レブロン・ジェームズ、黒人有権者の投票を促す団体設立

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LeBron James Los Angeles Lakers

ロサンゼルス・レイカーズのレブロン・ジェームズは、ほかのアスリートやセレブリティと協調して新たな投票権利団体を設立し、アフリカ系アメリカ人の投票抑圧を防ごうとしている。

The New York Times』や『Reuters』によると、ジェームズは『More Than a Vote』(1票以上のもの)という団体を立ち上げている。黒人有権者の保護や教育に取り組み、11月3日(日本時間4日)のアメリカ大統領選挙での投票を奨励する団体だ。

6月10日(同11日)、ジェームズはThe New York Timesに対し「今起きていることのすべてによって、人々はようやく僕たちに耳を傾け出している。僕たちは、ようやく一歩を踏み出したと感じているんだ」と話した。

「どれだけ続くかは、僕たち次第だ。分からない。でも、僕たちは、今の僕らは耳を傾けてもらえ、注意を払ってもらえ出したと感じている。今が、ようやく違いを作るためのタイミングなんだ」。

ESPN』のデイブ・マクメナミン記者は、ミルウォーキー・バックスのエリック・ブレッドソー、ゴールデンステイト・ウォリアーズのドレイモンド・グリーン、アトランタ・ホークスのトレイ・ヤング、マイアミ・ヒートのユドニス・ハズレムや、NFLニューオーリンズ・セインツのアルビン・カマラ、元NBA選手のサム・パーキンズ、ジェイレン・ローズ、ケンドリック・パーキンズ、スティーブン・ジャクソン、WNBAのスカイラー・ディギンズ・スミス、コメディアンのケビン・ハートなど、著名人の参加を報じた。

ジェームズは「抑圧の積極的キャンペーンがあるだろう」と『Reuters』に話している。

「これらのアスリートは、それぞれのコミュニティで最も信頼できるメンバーたちだ」。

また、ジェームズはソーシャルメディアにおける自身の影響力を生かしてそういった投票抑圧と闘い、少数人種の投票権を制限しようとする動きに声を上げていくと『The New York Times』に話した。

ジェームズは「僕たちが選挙に行き、投票することを望んでいるのは確かだ。でも、チュートリアルもしていく」と述べている。

「投票の仕方や、彼らが何をしようとし、投票を妨げようとしているかなど、背景も教えていく」。

『ESPN』によると、『More Than a Vote』のアイディアは、ジェームズが先月のジョージ・フロイドさんの死に怒りと不満を感じたことから生まれた。46歳で亡くなった黒人男性のフロイドさんは、ミネアポリスの警官に手錠をかけられ、武器をもたないなかで、息ができないと何度か訴えたにもかかわらず、数分にわたってひざで首を圧迫されて亡くなった。

5月25日(同26日)にこの事件が起きてから、NBAやNBAチーム、コーチ、選手、エグゼクティブたちは、抗議活動やソーシャルメディアでの投稿などで怒りを表してきた。クレイ・トンプソン、ステフィン・カリー、マルコム・ブログドン、ジェイレン・ブラウン、デイミアン・リラードらは、アメリカ全土の複数都市での抗議活動に参加している。

原文:LeBron James helping start group to prevent black vote suppression by NBA.com(抄訳)​


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