序盤戦でグレアム・ポッター前監督を失ったにもかかわらず、2022-2023シーズンのブライトンはプレミアリーグで素晴らしい出来だった。6位以内を確定させ、欧州カップ戦出場権を獲得している。
ブライトンはプレミアリーグで6位が確定し、2023-2024シーズンのヨーロッパリーグ(EL)出場権を得た。
イタリア人のロベルト・デ・ゼルビ監督率いるブライトンは、シーズンの大半でリーグ上位につけてきた。その中でより有力とされるチームたちも下しており、終盤戦には敵地エミレーツ・スタジアムでアーセナルに3-0と勝利。ガナーズ(アーセナル)の優勝の望みを絶っている。
2011年にイングランドの3部リーグを戦っていたブライトンにとっては、素晴らしい躍進だ。そしてこれから彼らはさらにヨーロッパの舞台にも進出する。
ブライトンが欧州カップ戦に出場したことはある?
1901年のクラブ創設以来、ブライトンがヨーロッパの大会に出場したことはない。
これまでのブライトンはイングランドのトップリーグで戦うのにも苦労し、最近では2011年に3部リーグで戦っていた。
プレミアリーグでは、4位以内に入ったチームが翌シーズンのUEFAチャンピオンズリーグ(CL)出場権、5位のチームがEL出場権を獲得する。
2023年のFAカップ覇者も2023-24シーズンのEL出場が確定。一方、カラバオカップ(リーグカップ)優勝チームは、カンファレンスリーグ(ECL)の予選プレイオフを戦う。
だが、2022-23シーズンはカラバオカップでマンチェスター・ユナイテッドが優勝。FAカップはユナイテッドとマンチェスター・シティが決勝に進んだ。いずれもプレミアリーグですでに欧州カップ戦出場権を獲得しており、リーグの次の最上位チームに欧州カップ戦出場権が与えられる。
今季のリーグでその6位となったため、ブライトンはEL出場が決まった。一方、7位のチームがECL予選プレイオフに出場する。
2022-2023シーズンのブライトンはどうやって欧州への切符を獲得した?
ブライトンは5月21日に欧州カップ戦出場が決定。そして5月24日にELに出場することが決まった。ブライトンが欧州の舞台に立つのは初めてのことだ。
デ・ゼルビ監督のチームは2022-23シーズンのプレミアリーグで6位となり、EL出場権を獲得した。
ニューカッスルやユナイテッドのつまずきもあり、一時はブライトンがCL出場権を獲得する可能性もあると考えられていた。だが、CLには及ばなかった。
EL出場が決まり、デ・ゼルビ監督は「我々はELで戦うにふさわしい」と話している。
デ・ゼルビ監督とオーナーのトニー・ブルームは、すでに来季のスカッドの向上に向けた計画を立てている。
プレミアリーグでブライトン史上最高のシーズン
2022-23シーズンのブライトンは、ポッター政権の2021-2022シーズンを上回り、プレミアリーグでクラブ史上最高のシーズンとした。
2021-22シーズンのブライトンはリーグ戦で11試合しか負けておらず、勝ち点51で9位フィニッシュだった。
だが、2022-23シーズンのブライトンは勝利数や勝ち点、順位で前年度を上回っている。
ブライトンが優勝したことはある?
10年以上にわたってトロフィーを手にしていないブライトンだが、かつて優勝した経験を持つ。
最初の栄冠は1909-1910シーズン。同じ年にサザンリーグとFAチャリティーシールドを制した。
直近では2010-2011シーズンに、3部のリーグ1で優勝している。
ブライトンがプレミアリーグやファーストディビジョン、チャンピオンシップやセカンドディビジョン、FAカップ、リーグカップで優勝したことはない。
ブライトンの獲得タイトル
- サードディビジョンサウス/リーグ1: 1957–58シーズン、2001–02シーズン、2010–11シーズン
- フォースディビジョン/サードディビジョン: 1964–65シーズン、2000–01シーズン
- サザンリーグ: 1909-10シーズン
- FAチャリティーシールド: 1910年
原文:Have Brighton ever played in Europe? Seagulls qualify for Europa League, soaring to Premier League Top 6(抄訳)
翻訳:スポーティングニュース日本版編集部