12月19日(日本時間20日)のサンアントニオ・スパーズ対ミルウォーキー・バックスの一戦で、ファンはヤニス・アデトクンボとビクター・ウェンバンヤマの初対戦を見ることができなかった。後者が足首のケガで欠場したからだ。今回、サンアントニオでの一戦で、その2人の初対戦が実現した。
2023-2024シーズンで最も面白かった試合のひとつは、バックスが125-121で勝利した。アデトクンボは44得点、14リバウンド、7アシスト、1ブロックと活躍。ウェンバンヤマも27得点、9リバウンド、5ブロック、1アシストを記録している。
ウェンバンヤマのスタッツは見事だが、なおさら印象的なのは、足首のケガによる出場制限でわずか26分間のプレイという中、20回目の誕生日にこの数字を達成したことだ。
試合後、アデトクンボは「特別だね」と、ウェンバンヤマを称賛した。
「極めて優れた選手になるだろう。正しくプレイしている。勝つためにプレイしているよ。結局のところ、あれほどの選手は見たことがない。僕はない。みんなもないんじゃないか。限界がない」
ヤニス・アデトクンボとビクター・ウェンバンヤマの初対決スタッツ
ヤニス・アデトクンボ | ビクター・ウェンバンヤマ | |
---|---|---|
出場時間 | 40 | 26 |
得点 | 44 | 27 |
リバウンド | 14 | 9 |
アシスト | 7 | 1 |
スティール | 2 | 1 |
ブロック | 1 | 5 |
FG | 19-28 (67.9%) | 10-18 (55.6%) |
3Pショット | 2-3 (66.7%) | 2-8 (25.0%) |
フリースロー | 4-6 (66.7%) | 5-6 (83.3%) |
ターンオーバー | 1 | 5 |
ヤニス・アデトクンボとビクター・ウェンバンヤマの初対決ハイライト
アデトクンボとウェンバンヤマの初対戦は、スタッツ以上のハイライトシーンを生んだ。そのひとつが、前半にアデトクンボとウェンバンヤマが互いにダンクを披露し合った場面だろう。
Giannis throws DOWN a slam and Wemby comes RIGHT back with a self alley-oop!😱
— NBA (@NBA) January 5, 2024
📺 Bucks-Spurs on TNT pic.twitter.com/ItrOsbnwEQ
第3クォーターには、ウェンバンヤマがビハインド・ザ・バックからブルック・ロペスを相手にダンクを叩きこみ、さらにファウルをもらうエンドワンとしたシーンもあった。
しかし、勝利が懸かった場面では、アデトクンボがバックスを白星に導く活躍を見せている。
Giannis back-to-back triples late in the 4Q ‼️
He's got 41 PTS as the Bucks lead 121-118 🔥
Bucks-Spurs on TNT pic.twitter.com/TAeU6liHrl — NBA (@NBA) January 5, 2024
それでも、ウェンバンヤマはそうそうできるものではないことをやって見せた。
終了間際、ウェンバンヤマはこの日最後となった5つ目のブロックを記録している。リムでアデトクンボを止めたのだ。だが、スパーズはこれで手にした最後のポゼッションでタイスコアとすることができなかった。
これらのハイライトは素晴らしい対戦の一部でしかない。試合そのものは、さらにハイライトシーンの多い一戦だった。
ビクター・ウェンバンヤマはどれだけの高さか?
NBAの公式測定では、ウェンバンヤマは7フィート4インチ(約224センチ)となっている。
アデトクンボは「見たことがない。どれだけの高さか分からないよ。7フィート3インチ(約221センチ)じゃないね。それよりはるかに高い。7フィート3インチと言うのは嘘だよ」と話した。
6フィート11インチ(約211センチ)とされているアデトクンボが、ウェンバンヤマは想像以上の高さと言うのは十分に妥当だろう。ウェンバンヤマが肉体的にまだ成長しているのかは分からないが、選手としてまだ成長していることは疑いない。
原文:Giannis Antetokounmpo vs. Victor Wembanyama stats: Bucks, Spurs stars trade highlight plays in first meeting(抄訳)
翻訳:坂東実藍