レブロン・ジェームズが通算FG成功数でウィルト・チェンバレンを抜いて歴代3位に浮上

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レブロン・ジェームズがFG成功数で歴代3位に浮上

ロサンゼルス・レイカーズのレブロン・ジェームズが、2月4日(日本時間5日)のデンバー・ナゲッツ戦で、ウィルト・チェンバレンの1万2681本を抜き、通算フィールドゴール成功数記録の歴代3位に浮上した。

ジェームズは第1クォーター残り7分7秒、ドライブからのレイアップを沈め、この日3本目のFG成功をマーク。通算成功数を1万2682本とし、チェンバレンを上回った。

ジェームズは2018年11月にすでにチェンバレンの通算得点記録を上回っていたが、そこにはいくつかの重要な要素があった。ひとつは、3ポイントラインの導入がチェンバレンの引退後だったこと。ジェームズはこの日の試合前までに、1936本の3Pを成功していた。

もうひとつは、ジェームズがチェンバレンよりもフリースローで上回っていることだ。2月3日(同4日)までの通算成功本数7498本は歴代5位。成功率は73.4%だった。チェンバレンは通算6057本成功(歴代19位)、成功率51.1%だ。

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ジェームズとチェンバレンが1シーズンで自身最多のFG成功本数を記録したのは、ともにNBAで3年目のシーズンだった。チェンバレンが1597本、ジェームズが875本だ。

キャリア序盤のFG成功数ではチェンバレンに及ばないジェームズだが、1試合平均でFG成功が9本未満に終わったのは、18年目のキャリアにおいてルーキーシーズンしかない。

チェンバレンのFG成功数上位7シーズンは、NBAでの最初の7シーズンに集中している。ベストシーズンが3年目なのはジェームズも同じだが、15年目のシーズンに自身3位となる平均FG成功本数をマークしている。

この息の長さが、ジェームズがチェンバレンの記録を上回った重要な要素のひとつだ。

チェンバレンはキャリア最後の5シーズンのうち3シーズンで平均成功数が8本未満だった。だが、ジェームズは約20年にわたるキャリアでエリートレベルを維持し続けている。平均得点は、17シーズン連続で25得点超を記録している。

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一方で、ジェームズとチェンバレンに共通しているのが、素晴らしいスコアラーであるだけでなく、それぞれプレイメーカーとしても実績がある点だ。ともにキャリアの終盤にアシスト王になっている(ジェームズは昨季、チェンバレンは1967-68シーズン)。

FG成功本数歴代トップ20の中で、アシスト王にも輝いたのは、ジェームズとチェンバレンだけだ。NBAの歴史において、得点王とアシスト王の双方を獲得した6人のうちの2人でもある。

チェンバレンの記録を上回ったジェームズに待つのは、カール・マローン(1万3528本)とカリーム・アブドゥル・ジャバー(1万5837本)だ。

原文:LeBron passes Wilt for 3rd all time in field goals made by Brian Martin/NBA.com(抄訳)​


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NBA日本公式サイト『NBA Japan』編集スタッフ
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