エニスvsアバネシヤン:クロフォードが対戦を避けた男が2度目の防衛戦へ|みどころ・対戦カード|7.14 IBF世界ウェルター級タイトルマッチ

Jaron Ennis
(Andrew Maclean/Matchroom Boxing)

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日本時間7月14日(日)、米ペンシルバニア州にて、ジャロン・エニスvsダビッド・アバネシヤンのボクシング・IBF世界ウェルター級タイトルマッチが行われる。この試合の見どころや、なぜ昨年テレンス・クロフォードがエニスとの対戦を避けたのかなどを解説する。

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■見どころ:「クロフォードが避けた」若手実力派がベテランと対決

ジャロン『ブーツ』エニスは、自身の出身地である米ペンシルバニア州フィラデルフィアのウェルズ・ファーゴ・センターにて、ベテランのダビッド・アバネシヤンとのIBF世界ウェルター級タイトルマッチに臨む。

ゴールデングローブで2度のメダルを獲得したエニスは、アマチュアエリートとしてプロデュー後も連勝を重ね、2023年1月にカレン・チュハジアン(ウクライナ)を圧倒して、IBF世界ウェルター級暫定王座に就いた。ロイマン・ビジャ相手の初防衛戦では10回KOで決めている。

その夏、テレンス・クロフォードがエロール・スペンス・ジュニアを倒してウェルター級のアンディスピューテッド王者に輝いてからわずか数か月後、エニスとの団体内統一戦指令を拒否。クロフォードのIBF王座は剥奪され、エニスが正規王者に昇格した。アバネシヤンとの一戦は自身2度目のIBF王座防衛戦となる。

ロシア出身アルメニア人の挑戦者アバネシヤンは、13年のキャリアで、これまでWBA世界レギュラー/暫定、欧州ウェルター級の王者となった過去がある。2016年5月、『シュガー』ことシェーン・モズリーの現役最後の相手としてWBA暫定王座を防衛したことでも知られる。

2022年12月にクロフォードに6回KOで敗れ、WBO世界ウェルター級のタイトルを逃したあと、セルジュ・アンボモ(カメルーン)を4ラウンドで棄権に追い込むファイトで復活を遂げた。

今回、IBFのランキングで13位につけるアバネシヤンは、目の手術を受けることになった同3位のコーディ・クロウリー(米国)に代わってエニスに挑戦する幸運を得た。王者エニスはベテランとしてのアバネシヤンの実力を認めており、この変更やオッズに関してはあまり気にしていないようだ。

「クロウリーが正式に対戦相手でなくなった今、実はアバネシヤンがより優れた対戦相手になると思っている。彼は自分が求めているような手強いファイトをするだろう。(現地時間)7月13日、美しく卓越したパフォーマンスを見逃すな」

27歳の王者エニスは自信たっぷりにそう述べた。

クロフォードが対戦を避けた若手実力派ファイターとして注目されるエニスか、それともクロフォード戦敗北からの再浮上を狙うロシアのベテランか。見逃せないタイトルマッチは、DAZNで独占ライブ配信される。

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■クロフォードはなぜエニスとの対戦を避けたのか?

テレンス・クロフォードがエニスとの対戦指令を「避けた」のは、「タイミング」が一番大きい理由だろう。

2023年7月末、エロール・スペンス・ジュニアに勝利してパウンド・フォー・パウンド1位(当時)となったクロフォードは、あの時点で契約上スペンスとの再戦を義務付けられており、またその先にスーパーミドル級4団体統一王者カネロ・アルバレスとのドリームマッチ計画も見据えていた「タイミング」だった。

そのタイミングで、カレン・チュカジアンを圧倒して暫定王者となったエニスとの団体内統一戦指令がIBFから通達されたが、クロフォードは当然「大きな試合」を優先し、IBF王座を返上(IBFからすると剥奪)。エニスは自動的に正規王者に昇格した。

ところが、スペンスがクロフォード戦前から問題を抱えていた目の手術を優先するため、再戦条項を放棄。カネロとの対戦交渉も空振りに終わっていた。ちょうど1年間のブランクを経て、クロフォードは今年8月3日、ロサンゼルスでイスライル・マドリモフのWBA世界タイトルに挑む形でスーパーウェルター級デビューを果たすことになった。

こうした事情から『バド』が「エニスを避けた」とするのは酷かもしれないが、結局のところ、若き無敗のサウスポー王者との対戦はリスクが高く、クロフォード自身にとって見返りは少ない、というのが現時点の答えのようだ。

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■エニスvsアバネシヤンの対戦カード&オッズ

  • IBF世界ウェルター級タイトルマッチ
     ジャロン・エニス(王者、オッズ:-1400) vs ダビッド・アバネシヤン(オッズ:+700)
  • WBC女子世界フェザー級タイトルマッチ
     スカイ・ニコルソン vs ダイアナ・バルガス
  • スーパーフェザー級
     ヘンリー・レブロン vs クリストファー・ディアス・ベレス
  • ライトヘビー級
     カリル・コー vs マヌエル・ガジェゴス
  • ウェルター級
     ジャリル・メジャー・ハケット vs ピーター・ドブソン

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※この記事はスポーティングニュース国際版の記事を翻訳し、日本向けに一部編集を加えたものとなります。翻訳・編集: 山下晴輝(スポーティングニュース日本版)編集:神宮泰暁

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Daniel Yanofsky is a combat sports editor at The Sporting News.
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スポーティングニュース日本版アシスタントエディター
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