Bリーグ第4節 栃木ブレックスvsレバンガ北海道 展望:どちらが試合のペースを握れるか

2018-10-20
読了時間 約2分

試合日程

・10月20日 15時05分 栃木県立県南体育館
・10月21日 15時05分 栃木県立県南体育館

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難敵アルバルク東京を敵地で倒し、開幕からの連勝を5に伸ばした栃木ブレックス。週末に対戦するのは、ブラジル人のジョゼ・ネトをヘッドコーチとして招聘したレバンガ北海道だ。

注目のインサイド対決

セットオフェンスをしっかり遂行していた昨季と違い、今季の北海道はポイントガードの多嶋朝飛や松島良豪が起点に、ボールを活発に動かす流れの中から得点機会を狙うスタイル。特に130kgのセンター、デイビッド・ドブラスのポストアップにボールを供給できると、オフェンスのリズムがよくなり、他の選手がオープンでシュートを打てる機会も増える。

栃木からしてみれば、デクスター・ピットマン、ジョシュア・スミスに続き、3週連続で130kgを超えるセンターへのディフェンス対応が重要になる。ドブラスはスミスに比べると、インサイドでボールが入った時点で失点覚悟という感じこそないものの、フットワークと巧みなフェイクで得点を奪える。カットしてきた選手やダブルチームされた後のパスができるなど、視野の広さもある。

スミスの時に比べれば、栃木がドブラスに対してダブルチームを使うシーンは減るかもしれない。マッチアップする可能性の高いジェフ・ギブスと竹内公輔へは、チーム全体でのサポートが必要。シュート力のあるオールラウンダー、マーク・トラソリーニには、ライアン・ロシターが対応する時間帯が長くなると予想する。

ただし、ロシターは34.4分、38歳のギブスも30.8分と出場時間が長くなっている。9日間で5試合、先週末渋谷、今週末も栃木と飛行機移動が続く北海道に比べれば楽といえ、ブレックスも10日間で5試合目と厳しい日程に直面中。この2人にかかる負荷を軽減と、左ひざが万全でない竹内、ドブラスとのマッチアップを考慮すれば、この2連戦中にアンドリュー・ネイミックの今季初出場は十分に考えられる。

両チームとも、カギは試合のテンポ

栃木のオフェンスについては、A東京戦での10ターンオーバーが今季最多。ハーフコートオフェンスでなく、速攻を狙いすぎたためのパスミスも難度があった。北海道はマンツーマンとゾーンを併用し、ポゼッションごとに変える時間帯もあるだけに、田臥勇太、渡邉裕規、鵤誠司というPG陣のボールコントロールが重要になる。リバウンド後にボールをプッシュできるロシターやギブスも、パスミスはできる限り回避しなければならない。

しかし、北海道はネトHCの戦略を浸透させているプロセスの途中。17日に対戦した千葉ジェッツは、トラップやゾーンで仕掛けた時にできた広いギャップに選手が動き、そこにボールが入った後にクリエイトされたチャンスを着実に得点していた。ターンオーバーが少ないという栃木の持ち味を発揮し、活発なボールムーブからオープンでシュートを打つ機会を多くできれば、3ポイントショット成功数が10本を超えても驚かない。

勝敗を左右するカギはテンポ。80点以上を奪えるペースに持ち込み、速攻からの得点が10点を超えれば栃木が優勢。ドブラスが機能するようにハーフコートの展開を増やし、70点前後の展開になれば、北海道にもチャンスあり。ただし、5試合の平均が15本というターンオーバーの数を半減するくらい、オフェンスでのミスを限定させることも北海道には必要だ。


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