ゴールデンステイト・ウォリアーズにおけるボブ・マイヤーズの時代が終わった。
2015年と2017年に最優秀エグゼクティブ賞を受賞し、ウォリアーズでNBA優勝4回(2015年、17年、18年、22年)を達成した48歳のマイヤーズが球団を去ることが発表されている。
2012年のアシスタントGM就任以降、マイヤーズは10年以上にわたってウォリアーズのフロントオフィスで働いてきた。ステフィン・カリー、クレイ・トンプソン、ドレイモンド・グリーンを中心に、安定的にタイトルを競うチームを構築。2016年にはフリーエージェントでケビン・デュラントを獲得した。
ベイエリア出身で球団と全般的に強力な関係にあるマイヤーズが、リーグで最も望まれるフロントオフィスの職を離れることにしたのはなぜなのだろうか。
なぜボブ・マイヤーズはウォリアーズを退団?
5月30日(日本時間31日)に行われた会見の前に、マイヤーズは『ESPN』のエイドリアン・ウォジナロウスキー記者に「とにかくその時なんだ」と話した。非常に好条件の提示を受けたが断ったと明かし、お金だけの問題ではないとしている。
マイヤーズは「あらゆるプロのGMやコーチに言えることだが、私がしてきたこの仕事は、完全に関わることを必要とするんだ。1000%で完全に努力することがね」と話した。
「それができないなら、やるべきではない。それが『なぜ』という質問に対する答えだ」
Bob Myers said the “answer to the question why” he is leaving the Warriors is because he doesn’t still feel like he can give the full effort/engagement needed for the job. pic.twitter.com/7QoioOUBwh
— Anthony Slater (@anthonyVslater) May 30, 2023
29日(同30日)にNBAインサイダーのマーク・スタイン記者が報じたように、マイヤーズは「9シーズンで優勝4回を達成してひと休み」したいと望んだのだ。ウォリアーズと新契約を結べば、マイヤーズはこの夏、いくつか厳しい決断に迫られることになっていた。
ウォリアーズはグリーンとドンテ・ディビンチェンゾがプレイヤーオプションを破棄し、FAになるかもしれない。トンプソンは2023-2024シーズン終了後にFAとなる。新たな労使協定でロスターはますます高額となり、今後のウォリアーズの選択肢は制限される。
マイヤーズはオフシーズンに様々な頭痛の種を抱えるより、これまでの仕事に満足して去ることを選んだ。ウォジナロウスキー記者によると、ウォリアーズのオーナーであるジョー・ラコブは今後、「バスケットボール運営部のエグゼクティブバイスプレジデントである息子カークと、運営部バイスプレジデントのマイク・ダンリービーJr.により大きな役割を求める」という。
ボブ・マイヤーズのウォリアーズとの契約
『The Athletic』のシャムズ・シャラニア記者とアンソニー・スレイター記者によると、マイヤーズとウォリアーズの契約は6月30日(同7月1日)で満了となる。
『Yahoo Sports』のジェイク・フィッシャー記者は今月、新契約の場合は「年俸1000万ドル(約14億円/1ドル=140円換算)超のサラリー」が見込まれると報じていた。
原文:Bob Myers press conference: Warriors GM explains why he's leaving Golden State(抄訳)