元ホークスのアイザック・ハンフリーズが同性愛公表 NBAが誇りと感謝を表明

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Isaac Humphries Atlanta Hawks
(Getty Images)

NBAで5試合に出場した経験を持つNBLメルボルン・ユナイテッドのアイザック・ハンフリーズが、同性愛者であることを公表した。これを受け、NBAは11月15日(日本時間16日)、公式ツイートで賛辞を寄せている。

ハンフリーズは「おそらく人生で最も難しい話のひとつになるが、人生は大変なことをしていくものだ。そこから学び、そういった大変な時期を通じて違いとしていくことが大切だ。自分と自分の今後について、みんなに知らせたいこと、知っておいてほしいことがある」と、チームメイトの前で話した。

「数年前、非常に暗く、とても孤独なところに陥った。本当の自分でいられず、自殺を図った。自分がそれほど落ち込み、そうなった主な理由は、ゲイであるという事実を受け入れるのに、自分のセクシュアリティについて、とても悩んでいたからだ。そして自分のことが嫌いになった。自分に嫌気がさした。僕たち、そしてバスケットボールの環境の中でそういう人間でいられないと思った」

さらに、ハンフリーズは「誇りと幸せ、喜びに満ちたコミュニティの一員になって、大きく目覚めた」と続けている。

「でもそれから、ようやく自分に関するこういうことを受け入れ、もう自分が何者かを隠したくないという中で、どうやってバスケットボール選手でいられるか、新しいチームにどう加わっていくのか、大きな疑問を感じた。そして、チームに加わるなら、公にしようと決めた。とにかく、生きていいのだと、アスリートだからというだけで隠す必要はないのだと、知ってもらおうと決めた」

2019年にアトランタ・ホークスでNBAの5試合に出場したハンフリーズは、「言っておきたいのは、知ってのとおり、プロのアスリートとして、僕らには人々の模範になる責任がある。別の世界には、毎日苦しみ、どうやって立ち上がるか、どう存在すればいいかが分からないという人が、本当にたくさんいるというのが真実だ」と述べた。

「僕にはその気持ちが分かる。そういう人たちの代表でありたい。それが目標だ。誰であろうと、何をしていようと、望む自分でいていいのだと知ってもらいたい。ゲイでも素晴らしいバスケットボール選手でいられる、自分が望むことをしていいのだと。セクシュアリティや、自分が誰か、誰であるべきか、誰であることを期待されているかは関係ない。僕はただ、自分自身でありたいだけだ。これが自分の人生の目的だと分かった。最善を尽くす」

これを受け、NBAは「アイザックが自分の話を共有してくれたことを、私たちは誇らしく思い、感謝します。彼の正直さと勇気が多くの人々に真の影響を及ぼすと分かっています。我々はアイザックに揺るぎない敬意を払い、支援します」と発表した。

NBAでは過去、ジョン・アメイチが引退後、ジェイソン・コリンズが最終年にゲイであることを公表した。また、審判のビル・ケネディーも公表している。

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NBA日本公式サイト『NBA Japan』編集スタッフ
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