レブロン・ジェームズが今もNBA有数のクラッチプレイヤーである3つの理由

LeBron James Los Angeles Lakers
(NBA Entertainment)

あと数週間で39歳になることを考えれば、レブロン・ジェームズがいまだにコート上のベストプレイヤーなのはあり得ないようなことだ。殿堂入りした選手たちが同じような年齢でどういうパフォーマンスだったかを考えれば、ジェームズは他を圧倒している。

ジェームズはその年齢にもかかわらず、試合終盤で最も支配的な選手のひとりだ。インシーズン・トーナメント準々決勝でロサンゼルス・レイカーズがフェニックス・サンズに勝利した試合もそうだった。ジェームズは31得点、11アシスト、8リバウンドを記録したのだ。

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特に第4クォーターのジェームズは、レイカーズの最初の19得点で得点ないしアシストをマークしている。

試合終盤のジェームズの支配ぶりを示すスタッツはたくさんある。5点差以内で残り5分を迎えた試合でレイカーズが8勝3敗という成績なのは、ジェームズのおかげによるところが大きい。クラッチショットのフィールドゴール成功率は65.5%だ。

どれほどジェームズは勝負の肝となる局面で優れているだろうか。

レブロン・ジェームズがクラッチタイムにいまだ支配的な3つの理由

1. いまだに最も賢いディフェンダー

そのポジションで最高のディフェンダーのひとりだった全盛期と比べ、守備での足さばきが衰えたことは間違いない。終盤、デビン・ブッカーをあっさり抜かせた場面が示すように、横方向に足を動かせなくなっている。

まったく衰えていないのは、彼のバスケットボールの知識だ。

ジェームズは常に相手がどんなことをしているか分かっている。どこに立つべきで、どんなローテーションが必要かを理解しているのだ。サンズ戦でも5スティールを記録した。そのひとつである第4クォーター立ち上がりのプレイでは、トリッキーな守備のカバーリングを完璧にこなしている。

味方に立ち位置を指示し、守備を動かして、ブッカーに対してヘルプできるようにした場面などもあった。

NBA Stats』によれば、今季のレイカーズはクラッチの状況における守備で圧倒的なベストだ。そういったプレイでけん引しているのがジェームズであり、タイムアウト時に味方と話し、どうなるかを正確に説明している。

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2. 大ベテランの強さ

いまだにジェームズを守るのが極めて大変なのは、彼が重要なポゼッションにおいてコートで最も弱いディフェンダーを狙い、容赦なく叩いているからだ。サンズ戦ではグレイソン・アレンを標的とした。何度もスイッチさせてアレンをマークにつかせ、リムに仕掛けている。

犠牲になったのは、アレンだけではない。ジェームズはジョーダン・グッドウィンも後退させ、守備の注意を引きつけ、美しいパスで八村塁のダンクにつなげた。サンズがユスフ・ヌルキッチという、より強いがよりスローな選手にヘルプさせようとした時は、急停止からイージーなジャンプショットを沈め、その後はヌルキッチをかわしてレイアップを沈めている。

ジェームズはリムへ到達する強さが今でもリーグ最高級であり、思うままにそれを生かしている。

3. 相手に致命的な3ポイントショット

今季のジェームズは3ポイントショットが極めて好調だ。成功率38.7%はキャリア2番目の数字。クリーブランド・キャバリアーズでのルーキーシーズンに記録した29.0%をはるかに上回っている。

モダンゲームへの進化には、トランジションからの3Pを身につけたことも含まれる。これによって、ジェームズを守るのはさらに不可能となったのだ。サンズ戦でも重要な3Pを沈めている。

ジェームズは20年前と同じ選手ではない。だが、いまだに最も重要な局面で調子を上げることができる。その強さやインテリジェンス、そしてショットのタッチも、おそらくはすぐになくならないだろう。ジェームズは試合終盤に勝負強い。それは引退まで変わらないだろう。

原文:LeBron James is still one of the NBA's most clutch players: Three reasons Lakers star dominates crunch time(抄訳)
翻訳:坂東実藍

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Stephen Noh is an NBA writer for The Sporting News.
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フリーランスライター。NBAや欧州サッカーを中心に担当。
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