なぜブルズのデマー・デローザンは最優秀クラッチ選手賞にふさわしいのか?

DeMar DeRozan
(Getty Images)
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今季のシカゴ・ブルズは月並みなチームだ。得失点差がマイナスのブルズは、29勝37敗が見込まれたが、実際は32勝34敗となっている。23勝15敗というクラッチゲームでの戦績が一因だ。

ブルズは今季のリーグで最もクラッチタイムが多い。そしてとんでもないショットを決め、何度も敗北から彼らを救ってきたのが、デマー・デローザンである。

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34歳のデローザンは、平均出場時間リーグトップの最年長記録を更新する勢いだ(記録は2018年にレブロン・ジェームズが樹立した33歳)。ザック・ラビーンがシーズンの大半を棒に振ったことで、デローザンはより責任を負うことになったのだ。そうして負荷と相手からの守備が増したにもかかわらず、デローザンは試合終盤に最高のパフォーマンスを見せてきた。

2シーズン前にデローザンは「第4クォーターの王様」というニックネームをつけられた。第4Qの得点で2位に大差をつけてリーグトップの数字を残したのだ。最優秀クラッチ選手賞が当時からあれば、デローザンが受賞していただろう。そして、今季の彼も受賞にふさわしい。

デマー・デローザンのクラッチショット

今季のデローザンは第4Qの得点でリーグトップではない。ヤニス・アデトクンボ(彼ももっと話題になるにふさわしい)、昨季の受賞者ディアロン・フォックスに続く3位となっている。

だが、クラッチゲームにおいてデローザンは優れた数字を残してきた。NBAは5点差以内で残り5分を迎えた試合をクラッチゲームと定義している。

ベッティング市場で最優秀クラッチ選手賞の有力候補とされているのが、デローザンとステフィン・カリーだ。クラッチタイムのフィールドゴール試投が50本超の選手で2人を比較するとこうなる。

クラッチタイムにおけるデマー・デローザンとステフィン・カリー(NBA.com
スタッツ デローザン カリー
ベッティングオッズ -170 +130
クラッチゲーム戦績 21-14 18-16
クラッチタイム 166.5(2位) 122.5(6位)
得点 161(2位) 165(1位)
フィールドゴール成功率 52.2%(5位) 49.5%(7位)
3ポイントショット成功率 50.0%(1位) 46.7%(2位)

一方で、最後のショットまでどちらに転ぶか分からないという、3点差以内で残り30秒を迎えた際の比較は以下のとおりだ。

クラッチゲームの残り30秒でのデマー・デローザンとステフィン・カリー(NBA.com
スタッツ デローザン カリー
クラッチゲーム戦績 14-9 9-12
得点 41(1位) 29(2位)
フィールドゴール成功率 50.0% 50.0%

勝負どころのスコアラーとして、デローザンもカリーもリーグの他の全選手とは違うレベルにある。ここ3年の彼らは、ベストの中のベストだった。しかし、白星の数でも、試合結果を左右した得点の数でも、今季はデローザンが大きく上回っている。

また、クラッチタイムのパフォーマンスを示す『Inpredictable』の指標(攻撃のみ)でも、デローザンはリーグトップだ。

見事なハイライトになったデマー・デローザンのクラッチショット

デローザンは非常に高難度のショットを決めてきた。最高のディフェンダーを相手にボールを持つことが知られている中、彼は何もないようなところから自身でショットをつくり出さなければならない。

その彼が、何度も何度もブルズを救ってきたのだ。

デローザンを止めるのが難しい理由は、そのフットワークとタフショットを決める力だ。

対戦相手のコーチやチームメイトが、デローザンのディフェンダーに跳ぶなと叫ぶ場面は定期的に見られる。跳べば必ずファウルにつながるのだ。土壇場でディフェンダーをけむに巻くことにかけて、デローザンは何年にもわたってリーグ最高の選手だった。

そして相手が対峙してきても、デローザンはショットを決めてくる。今季のクラッチタイムにおけるFG成功率は52.2%。3ポイントショット成功率は50.0%、フリースロー成功率は87.1%だ。

チームを救ってきたデマー・デローザンのクラッチショット

また、デローザンは黒星が見込まれるような試合でブルズを勝利に導いてきた。例えば以下のとおりだ。

  • 17点ビハインドで残り5分を迎えたトロント・ラプターズ戦の第4Qに18得点をあげ、チームが104-103で勝利
  • 開始から1-22のランを許したマイアミ・ヒート戦で102-97と勝利
  • サクラメント・キングスに113-109で勝利した試合で、第4QにFG7本中7本成功を記録し、ひとりで相手チームより多くの得点をマーク

ブルズの試合は終盤にある種の落ち着きがある。チームが冷静なことが、成績を上げる大きな要因となっている。そしてそのすべては、パニックに陥ってはいけないとチームに教えてきたデローザンによるものなのだ。

試合終盤にラストショットを引き受けた際のデローザンが、いかに素晴らしかったことか。十分に評価されるにふさわしい。最優秀クラッチ選手賞は、デローザンに贈られるべきだ。

原文:DeMar DeRozan's stats, highlights prove Bulls star should win NBA's Clutch Player of the Year award(抄訳)
翻訳:坂東実藍

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著者
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Stephen Noh is an NBA writer for The Sporting News.
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フリーランスライター。NBAや欧州サッカーを中心に担当。
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