ボストン・レッドソックスの吉田正尚外野手は、MLBでのキャリアが始まってまだ1か月も経っていないが、すでに他の日本人選手がメジャーリーグでやったことのないことをやってのけた。
吉田は、日曜日(現地4月23日)のミルウォーキー・ブルワーズ戦で1イニングに2本のホームランを放ち、8回に9得点という相手を意気消沈させる原動力になった。試合はレッドソックスが12-5で快勝している。
吉田は、ブルワーズのリリーバー、マット・ブッシュから、ジャスティン・ターナーに続く2者連続弾となるソロホームラン(今季第2号)を放った。また、その回の後半にはジャビー・ゲラから2階席へ叩き込むグランドスラム(満塁本塁打/今季第3号)を放ち、試合を大逆転させた。
Masataka Yoshida's go-ahead homer puts the @RedSox on top! pic.twitter.com/o9iuZnUxhK
— MLB (@MLB) April 23, 2023
Masataka Yoshida's second homer of the inning was SLAMMED to right! 😱 pic.twitter.com/ySDpYYy01V
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これで吉田は、MLB史上初めて1イニングに2本のホームランを打った日本人選手となっただけでなく、この偉業を達成したメジャーリーガーの中でも特別なクラブの仲間入りを果たした。1イニング2本塁打は史上58人目で、最近ではニューヨーク・ヤンキースのグレイバー・トーレスが昨シーズンに達成して以来のこととなる。
トーレス以前には、エドウィン・エンカーナシオン(2019年)、クリス・デイビス(2017年)、マーク・トランボ(2016年)が、同じイニングに2本のホームランを放っている。
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吉田はワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の優秀な成績をすぐにレッドソックスに持ち込むことはできず、開幕後最初の16試合では1本塁打にとどまっていた。だが、この日の2本塁打と最近の4試合での7安打は、レッドソックスの大きな投資が報われ始めている証しである。
原文:Red Sox' Masataka Yoshida becomes first Japanese player to hit two home runs in an inning
翻訳:スポーティングニュース日本版編集部