再開シーズンに臨むセルティックス

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Daniel Theis Kemba Walker Boston Celtics

今月末からフロリダ州のウォルト・ディズニー・ワールドで再開されるシーズンに向けて準備するNBA選手たちの多くにとって、「隔離生活」はもろ刃の剣だった。

隔離によって、選手たちはこれまでのキャリア以上に家族や友人たちと時間を過ごすことができた。

その一方で、そういった日々の交流に慣れた彼らは今、フロリダ入り後の反対の状況に臨もうとしている。

7月2日(日本時間3日)、ふたりの子どもを持つボストン・セルティックスのダニエル・タイスは、Zoomでの記者会見で「3か月も家にいて、家族や子どもたちと一緒だなんて、最後がいつだったか思い出せない」と話した。

「それが今、僕たちは真逆のところに行こうとしている。これから3か月、オーランドに行くんだ。また家族と離れるというだけでも、僕にとってはつらいことだよ」。

セルティックスは8日(同9日)にオーランドへと向かう。すべてが予定どおりなら、10月中旬までは戻れない。ポストシーズンのどこかで、わずかな家族や友人との再会が許されるかもしれないが、選手たちは少なくとも6週間、大切な人たちと一瞬も会えなくなる。

それ自体が、精神的に大変なことだ。そして、NBAのガイドラインや制限には、選手たちがこれまで経験したことのない生活を送ることになるシナリオも示されている。

エネス・カンターは「選手たちは2、3カ月部屋に閉じこもり、大きな犠牲を払うことになる」と述べた。

「チームを安全に保つためには、全員がそれぞれやるべきことをやらなければいけないと思う」。

結婚して小さな子どもたちがいるゴードン・ヘイワードやタイスのような選手たちは、家族と離れなければならない。一方で、単身者で子どもがいないケンバ・ウォーカーやカンターのような選手たちもいる。

1日(同2日)、ウォーカーは「僕は独身で子どももいないから大丈夫だ」と話した。

「僕にできるのは、とにかくステイホーム。だから部屋にいることは問題ない」。

ウォーカーよりもずっと外向的だが、カンターも環境に適応できると信じている。ウォーカーのコメントについて、カンターは「僕も独身だ」と述べた。

「僕は社交的な人間だけど、外出する必要はない。ゲームマニアじゃないけど、ゲームをするようになるんじゃないかな。チームメイトのみんなが『Call of Duty』や『Fortnite』、『(NBA) 2K』、『FIFA』とかの話をしているからね。だから、そういうゲームを始めるかな」。

選手たちは喜んでそんな環境に適応しようとしている。シーズンを続けるため、彼らが人生のすべてを通じてやってきたことに戻るためだ。バスケットボールをプレイする、ということである。それぞれの家庭の事情があるにもかかわらず、セルティックスの面々は再開に向けて意気込んでいる。

タイスは「バスケットボールの観点からは、ワクワクするばかりさ」と話した。

「僕らにとってはチームとして素晴らしい機会だと思うし、どのチームも同じチャンスがある。ホームコート・アドバンテージがないからね。コートでより優れているチームはどこか、それだけだ」。

ウォーカーも「楽しみにしているよ。僕はバスケットボールをする準備ができているからね。楽しむ用意ができている」と語った。

原文:Celtics Preparing for New Type of Quarantine Life in Orlando by Marc D'Amico/Celtics.com(抄訳)​


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