11.19『FIGHT CLUB』で再起戦！｜朝倉未来｜年齢、経歴、戦績、年収は？

神宮泰暁 Yasuaki Shingu

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『路上の伝説』こと朝倉未来（あさくらみくる）が、『超RIZIN.2』でのまさかの一本負けから約110日を経て、格闘技に戻ってくる。11月19日の新イベント『FIGHT CLUB』で、RISE切っての殴り屋にして、同大会プロデューサーのYA-MANとOFGキックルールで戦う。

いよいよ格闘技復帰する朝倉未来の出身地、年齢、経歴、戦績、年収などを紹介する。

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「路上の伝説」からプロ格闘家・実業家・YouTuberとなった朝倉未来

1992年7月15日、愛知県豊橋市に生まれた朝倉は、現在31歳。極真空手と相撲を学ぶ格闘少年だったが、傷害事件で高校中退。地元名古屋で喧嘩に明け暮れた日々を送り、『路上の伝説』の異名を戴くにいたる様々な武勇伝を築いた一方、少年院に収容されたこともあった。

その後、格闘技を生業とするため、禅道会豊橋道場（空手）に入門。地下格闘技を経て、かつて新日本プロレスやUWF、リングスで活躍した前田日明プロデュースによる、不良たちを集めた格闘技大会『THE OUTSIDER』（ジ・アウトサイダー）に出場し、1歳下の実弟の海（かい）とともに本格的なMMA選手活動を開始した。

■プロ格闘家・朝倉未来はRIZINの顔に

そこで朝倉未来の名が格闘界で知られるようになると、2012年9月18日『DEEP Cage Impact 2012 in HAMAMATSU』でプロデビュー。『THE OUTSIDER』にはアマとして2015年3月まで、プロとしては2016年9月まで参加した。

2015年に『THE OUTSIDER』の65-70kgおよび60-65kg級タイトルを獲得し、路上の伝説として存在感を高めた朝倉は、その後、韓国の『Road FC』での2連戦、国内の『DEEP』出場を経て、2018年8月12日に日本のメジャーMMAブランド『RIZIN』デビューを果たした。RIZINでは31歳になる現在（2023年8月）までに11勝3敗。プロ戦績全体では22戦17勝4敗、無効試合1となっている。

RIZINでの朝倉は、戦極や修斗、UFCで活躍したベテランファイター・日沖発（ひおき・はつ）とのデビュー戦TKO勝ちから破竹の7連勝。天性の自己プロデュース能力もあり、またたく間にスター選手となった。

しかし、その勢いとは裏腹にタイトルには恵まれず、2020年11月21日にRIZIN初代フェザー級王座をかけて斎藤裕と対戦したが、全会一致の判定負けに屈した。復活を期して臨んだ2021年6月13日のクレベル・コイケ戦では、三角絞めに捕まり自身初の失神一本負け。一時は引退を示唆したが、2021年大晦日に行われた斎藤との再戦でユナニマス判定勝利をあげ、再起を果たした。

この頃の朝倉は、過激な言動からアンチも多いが、RIZINの看板役としての存在感は誰もが認めるところだった。YouTuberとしても早々に登録者100万人を達成、実業家としても複数の事業を運営、格闘技キャリア以上の成功をつかんでいた。

クレベル戦後2連勝中だった朝倉は、フェザー級タイトル挑戦やクレベルとの再戦という道筋もあったが、フロイド・メイウェザーJr.とのエキシビションマッチという、格闘家としては逃せないチャンスを得る。「30歳で格闘技引退」を公言してきた朝倉にとっては、そのタイムリミットが迫るなか、それを断る理由はなかった。

2022年9月25日、『超RIZIN』（スーパーライジン）でパンチのみ、3分3ラウンド、フリーウェイト契約で対戦。朝倉がパンチをヒットさせる場面もあったが、2R終了間際のカウンターの右ストレートを浴び、ダウン。視線もおぼつかない状況でレフェリーストップのTKO負けを喫した。

■「格闘技が好きだと気付いた」朝倉、30歳引退計画撤回で新たな挑戦へ

メイウェザー戦後も頭痛が続いたため、復帰戦として持ち上がった大晦日の『RIZIN.40』出場は回避。舌戦を繰り広げてきた平本蓮からは「頭痛ニキ」と罵られた。

メイウェザーと拳を交えるという格闘家でも滅多にし得ない経験を経て、さらに実業家・YouTuberとして成功を収める朝倉未来は、自ら定めた「格闘技での引き際」である30歳を迎えたこともあり、「（朝倉自身がいわく）身体に悪い格闘技」からの引退憶測が強まっていた。

だが、朝倉自身が「格闘技で死んでも良い」「何十億稼いでも格闘技のスリルが好き」だと気付いたことでかねてからの「30歳で格闘家引退計画」を撤回。4月29日の『RIZIN LANDMARK 5』で牛久絢太郎を判定に下し、MMA復帰を果たした朝倉は、宿敵クレベル・コイケとの再戦、海外挑戦を新たな目標として掲げ再始動した。

2022年春、UFCのダナ・ホワイト代表らとの面会やラスベガス視察を行った流れで海外挑戦の機運があったが、メイウェザー戦が決まったこともあって進展しなかった経緯がある。

さらなるステップアップを求める朝倉自身の希望もあり、7月30日の『超RIZIN.2』ではアゼルバイジャンの強豪ヴガール・ケラモフとの対戦が決まった。この試合は、6月の北海道大会で宿敵クレベルが体重超過でフェザー級王座を剥奪されたため、急遽、新王者決定戦に昇格した。

そして朝倉は約2年8か月越しのフェザー級王座穫りに臨んだが、ケラモフの圧倒的なフィジカルとテイクダウンスキルに沈み、キャリア2度目の1本負けを喫した。

■再起戦はMMAではなくキックルール「自分でやりたいようにやる」

格闘家としての自信を失いかねないケラモフ戦での完敗劇もあり、朝倉はしばし実戦から離れた。引き続き『BreakingDown』CEOとして陣頭指揮を執り、所属ジムを「JAPAN TOP TEAM」に改称し、メガジム化に着手するなど裏方仕事をこなしていた。恒例のRIZIN大晦日大会出場も「9割無い」と発言するなど、競技者として2023年内復帰は無いように見えた。

ところが、11月に入ると朝倉の格闘技復帰戦が取り沙汰されはじめ、11月4日、RISEのオープンフィンガーグローブマッチ王者YA-MANがプロデュースする11月19日開催の『FIGHT CLUB』で、そのYA-MANとOFGキックボクシングルールで対決することが正式発表される。

MMAではなく、専門ではない立ち技（キック）ルールでの再起戦のニュースに否定的な声もあったが、朝倉は外野の声に左右されずに「自分でやりたいようにやる」と宣言。YA-MANを「俺より打撃が下と見られてて可哀想」とコケにすると、「俺が中心で、俺が出るから盛り上がる」と豪語するなど、朝倉劇場を展開した。

とはいえ、RIZIN大晦日大会出場にも「ケガがなければ行こうかな」と話すなど、自身の格闘技熱が戻ってきたことを明らかに。YA-MAN戦でどんな朝倉未来を見せてくれるのか、注目となる。

2023年11月現在サブch含め405万人登録のYouTuber・朝倉未来

朝倉は、2018年5月に自身のYouTubeチャンネル『朝倉未来 Mikuru Asakura』を開設しているが、本格的なクリエイター活動は2019年5月になってから。しかし、それから1年も経たずに登録者100万人を突破した。

自身の競技活動に関係した動画だけでなく、複数のアクター兼スタッフとともにドッキリ系企画の動画を撮影・公開し続け、格闘技関係者だけでなく、有名YouTuber、芸人らとのコラボで3桁万再生を連発。2021年2月以降は、制限時間1分をコンセプトにした格闘技大会『BREAKING DOWN』企画が、ABEMAでPPV配信された『朝倉未来に勝ったら1000万』企画関連にも引っ張られる形で大ヒット。BD出場者の癖のあるキャラクターも相まって、1000万再生を稼ぐ動画も生まれた。

2023年11月9日現在、メインチャンネルは日本国内でも有数の登録者数328万人となっている。3つのサブチャンネルもそれぞれ登録者10万を超えている。