グリーンの選択肢:ウォリアーズ再契約やレイカーズ移籍など今後の候補

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Draymond Green Golden State Warriors
(NBA Entertainment)

これがゴールデンステイト・ウォリアーズの王朝の終わりとなるのだろうか?

ウォリアーズが近年リングを手にした4シーズンでいずれも一緒だったのは、ステフィン・カリー、クレイ・トンプソン、ドレイモンド・グリーン、そしてアンドレ・イグダーラだ。だが、イグダーラは引退に近づいている。そしてグリーンはこの夏、フリーエージェントでウォリアーズを離れるかもしれない。本人は残りたいと話したが、ほかの要素もあり、残留を非常に微妙なものとしている。

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ここでは、グリーンの状況を整理してみる。

ドレイモンド・グリーンの契約状況とプレイヤーオプション

グリーンには、2023-2024シーズンの2760万ドル(約39億1200万円/1ドル=142円換算)のプレイヤーオプションがある。『The Athletic』のシャムズ・シャラニア記者によると、グリーンはこのオプションをオプトアウト(破棄)することを選んだようだ。これにより、グリーンは無制限FAとなり、複数年契約を目指すと見られる。

33歳のグリーンにとって、おそらくは大型契約を狙う最後のチャンスだろう。これまでのキャリアで、彼は1億3000万ドル(約184億6000万円)以上を稼いできた。大金に聞こえるだろう。だが、トンプソンの1億8500万ドル(約262億7000万円)やカリーの2億5800万ドル(約366億3600万円)と比べるとかなり少ない。

ウォリアーズのラグジュアリータックス

グリーンはまだウォリアーズと再契約を結ぶかもしれない。だが、複雑にさせるのが、近年のウォリアーズの支出だ。彼らは法外なラグジュアリータックス(ぜいたく税)のペナルティーを払ってきた。多くはリピーターだったことによる(前の4シーズンのうち3シーズンでラグジュアリータックスを支払う場合は税率が上がる)。

ウォリアーズは2023-2024シーズンもリピーターとなる見込みで、グリーンが残らなくてもラグジュアリータックスを支払うことになる予定だ。グリーンを戻すコストは、1億ドル(約142億円)をはるかに上回る追加分の税負担となる。年を重ねてきた主軸のためにまたも多額を支払うことに、彼らは耐えられるのだろうか。

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ウォリアーズはどうするのか?

グリーンがウォリアーズと新しい契約を結ぶことはあり得る。だが、彼がより大きな契約を求めるなら、ウォリアーズは放出する方向に傾いているようだ。彼らはジョーダン・プールとアンドリュー・ウィギンズの延長契約に取り組むことを優先し、グリーンと延長契約を結ぶ以前の機会をやり過ごしている。これは、彼らの優先順位を示唆するものだ。

グリーン本人も1月、『Bleacher Report』のテイラー・ルックス記者のインタビューで、「かなり正直に言って、悪い兆しだね。ビジネスは分かっているつもりだ」と話している。

グリーンはウォリアーズにいたいとしつつ、ラグジュアリータックスの影響や、それによって自分を残すことがどれだけ難しくなっているかを理解しているともつけ加えた。

ドレイモンド・グリーンの移籍先候補:レイカーズ、サンダー、ジャズ

もしもグリーンがウォリアーズを離れるなら、キャップスペースがあるチームならどこでも契約できるだろう。彼にとっての問題は、そういったチームの大半が再建中で、彼のような選手を使えないということだ。ヒューストン・ロケッツやサンアントニオ・スパーズ、デトロイト・ピストンズ、インディアナ・ペイサーズ、シャーロット・ホーネッツ、オーランド・マジックといったチームである。

興味深い選択肢のひとつは、『Spotrac』によれば4100万ドル(約58億2200万円)のキャップスペースができると見られているユタ・ジャズだ。オクラホマシティ・サンダーも3700万ドル(約52億5400万円)のキャップスペースがある見込み。両チームはグリーンのような先発ビッグマンを使えるかもしれない。

ロサンゼルス・レイカーズには、グリーンを獲得できるだけのキャップスペースがない。レイカーズにはすでに、オースティン・リーブスやディアンジェロ・ラッセル、八村塁といったFA選手たちがいる。それらだけですでにラグジュアリータックスを支払うことになる見込みだ。

しかし、グリーンはレブロン・ジェームズと本当に良い関係にある。また、エージェント会社は選手をレイカーズに移籍させることに定評のある『Klutch』だ。最も現実的な選択肢ではない。だが、サイン&トレードや、グリーンのための調整にレイカーズが動くことも不可能ではないだろう。

原文:Draymond Green free agency contract options: Warriors, Lakers, Thunder among best possible landing spots(抄訳)

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Stephen Noh is an NBA writer for The Sporting News.
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