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<p>ここでは、中央競馬の春のマイル王決定戦、安田記念（G1）を制した歴代優勝馬・騎手及び2～3着のレース結果を一覧にまとめる。</p>
<p>数々の名勝負が繰り広げられ、現在も多くのファンの注目を集める中央競馬のG1レース。競馬は「血のスポーツ」とも呼ばれ、過去の名馬の血を受け継ぎ活躍している現代の強豪馬たちも多い。レースの過去の優勝馬や好走馬、好成績を収めているジョッキーなどの記録・傾向は、予想にも活かせる要チェックのデータだ。</p>
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<h2>安田記念 レース結果・歴代優勝馬・騎手一覧</h2>
<table style="overflow-x: scroll; white-space: nowrap; font-size:90%;">
<tbody>
<tr>
<td class="text-align-center"><b>開催</b></td>
<td class="text-align-center"><strong>年度</strong></td>
<td class="text-align-center"><strong>優勝馬（騎手）</strong></td>
<td class="text-align-center"><strong>2着（騎手）</strong></td>
<td class="text-align-center"><strong>3着（騎手）</strong></td>
</tr>
<tr>
<td>第74回</td>
<td>2024年</td>
<td>ロマンチックウォリアー（J.マクドナルド）</td>
<td>ナミュール（武豊）</td>
<td>ソウルラッシュ（J.モレイラ）</td>
</tr>
<tr>
<td>第73回</td>
<td>2023年</td>
<td>ソングライン（戸崎圭太）</td>
<td>セリフォス（D.レーン）</td>
<td>シュネルマイスター（C.ルメール）</td>
</tr>
<tr>
<td>第72回</td>
<td>2022年</td>
<td>ソングライン（池添謙一）</td>
<td>シュネルマイスター（C.ルメール）</td>
<td>サリオス（D.レーン）</td>
</tr>
<tr>
<td>第71回</td>
<td>2021年</td>
<td>ダノンキングリー（川田将雅）</td>
<td>グランアレグリア（C.ルメール）</td>
<td>シュネルマイスター（横山武史）</td>
</tr>
<tr>
<td>第70回</td>
<td>2020年</td>
<td>グランアレグリア（池添謙一）</td>
<td>アーモンドアイ（C.ルメール）</td>
<td>インディチャンプ（福永祐一）</td>
</tr>
<tr>
<td>第69回</td>
<td>2019年</td>
<td>インディタイプ（福永祐一）</td>
<td>アエロリット（戸崎圭太）</td>
<td>アーモンドアイ（C.ルメール）</td>
</tr>
<tr>
<td>第68回</td>
<td>2018年</td>
<td>モズアスコット（C.ルメール）</td>
<td>アエロリット（戸崎圭太）</td>
<td>スワーヴリチャード（M.デムーロ）</td>
</tr>
<tr>
<td>第67回</td>
<td>2017年</td>
<td>サトノアラジン（川田将雅）</td>
<td>ロゴタイプ（田辺裕信）</td>
<td>レッドファルクス（M.デムーロ）</td>
</tr>
<tr>
<td>第66回</td>
<td>2016年</td>
<td>ロゴタイプ（田辺裕信）</td>
<td>モーリス（T.ベリー）</td>
<td>フィエロ（内田博幸）</td>
</tr>
<tr>
<td>第65回</td>
<td>2015年</td>
<td>モーリス（川田将雅）</td>
<td>ヴァンセンヌ（福永祐一）</td>
<td>クラレント（田辺裕信）</td>
</tr>
<tr>
<td>第64回</td>
<td>2014年</td>
<td>ジャスタウェイ（柴田善臣）</td>
<td>グランプリボス（三浦皇成）</td>
<td>ショウナンマイティ（北村宏司）</td>
</tr>
<tr>
<td>第63回</td>
<td>2013年</td>
<td>ロードカナロア（岩田康誠）</td>
<td>ショウナンマイティ（浜中俊）</td>
<td>ダノンシャーク（C.デムーロ）</td>
</tr>
<tr>
<td>第62回</td>
<td>2012年</td>
<td>ストロングリターン（福永祐一）</td>
<td>グランプリボス（内田博幸）</td>
<td>コスモセンサー（松岡正海）</td>
</tr>
<tr>
<td>第61回</td>
<td>2011年</td>
<td>リアルインパクト（戸崎圭太）</td>
<td>ストロングリターン（石橋脩）</td>
<td>スマイルジャック（三浦皇成）</td>
</tr>
<tr>
<td>第60回</td>
<td>2010年</td>
<td>ショウワモダン（後藤浩輝）</td>
<td>スーパーホーネット（藤岡佑介）</td>
<td>スマイルジャック（三浦皇成）</td>
</tr>
<tr>
<td>第59回</td>
<td>2009年</td>
<td>ウオッカ（武豊）</td>
<td>ディープスカイ（四位洋文）</td>
<td>ファリダット（安藤勝己）</td>
</tr>
<tr>
<td>第58回</td>
<td>2008年</td>
<td>ウオッカ（岩田康誠）</td>
<td>アルマダ（D.ホワイト）</td>
<td>エイシンドーバー（福永祐一）</td>
</tr>
<tr>
<td>第57回</td>
<td>2007年</td>
<td>ダイワメジャー（安藤勝己）</td>
<td>コンゴウリキシオー（藤田伸二）</td>
<td>ジョリーダンス（秋山真一郎）</td>
</tr>
<tr>
<td>第56回</td>
<td>2006年</td>
<td>ブリッシュラック（B.プレブル）</td>
<td>アサクサデンエン（藤田伸二）</td>
<td>ジョイフルウィナー（D.ビードマン）</td>
</tr>
<tr>
<td>第55回</td>
<td>2005年</td>
<td>アサクサデンエン（藤田伸二）</td>
<td>スイープトウショウ（池添謙一）</td>
<td>サイレントウィットネス（F.コーツィー）</td>
</tr>
<tr>
<td>第54回</td>
<td>2004年</td>
<td>ツルマルボーイ（安藤勝己）</td>
<td>テレグノシス（勝浦正樹）</td>
<td>バランスオブゲーム（田中勝春）</td>
</tr>
<tr>
<td>第53回</td>
<td>2003年</td>
<td>アグネスデジタル（四位洋文）</td>
<td>アドマイヤマックス（武豊）</td>
<td>ローエングリン（後藤浩輝）</td>
</tr>
<tr>
<td>第52回</td>
<td>2002年</td>
<td>アドマイヤコジーン（後藤浩輝）</td>
<td>ダンツフレーム（池添謙一）</td>
<td>ミレニアムバイオ（柴田善臣）</td>
</tr>
<tr>
<td>第51回</td>
<td>2001年</td>
<td>ブラックホーク（横山典弘）</td>
<td>ブレイクタイム（吉田豊）</td>
<td>メイショウオウドウ（飯田祐史）</td>
</tr>
<tr>
<td>第50回</td>
<td>2000年</td>
<td>フェアリーキングプローン（R.フラッド）</td>
<td>ディクタット（D.オドノヒュー）</td>
<td>キングヘイロー（福永祐一）</td>
</tr>
<tr>
<td>第49回</td>
<td>1999年</td>
<td>エアジハード（蛯名正義）</td>
<td>グラスワンダー（的場均）</td>
<td>シーキングザパール（武豊）</td>
</tr>
<tr>
<td>第48回</td>
<td>1998年</td>
<td>タイキシャトル（岡部幸雄）</td>
<td>オリエンタルエクスプレス（D.ホワイト）</td>
<td>ヒロデクロス（吉田豊）</td>
</tr>
<tr>
<td>第47回</td>
<td>1997年</td>
<td>タイキブリザード（岡部幸雄）</td>
<td>ジェニュイン（田中勝春）</td>
<td>スピードワールド（田原成貴）</td>
</tr>
<tr>
<td>第46回</td>
<td>1996年</td>
<td>トロットサンダー（横山典弘）</td>
<td>タイキブリザード（岡部幸雄）</td>
<td>ヒシアケボノ（角田晃一）</td>
</tr>
<tr>
<td>第45回</td>
<td>1995年</td>
<td>ハートレイク（武豊）</td>
<td>サクラチトセオー（小島太）</td>
<td>タイキブリザード（岡部幸雄）</td>
</tr>
<tr>
<td>第44回</td>
<td>1994年</td>
<td>ノースフライト（角田晃一）</td>
<td>トーワダーリン（田中勝春）</td>
<td>ドルフィンストリート（E.サンマルタン）</td>
</tr>
<tr>
<td>第43回</td>
<td>1993年</td>
<td>ヤマニンゼファー（柴田善臣）</td>
<td>イクノディクタス（村本善之）</td>
<td>シンコウラブリイ（岡部幸雄）</td>
</tr>
<tr>
<td>第42回</td>
<td>1992年</td>
<td>ヤマニンゼファー（田中勝春）</td>
<td>カミノクレッセ（南井克巳）</td>
<td>ムービースター（武豊）</td>
</tr>
<tr>
<td>第41回</td>
<td>1991年</td>
<td>ダイイチルビー（河内洋）</td>
<td>ダイタクヘリオス（岸滋彦）</td>
<td>バンブーメモリー（武豊）</td>
</tr>
<tr>
<td>第40回</td>
<td>1990年</td>
<td>オグリキャップ（武豊）</td>
<td>ヤエノムテキ（岡部幸雄）</td>
<td>オサイチジョージ（丸山勝秀）</td>
</tr>
<tr>
<td>第39回</td>
<td>1989年</td>
<td>バンブーメモリー（岡部幸雄）</td>
<td>ダイゴウシュール（大崎昭一）</td>
<td>ミスティックスター（山田和広）</td>
</tr>
<tr>
<td>第38回</td>
<td>1988年</td>
<td>ニッポーテイオー（郷原洋行）</td>
<td>ダイナアクトレス（河内洋）</td>
<td>ミスターボーイ（蛯沢誠治）</td>
</tr>
<tr>
<td>第37回</td>
<td>1987年</td>
<td>フレッシュボイス（柴田政人）</td>
<td>ニッポーテイオー（郷原洋行）</td>
<td>サクラサニーオー（加藤和宏）</td>
</tr>
<tr>
<td>第36回</td>
<td>1986年</td>
<td>ギャロップダイナ（柴崎勇）</td>
<td>ホリノカチドキ（岡部幸雄）</td>
<td>ロングハヤブサ（菅原泰夫）</td>
</tr>
<tr>
<td>第35回</td>
<td>1985年</td>
<td>ニホンピロウィナー（河内洋）</td>
<td>スズマッハ（大崎昭一）</td>
<td>ジムベルグ（東信二）</td>
</tr>
<tr>
<td>第34回</td>
<td>1984年</td>
<td>ハッピープログレス（田原成貴）</td>
<td>ダスゲニー（田村正光）</td>
<td>サンオーイ（郷原洋行）</td>
</tr>
</tbody>
</table>
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<h2>安田記念の過去の優勝馬とレースレコード</h2>
<p>安田記念は春最速の優駿が決まる東京競馬場のマイルG1。<strong>オグリキャップ</strong>（1990年）、<strong>タイキシャトル</strong>（1998年）、<strong>アグネスデジタル</strong>（2003年）、<strong>ダイワメジャー</strong>（2007年）、<strong>ウオッカ</strong>（2008年・2009年）、<strong>ロードカナロア</strong>（2013年）、<strong>モーリス</strong>（2015年）、<strong>グランアレグリア</strong>（2020年）ら、G1を4勝以上している名馬たちも歴代の優勝馬に名を連ねている。</p>
<p>G1に格付けされるようになって以来の安田記念を連覇しているのは<strong>ヤマニンゼファー</strong>（1992年・1993年）、ウオッカ、<strong>ソングライン</strong>（2022年・2023年）の3頭。ウオッカとソングラインは牝馬で連覇を達成しており、どちらも2年連続でヴィクトリアマイルからのローテーションで安田記念を制している。ヴィクトリアマイルから安田記念はレース間隔が詰まっており、強豪の集まるG1レースの連戦になるためタフなローテーションであると言われている。ウオッカは2009年に、ソングラインは2023年にヴィクトリアマイルと安田記念の同年制覇を達成しており、東京のマイル戦において傑出した成績を収めた。</p>
<p>安田記念は中央競馬のG1の中でも外国調教馬が良績を残しているレースで、<strong>ハートレイク</strong>（1995年）、<strong>フェアリーキングプローン</strong>（2000年）、<strong>ブリッシュラック</strong>（2006年）、<strong>ロマンチックウォリアー</strong>（2024年）が優勝しているだけでなく、2着や3着に外国調教馬が好走した開催も少なくない。ハートレイクは外国調教馬ながら武豊騎手が騎乗し勝利を収めた極めて珍しいケースで、これは日本人騎手が外国調教馬で中央競馬のG1勝利を収めた初めての事例。レースは中団で脚を溜めると直線で内から早めに抜け出し、外から猛然と末脚を伸ばすサクラチトセオーをなんとか振り切ったハナ差の勝利であった。</p>
<p><strong>リアルインパクト</strong>（2011年）は1996年に安田記念が3歳以上の条件に変更されて以来、唯一3歳でこのレースを制している。スタートが上手く決まり3番手からのレースになると、直線粘り込みを図るジョーカプチーノを残り200メートル標識も過ぎたところでかわして先頭に。追い詰める僚馬ストロングリターンもなんとか振り切り快挙達成となった。</p>
<p>レースレコードは<strong>インディチャンプ</strong>（2019年）が記録した1:30.9となっている。スタート直後は好発から逃げ勢のすぐ後ろにつけるも、ポジションを少し下げながら道中進み内を回りながら5番手の位置で直線に入る。400メートル標識付近で前が開け進出を開始すると、最後は逃げ粘るアエロリットをクビ差捉えてゴールイン。同じ勝負服で同世代のアーモンドアイの連勝を7で止めるレコード勝ちであった。</p>
<h2>安田記念の歴史</h2>
<p>※文中の競走馬の年齢は満年齢（例：旧4歳→3歳）で表記する。</p>
<p>安田記念は1951年に3歳以上のハンデキャップ競走として創設され、この時には既に東京競馬場・芝1,600メートルの条件で開催されていた。1984年に中央競馬がグレード制を導入したのを機にG1に格付けされ、開催時期はオークス（G1）の前週、条件は4歳以上の定量として行われることとなった。その後の1996年には再度開催に関する変更がなされ、現在と同じ日本ダービー（G1）の翌週の3歳以上の条件のレースとなった。</p>
<p>レース名は安田伊左衛門翁の功績を称え「安田記念」となっている。安田翁は競馬法制定、馬券発売、日本ダービー創設、日本馬の改良など、日本の競馬会の発展に多大な貢献を果たした人物で、レース創設当初は「安田賞」、安田翁の逝去の後の1958年に現在と同じ「安田記念」へと改称されている。</p>
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