渡部聖弥(大商大)のプロフィール|経歴・成績・ドラフトについて

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時事通信

渡部聖弥(大商大)は大学球界屈指の外野手で、2024年ドラフトでの上位指名が有力視されている。渡部の基本プロフィール、選手としての特徴やプレースタイル、主な戦績、経歴などについて紹介する。

渡部聖弥の基本プロフィール

  • 氏名(読み/ローマ字表記):渡部 聖弥(わたなべ せいや/Seiya, Watanabe)
  • 生年月日:2002年8月31日
  • 出身地:広島県
  • 身長・体重:177cm88kg
  • 投打:右投右打
  • 守備:外野手
  • 所属チーム歴:府中南小 - 府中一中(軟式・府中野球クラブ) - 広陵高 - 大阪商業大

※身長・体重は週刊ベースボールONLINEより(2024年4月時点)

渡部聖弥の2024年の活躍

侍ジャパン・大学代表

6月15日(土):侍ジャパン・大学代表候補に選出される

7月にチェコ、オランダで開催される「第43回プラハベースボールウィーク」と「第31回ハーレムベースボールウィーク」に出場する侍ジャパン・大学代表の選考合宿の参加選手に選ばれた。

2024年全日本大学野球選手権の成績

6月11日(火):2回戦 vs 早稲田大

東京ドームで行われた早稲田大との全日本大学野球選手権2回戦に「4番・中堅」でスタメン出場し、4打数1安打だった。試合は9回まで両軍無得点の投手戦となったが、延長10回に先制を許し、0-1で敗れた。

6月10日(月):1回戦 vs 中央学院大

東京ドームで行われた中央学院大との全日本大学野球選手権1回戦に「4番・中堅」でスタメン出場し、4打数1安打だった。チームは初回に取った1点を守り、1-0で勝利した。

2024年春季リーグ戦の成績

5月20日(月):大阪経済大(2回戦)

マイネットスタジアム皇子山で行われた大阪経済大戦(2回戦)に「4番・三塁」でスタメン出場し、4打数1安打だった。チームは3-0で勝利し、勝ち点5の全勝優勝でリーグ戦を終えた。

渡部は10試合で打率.238(42打数10安打)、1本塁打、7打点の成績だった。

5月19日(日):大阪経済大(1回戦)

皇子山球場で行われた大阪経済大戦(1回戦)に「4番・中堅」でスタメン出場し、4打数1安打だった。チームは延長11回裏に1点を奪い、1-0でサヨナラ勝ちを収めた。

5月4日(土):神戸学院大(2回戦)

わかさスタジアム京都で行われた神戸学院大戦(1回戦)に「4番・中堅」でスタメン出場し、4打数1安打2打点、1得点の成績だった。チームは9-3で勝利し、勝ち点を4とした。

5月3日(金):神戸学院大(1回戦)

わかさスタジアム京都で行われた神戸学院大戦(1回戦)に「4番・中堅」でスタメン出場し、5打数1安打だった。チームは延長戦の末に5-4で勝利した。

4月27日(土):京都産業大(2回戦)

ほっともっとフィールド神戸で行われた京都産業大(2回戦)に「4番・中堅」でスタメン出場し、5打数2安打5打点、2得点の活躍を見せた。10-2で迎えた8回裏、無死満塁の第5打席では、センターオーバーの1号満塁弾を放った。チームは14-3で勝利し、勝ち点を3とした。

4月26日(金):京都産業大(1回戦)

ほっともっとフィールド神戸で行われた京都産業大(1回戦)に「4番・中堅」でスタメン出場し、4打数無安打だった。チームは1-0で勝利した。

4月14日(日):龍谷大戦(2回戦)

ほっともっとフィールド神戸で行われた龍谷大戦(2回戦)に「4番・中堅」でスタメン出場し、5打数2安打、1得点だった。チームは8-2で勝利し、勝ち点を2とした。

4月13日(土):龍谷大戦(1回戦)

ほっともっとフィールド神戸で行われた龍谷大戦(1回戦)に「4番・中堅」でスタメン出場し、3打数無安打、1死球だった。チームは2-0で勝利した。

4月7日(日):大阪学院大戦(2回戦)

大阪市南港中央野球場で行われた大阪学院大戦(2回戦)に「4番・中堅」でスタメン出場し、2打数無安打、1四球、1死球だった。チームは1-0で勝利し、勝ち点1を獲得した。

4月6日(土):大阪学院大戦(1回戦)

大阪市南港中央野球場で行われた大阪学院大戦(1回戦)に「4番・中堅」でスタメン出場し、5打数1安打だった。チームは5-0で勝利し、開幕戦を白星で飾った。

選手としての特徴・プレースタイル

身長177cm体重88kgのガッシリした体格を誇る右打ちの外野手。広陵高では通算30本塁打、大阪商業大では3年秋までに通算7本塁打を記録するスラッガーだ。

逆方向にも本塁打が打てる長打力に加え、俊足、強肩を活かした外野守備でも目を引く。特にバックホームで見せる強肩は迫力満点。プロからも高い評価を受けている世代屈指の外野手だ。

走攻守の三拍子が揃った外野手として、2024年ドラフトでは上位指名候補にも挙げられている。

2024年のドラフト候補筆頭

大学生野手では宗山塁(明治大)や西川史礁(青山学院大)らと並び、高い評価を受けている渡部。プロ志望届を提出すれば、上位指名の有力候補となるだろう。

関西六大学野球連盟の強豪・大阪商業大はこれまでにも多くのプロ野球選手を輩出しており、現役では上田大河(2023年2位/西武)や高太一(2023年2位/広島)、橋本侑樹(2019年2位/中日)、太田光(2018年2位/楽天)らがいる。

2015年には岡田明丈がドラフト1位で広島に入団しており、渡部がドラフト1位指名を受ければ、岡田以来となる。

※()内はドラフト年/指名球団

渡部聖弥のこれまでの経歴

渡部は府中南小1年時に野球を始め、府中一中では軟式の府中野球クラブでプレーした。

広島の名門・広陵高では1年夏の甲子園はベンチ外だったが、同秋から三塁のレギュラーを掴み、広島大会、中国大会を制し、明治神宮大会ベスト8進出に貢献した。

翌2年春のセンバツでは2試合で5打数1安打という成績だった。その後2年夏は広島大会ベスト4、同秋も4位でセンバツ出場を逃した。3年夏はコロナ禍による独自大会で、準優勝を果たした。広陵高の同級生には、2024年ドラフト会議での1位指名が有力視されている宗山塁(明治大)がいた。

関西六大学野球連盟の強豪・大阪商業大では1年春から「3番・中堅」のレギュラーを掴むと、打率.351をマークしてベストナインと新人賞に当たる平古場賞を受賞する活躍で、優勝に貢献した。

2年時には春・秋とも優勝に貢献。春には首位打者に輝き、担当記者クラブ賞を受賞、秋にはシーズン最多本塁打記録を更新する5本塁打を放った。全国大会では全日本大学野球選手権ベスト8、明治神宮大会ベスト4に進出した。

3年時にも春・秋とも優勝し、全日本大学野球選手権でベスト8に進出、明治神宮大会にも出場した。春は打率3割に届かなかったが、秋には打率.400、22安打、1本塁打、17打点の活躍を見せた。

3年夏には侍ジャパン・大学代表にも選出され、日米大学野球選手権に出場。4試合に出場し、打率.222ながら4打点、1本塁打を放ち優勝に貢献した。8月に行われたU-18との壮行試合でも、先制犠飛を含む3打数1安打1打点の活躍を見せた。

3年秋までに5度のリーグ戦優勝、全国大会出場を経験し、ベストナインにも4回(1年春、2年春・秋、3年秋)選出されるなど、リーグ屈指の外野手へと成長を遂げた。大学通算63試合で打率.362、89安打、7本塁打、48打点の成績を残している。

渡部聖弥の主な戦績・個人成績・受賞歴

広陵高校1年(2018年)

  • 夏の広島大会:優勝(出場なし)
  • 夏の甲子園:2回戦敗退(出場なし)
  • 秋季広島大会:優勝(6試合)
  • 秋季中国大会:優勝(4試合/16打数4安打、2打点)
  • 明治神宮大会:準々決勝(初戦)敗退(1試合/1打数無安打)

広陵高校2年(2019年)

  • 春のセンバツ:2回戦進出(2試合/5打数1安打)
  • 春季広島大会:2回戦敗退(2試合)
  • 夏の広島大会:ベスト4進出(6試合/18打数6安打、4打点)
  • 秋季広島大会:4位(8試合/準決勝敗戦→3位決定戦敗戦)

広陵高校3年(2020年)

  • 春季広島大会:中止
  • 夏の広島大会(独自大会):準優勝(6試合)

大阪商業大学1年(2021年)

  • 春季リーグ戦:優勝(10試合/打率.351、13安打、3打点/平古場賞、ベストナイン)
  • 全日本大学野球選手権:2回戦(2試合/打率.429、3安打、1打点)
  • 秋季リーグ戦:2位(10試合/打率.235、8安打、4打点)

大阪商業大学2年(2022年)

  • 春季リーグ戦:優勝(8試合/打率.394、13安打、1本塁打、9打点/首位打者、ベストナイン、担当記者クラブ賞)
  • 全日本大学野球選手権:ベスト8(3試合/打率.333、4安打、1打点)
  • 秋季リーグ戦:優勝(11試合/打率.447、21安打、5本塁打、13打点/ベストナイン、担当記者クラブ賞、特別賞)
  • 明治神宮大会:ベスト4(2試合/打率.429、3安打)

大阪商業大学3年(2023年)

  • 春季リーグ戦:優勝(11試合/打率.293、12安打、2打点)
  • 全日本大学野球選手権:ベスト8(3試合/打率.667、8安打、1本塁打、4打点)
  • 日米大学野球選手権:優勝(4試合/打率.222、2安打、4打点、1本塁打)
  • 秋季リーグ戦:優勝(13試合/打率.400、22安打、1本塁打、17打点/ベストナイン)
  • 明治神宮大会:1回戦(1試合/打率.500、2安打)

大阪商業大学4年(2024年)

  • 春季リーグ戦:優勝(10試合/打率.238、10安打、1本塁打、7打点)
  • 全日本大学野球選手権:2回戦(2試合/打率.250、2安打)
  • 秋季リーグ戦:

太字は全国大会・国際大会

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神奈川県出身。中学時代は野球部で選手、高校、大学、社会人クラブチームではマネージャーとして野球に携わる。市役所勤務を経て高校野球専門メディアで企画・編集・執筆・翻訳などを担当。フリーライターとして独立し、『スポーティングニュース』『オリンピックチャンネル』『SPAIA』『高校野球ドットコム』などの媒体にコラムやレポート、SEO記事などを寄稿。オフには草野球を楽しんでいる。
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