高校野球の名門として知られ、春夏合わせて5回の甲子園優勝（出場36回）を誇る横浜高。同校出身のプロ野球選手、2024年度のチームの注目選手、戦績などについて紹介する。
■横浜高出身のプロ野球選手一覧
※NPBのみ
※ドラフト制（1965年）以降
| 選手名 | 卒業年度 | 球団 | プロ入り年・順位（経歴） |
|---|---|---|---|
| 岸勝之 | 1965 | 大洋 | 1965年4位 |
| 飯田幸夫 | 1965 | 近鉄 | 1965年4位 |
| 山口冨夫 | 1966 | 太平洋 | 1972年2位（神奈川大、三協精機） |
| 米山哲夫 | 1966 | 西鉄 | 1970年5位（東芝） |
| 諸伏徳政 | 1967 | ヤクルト | 1967年ドラフト外 |
| 山本秀樹 | 1969 | 西鉄 | 1969年6位 |
| 斉藤輝美 | 1971 | 西鉄 | 1971年8位 |
| 青木実 | 1972 | ヤクルト | 1974年5位（日産自動車） |
| 西山茂 | 1973 | 大洋 | 1978年ドラフト外（三菱自動車川崎） |
| 永川英植 | 1974 | ヤクルト | 1974年1位 |
| 吉川盛男 | 1976 | ヤクルト | 1976年6位 |
| 中田良弘 | 1977 | 阪神 | 1980年1位（亜細亜大中退、日産自動車） |
| 佐野クリスト | 1977 | 近鉄 | 1977年3位 |
| 吉田博之 | 1978 | 南海 | 1978年4位 |
| 曽利田勝二 | 1979 | 日本ハム | 1979年ドラフト外 |
| 安西健二 | 1980 | 巨人 | 1980年ドラフト外 |
| 愛甲猛 | 1980 | ロッテ | 1980年1位 |
| 片平保彦 | 1981 | 大洋 | 1983年6位（関東学院大中退→大洋練習生） |
| 山中博一 | 1981 | 大洋 | 1981年6位 |
| 伊藤晃 | 1982 | 日本ハム | 1982年ドラフト外 |
| 神山一義 | 1984 | 中日 | 1984年6位 |
| 相川英明 | 1985 | 大洋 | 1985年5位 |
| 高橋建 | 1987 | 広島 | 1994年4位（拓殖大、トヨタ自動車） |
| 高井一 | 1987 | 阪神 | 1987年2位 |
| 鈴木尚典 | 1990 | 大洋 | 1990年4位 |
| 丹波幹雄 | 1992 | ヤクルト | 1998年8位（途中退部、ウィーンベースボールクラブ） |
| 部坂俊之 | 1992 | 阪神 | 1998年4位（亜細亜大、東芝府中） |
| 中野栄一 | 1992 | 中日 | 1996年4位（亜細亜大） |
| 白坂勝史 | 1993 | 中日 | 1997年7位（関東学院大） |
| 高橋光信 | 1993 | 中日 | 1997年6位（国際武道大） |
| 矢野英司 | 1994 | 横浜 | 1998年2位（法政大） |
| 斉藤宜之 | 1994 | 巨人 | 1994年4位 |
| 多村仁 | 1994 | 横浜 | 1994年4位 |
| 紀田彰一 | 1994 | 横浜 | 1994年1位 |
| 横山道哉 | 1995 | 横浜 | 1995年3位 |
| 松井光介 | 1996 | ヤクルト | 2005年（大・社）3巡目（亜細亜大、JR東日本） |
| 阿部真宏 | 1996 | 近鉄 | 2000年4位（法政大） |
| 幕田賢治 | 1996 | 中日 | 1996年3位 |
| 小山良男 | 1998 | 中日 | 2004年8巡目（亜細亜大、JR東日本） |
| 後藤武敏 | 1998 | 西武 | 2002年自由枠（法政大） |
| 小池正晃 | 1998 | 横浜 | 1998年6位 |
| 松坂大輔 | 1998 | 西武 | 1998年1位 |
| 円谷英俊 | 2002 | 巨人 | 2006年（大・社）4巡目（青山学院大） |
| 荒波翔 | 2003 | 横浜 | 2010年3位（東海大、トヨタ自動車） |
| 成瀬善久 | 2003 | ロッテ | 2003年6巡目 |
| 石川雄洋 | 2004 | 横浜 | 2004年6巡目 |
| 涌井秀章 | 2004 | 西武 | 2004年1巡目 |
| 下水流昂 | 2006 | 広島 | 2012年4位（青山学院大、Honda） |
| 福田永将 | 2006 | 中日 | 2006年（高校）3巡目 |
| 佐藤賢治 | 2006 | ロッテ | 2006年（高校）2巡目 |
| 高浜卓也 | 2007 | 阪神 | 2007年（高校）1巡目 |
| 倉本寿彦 | 2008 | DeNA | 2014年3位（創価大、日本新薬） |
| 土屋健二 | 2008 | 日本ハム | 2008年4位 |
| 筒香嘉智 | 2009 | 横浜 | 2009年1位 |
| 乙坂智 | 2011 | 横浜 | 2011年5位 |
| 近藤健介 | 2011 | 日本ハム | 2011年4位 |
| 樋口龍之介 | 2012 | 日本ハム | 2019年育成2位（立正大→新潟アルビレックスBC） |
| 柳裕也 | 2012 | 中日 | 2016年1位（明治大） |
| 田原啓吾 | 2012 | 巨人 | 2012年年育成1位 |
| 伊藤将司 | 2014 | 阪神 | 2020年2位（国際武道大、JR東日本） |
| 渡辺佳明 | 2014 | 楽天 | 2018年6位（明治大） |
| 高浜祐仁 | 2014 | 日本ハム | 2014年7位 |
| 浅間大基 | 2014 | 日本ハム | 2014年3位 |
| 石川達也 | 2016 | DeNA | 2020年育成1位（法政大） |
| 藤平尚真 | 2016 | 楽天 | 2016年1位 |
| 福永奨 | 2017 | オリックス | 2021年3位（国学院大） |
| 増田珠 | 2017 | ソフトバンク | 2017年3位 |
| 土生翔太 | 2018 | 中日 | 2023年5位（桜美林大、茨城アストロプラネッツ） |
| 万波中正 | 2018 | 日本ハム | 2018年4位 |
| 及川雅貴 | 2019 | 阪神 | 2019年3位 |
| 津田啓史 | 2020 | 中日 | 2023年2位（三菱重工East） |
| 度会隆輝 | 2020 | DeNA | 2023年1位（ENEOS） |
| 木下幹也 | 2020 | 巨人 | 2020年育成4位 |
| 松本隆之介 | 2020 | DeNA | 2020年3位 |
| 杉山遙希 | 2023 | 西武 | 2023年3位 |
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■2024年度横浜高の注目選手
毎年のようにスター候補が入学してくる横浜高。今年のチームも上級生から下級生まで注目選手を抱える。ここでは椎木卿五、奥村頼人、織田翔希の3人をピックアップする。
椎木卿五（しいき・けいご）
180cm・85kgの堂々たる体格を誇る強肩強打の捕手。名門・横浜高で1年春からベンチ入りし、同夏の甲子園を経験（出場はなし）。同秋からは主に「4番・捕手」を任されるようになる。
1年夏以降は甲子園出場を逃しているものの、公式戦での勝負強さを見せてきた。父は中日、ロッテなどで捕手として活躍した椎木匠氏。高校通算12本塁打（2024年4月時点）。
奥村頼人（おくむら・らいと）
178cm・73kgと細身の左腕投手。滋賀県出身で、小学6年時には阪神タイガースジュニアに選出された。横浜高では1年秋から背番号「10」で公式戦に登板し、2年春からは背番号「1」を背負う。
ストレートの威力が武器で、そのポテンシャルの高さから2025年のドラフト候補にも挙がっている。
織田翔希（おだ・しょうき）
今年の横浜高で「スーパー1年生」の呼び声高いのが、183cm・69kgと細身の長身右腕・織田翔希だ。ストレートの最速は143キロを計測し、1年春の神奈川大会で公式戦デビューを飾った。
慶應義塾高との準々決勝ではリリーフで好投、東海大相模高との準決勝では先発マウンドも任された。結果は3回途中2失点だったが、今後の期待が膨らむ大会となった。
■横浜高を指導する村田浩明監督
村田浩明（むらた・ひろあき）
1986年7月17日生まれ。横浜高では捕手としてプレー。1学年上の成瀬善久や同級生の涌井秀章らとバッテリーを組み、2年春のセンバツで準優勝、3年時には主将で夏の甲子園でベスト8に進出した。日本体育大卒業後は横浜高のコーチ、白山高の監督などを経て、2020年4月から母校の指揮を執る。
主な教え子に杉山遙希（西武）、緒方漣（國學院大）らがいる。
■2024年度横浜高の公式戦成績（23年秋～）
2023年
秋季神奈川大会：準優勝
- 地区予選：横浜栄高（12-1）
- 地区予選：横須賀高（12-0）
- 2回戦：立花学園高（7-2）
- 3回戦：向上高（6-5）
- 4回戦：平塚学園高（5-0）
- 準々決勝：横浜商高（8-5）
- 準決勝：東海大相模高（10-9）
- 決勝：桐光学園高（14-15）
秋季近関東大会：1回戦敗退
- 1回戦：花咲徳栄高（6-8）
春季神奈川大会：ベスト4
- 2回戦：綾瀬高（10-0）
- 3回戦：茅ヶ崎北陵高（20-1）
- 4回戦：相模原高（13-0）
- 準々決勝：慶應義塾高（9-4）
- 準決勝：東海大相模高（1-5）
夏の神奈川大会：準優勝
- 2回戦：座間総合（10-0）
- 3回戦：湘南（4-0）
- 4回戦：麻溝台（15-0）
- 5回戦：旭丘（11-0）
- 準々決勝：桐光学園（9-2）
- 準決勝：武相（2-1）
- 決勝：東海大相模（4-6）