を沸かせた高校生を多く指名した。

3位の生田目翼(日本通運)以外には高校生しか指名しない、極端なドラフトだった。さらに、驚くべきことはもうひとつある。球団として初めて育成ドラフトに参加し、海老原一佳(BC・富山)を指名したのだ。主砲候補とされる海老原を、どのような方針で育てていくのか注目したい。

また、ヤクルトも13年ぶりの「方針転換」を行った。

ヤクルトは一塁手や外野手を務める中山翔太(法政大)を2位で指名。何が珍しいのかというと、ヤクルトは2005年の大学生・社会人ドラフトにおいて自由枠で獲得した武内晋一以来13年ぶりに遊撃手以外の内野手を指名したのだ。

それ以降、山田哲人をはじめ荒木貴裕、谷内亮太、西浦直亨、廣岡大志など指名してきた内野手は、実は皆遊撃手だった。チームにとっては「型破り」な指名を受けた中山はどのような活躍をしてくれるか、楽しみにしたい。

 


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